緊急クエスト・4 ~悪い子はお仕置き~
◆ ローレイの砂浜・戦場エリア ◆
『ゲゥグ・ナウダス!! リェラ・プリネラ・レヴェンガ!!!』
「サレナ! ゲグ・ナウダス、アニェーラ!! ニーリル・ベギルリンフェ!!!」
『ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!』
――――ねえリアちゃん、意味まではわからなかったけどね? 今のは私にもわかるよ。絶対悪口言ったでしょ……。メッチャブチギレてるじゃん……。
『アニェーラ!!!!! カァァァァ……!! ガァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!』
『07XB785YがBPブレイク! 覚醒スキル【シューティングレクイエム】の発動スタンバイになりました!!!』
『姫千代が【無双緋影】状態になりました。HPを50%消耗しました。自傷効果で1ダメージを受け、納刀可能状態になりました』
「聳え立て、ストーンウォール!!」
『オーレリアが【ストーンウォール】を発動しました。周囲に石の壁が複数生成されました』
『スーパーレッドドラゴン(Lv,100)が【アニヒレイションナパームブレス】を吐き出しました!!』
『ストーンウォールが複数の攻撃を遮断しました。ストーンウォールが高熱状態になりました。 (耐久度77%/100%)』
「ちゃんとお話できましたっ! やったやったっ……!」
お話出来ました! じゃないんですよ。絶対キレてますって。まあでもリアちゃんがはしゃいでて可愛いからいっか……。それにしてもこのブレス攻撃に対してストーンウォールは絶大な安心感があるなぁ……。この後尻尾ぶちかましとかで破壊されるオチが見えるから、今のうちにバフだけしっかり盛って退避の準備はしておかないとだけどね。
「阻め、ボーンシールド」
『パーティメンバー全員が【ボーンシールド】状態になりました』
「アイギス!」
『ペルセウスが【ペネトレイト・10】状態になりました』
『フリオニールが【ダークアスパーション】を発動、パーティメンバー全員のHPが完全に回復しました。5秒間状態異常を完全に防ぎます』
『|д゜)チラッ』
「深淵の脈動、ネガティブバースト!」
『3分間、全パーティメンバーの全ステータスが+43されます』
『スーパーレッドドラゴン(Lv,100)が呪い状態になりました』
『m9(^Д^)9m』
『フリオニールが【プロヴォーク】を発動、スーパーレッドドラゴン(Lv,100)を挑発しました!』
『キィラ・アゥル!!! ガァアアアアア!!!!!!!!!!』
とりあえずはここまでの流れはグレートと一緒だけど、さてこの後の攻撃は防げるかな? 防げないかな? ストーンウォール先生の活躍にご期待下さい!!
『スーパーレッドドラゴン(Lv,100)が【全身全霊】を発動、【スーパーアニヒレイションナパームブレス】を吐き出しました!』
「あっ!」
『オーレリアが【スプラッシュショット】を連続して発動、ストーンウォールが冷却状態になりました』
『ストーンウォールが複数の攻撃を遮断しました。警告! ストーンウォールが高熱状態になりました (耐久度48%/100%)』
『スーパーレッドドラゴン(Lv,100)の呪いが解除されました』
『スーパーレッドドラゴン(Lv,100)が息切れ状態になりました』
『ガァ……!! グァァ……!! グェァアア……!!』
おお、リアちゃんが必死に水をかけたら耐えた……耐えたけど、これ後一発ブレスが飛んできたら絶対この壁溶けてぶち抜かれるよね? いやーそれは怖いなーそんなことされたらブレスがこっちに届いちゃうなーー!! まあでも、その様子だと文字通り息が上がっちゃったみたいね?
「えーっと……。キィラ・アゥル!!! わっっ……!!!」
『オーレリアが【コンセントレーション】状態になりました。次に発動する魔術の威力が増加します』
あーーーーっっっ!!! リアちゃんがスーパーアカトカゲの使ってた【全身全霊】盗んだぁーーーー!!! 悪い子、悪い子なんだぁ……! リアちゃん? 今驚いた後にすっごい悪い笑顔をしたけどやる気? やる気でしょ絶対。じゃあこれで時間稼ぎフェーズ、終わりかな!
『グァ……! ガァアアア……!!!』
『スーパーレッドドラゴン(Lv,100)が【尻尾ぶちかまし】を発動、ストーンウォールが攻撃を遮断しました。 (耐久度9%/100%)』
おおっと最後の悪あがき。でもその尻尾ぶちかまし、息切れ状態でやると威力が弱いみたいね。全身全霊での尻尾ぶちかましだったならストーンウォールが破壊されてただろうに、2回も連続でブレス攻撃なんてするからだよ。残念だけど、お前には冷静さが足りなかったね。
「ペルちゃーん!」
「ええ!! 逆らう者は皆殺しですわ!!」
『ペルセウスが【処刑の号令】を発動、1分間パーティメンバー全員の攻撃力が1.5倍になります』
「
『オーレリアが【
『スーパーレッドドラゴン(Lv,100)が低体温により行動不能に陥りました』
さっき盗んだコンセントレーションと処刑の号令で383k弱も出るようになっちゃったか~!! 高いのは威力だけじゃない、低体温で行動不能になるタイミングもかなり早くなってる! あの時は空間凍結から脱出してからだったのに、今回は直撃から何秒も経過しないで行動不能になった! じゃあ、ここからはこっちの番だよ。文字通り、息の根を止めさせて貰おう。
「行動不能になりましたよ、先生方ーー!!!」
『07XB785Yが覚醒スキル【シューティングレクイエム】を発動しました!』
『姫千代が【驚天動地】、【滅鬼斬】を発動、スーパーレッドドラゴン(Lv,100)に合計361,229ダメージを与えました』
『スーパーレッドドラゴン(Lv,100)が空間凍結から脱出しました』
『07XB785Yが【魔弾属性変更・水】を発動しました』
『07XB785Yが【クイックドローショット】を連続して発動、Weak!!! クリティカル! スーパーレッドドラゴン(Lv,100)に合計2,939,334ダメージを与えました』
何回見てもレーナちゃんの『本来は連射とは程遠いマスケット銃での超連射攻撃』は見ていて爽快過ぎる。あり得ない光景とありえないような威力、そしてありえない勢いで減るMP! 私がこのペースでMPが減ってたら何回生死を彷徨うことになるんですかね……瀕死と全回復を反復横とびだよ……。
『姫千代が【一刀断鉄】を発動、クリティカル! スーパーレッドドラゴン(Lv,100)に691,668ダメージを与えました』
『ペルセウスが07XB785Yに【最高級マナポーション】を使用し、MPを100%回復させました』
『07XB785Yが【クイックドローショット】を連続して発動、Weak!!! クリティカル! スーパーレッドドラゴン(Lv,100)に合計3,021,382ダメージを与えました』
『姫千代が【一刀断鉄】を発動、クリティカル! スーパーレッドドラゴン(Lv,100)に671,326ダメージを与えました』
『姫千代が【明鏡止水】を発動、MPが50%回復しました』
千代ちゃんもそのペースで680k前後を叩き出し続けるの怖いんですけど。行動不能になって動けないサンドバッグ状態の相手なんて、そりゃあ常に全力で殴れるだろうけど、このペースで殴り続けられるのヤバいわ……。MPの回復手段も自前で用意してるし、やっぱりあの時メルティスが復活を阻害しようとしただけあるわ、狂ってるレベルで強い……。だって覚醒中だからこそ許されるレーナちゃんの火力の半分近くまで、しかも妖狐化なしで出してるんだよ? これ妖狐化と死の侵食ありで殴ったら……。あ~……。気が付かなかったことにしたい……。
『姫千代が【一刀断鉄】を発動、クリティカル! スーパーレッドドラゴン(Lv,100)に699,512ダメージを与えました』
『姫千代が【明鏡止水】を発動、MPが50%回復しました』
『07XB785Yに【最高級マナポーション】を使用し、MPを100%回復させました』
『07XB785Yが【クイックドローショット】を連続して発動、Weak!!! クリティカル! スーパーレッドドラゴン(Lv,100)に合計3,322,558ダメージを与えました』
『姫千代が【一刀断鉄】を発動、クリティカル! スーパーレッドドラゴン(Lv,100)に684,333ダメージを与えました』
『姫千代が【明鏡止水】を発動、MPが50%回復しました』
『姫千代が【一刀断鉄】を発動、クリティカル! スーパーレッドドラゴン(Lv,100)に683,555ダメージを与えました』
「07XB785Yが【最高級マナポーション】を使用し、MPを100%回復しました』
『姫千代が【一刀断鉄】を発動、クリティカル! スーパーレッドドラゴン(Lv,100)に691,511ダメージを与えました』
『姫千代が緋影御前を納刀しました。【無双緋影】を解除しました』
『07XB785Yが【クイックドローショット】を連続して発動、Weak!!! クリティカル! スーパーレッドドラゴン(Lv,100)に合計3,222,558ダメージを与え、撃破しました。経験値 97,500,000 獲得』
『おめでとうございます! クリアタイムは1分3秒でした!』
ダメージログ表示! ダメージ総数……16Mと、ちょっと! コイツのHPは16Mぐらいだったか~……いやいや、16Mを30秒ぐらいで消し飛ばしたってこと? この二人だけで? またどん太とおにーちゃんの仕事が殆どないよ~。まあストーンウォールが崩壊しないと実は出番ないんだけどね。戦略の主軸になってるリアちゃんとレーナちゃんを守るための護衛だからね。
『レベル87に上昇しました』
『ペルセウスがレベル87に上昇しました。お祝いしましょう!』
『どん太がレベル9に上昇しました』
『オーレリアがレベル69に上昇しました』
『姫千代がレベル33に上昇しました』
『フリオニールがレベル33に上昇しました』
『MVPは07XB785Yでした』
『【死体安置所・10】に【スーパーレッドドラゴン(Lv,100)】を納棺しました』
『07XB785Yのシューティングレクイエムが解除されました』
あれ……? リアちゃんのレベルが急に上がりやすくなってる? あららら? 次のレベルまで10M経験値で良くなってる……。もしかしてリアちゃんって他の子みたいに大器晩成型の経験値テーブルじゃなくって、中盤の山場がキツイタイプだった? 一番の山場を抜けると急激にレベルが上がりやすくなるやつ。変化のない序盤から中盤を超えた途端、急激な上達を感じ始めるシンギュラリティみたいな状態に入ったのかもしれないね。実際向こうが使った【全身全霊】をその場でコピーしてたぐらいだもんね。
「MVP、服だって~虹枠~」
「まあ! 良いものだと良いですわね~!」
「ちゃんとお話も出来るドラゴンでしたね! 本命とも会話出来そうですっ!」
「ウン、ヨカッタネー……」
『わうわう? (次は暴れられる?)』
「んーどうかな? 相手次第じゃないかな?」
『(*´∀`*)』
「まともに考えれば、あの巨体ならば尻尾なり突進で薙ぎ払えばよいものを。怒り狂って有効打になり得ない選択を取る辺りが、所詮デカいトカゲで御座いますね。此方達の腹に黙って収まればよいです」
千代ちゃんがすっごい辛辣なコメントだ……。いやだけどそうだよね、挑発されて頭に来てたとはいえ、最初のブレスで有効打じゃないってわかったんだから物理的攻撃に切り替えるべきだよね。あっちの敗北は明確にドラゴンが悪いわ、ドラゴンが。
「そうです! そういえばここで死んだ小龍は、このドラゴン達の姫君だったみたいですよ! 小さな姫君を殺した復讐だとか言ってました!」
「へぇ~~~…………で? なんて言い返したの?」
「ん~~~~~~~~~~…………お友達になりましょうって言いました!」
リアちゃん、絶対嘘だよ……。絶対そんなこと言ってないでしょ……。その言葉であそこまで怒り狂ったりしないって……。
『取得する宝箱を3個選択してください』
「あらあら! 今度は6個から3個を選ぶようですわね! それに、ほら!」
「宝石、宝石、宝石、宝石、金、赤……宝石あけた~い」
『わう――』
「どん太、ご飯はいっぱいあるから赤いの開けないよ」
『くぅ~~~ん…………』
「だ~め。いっぱいあるんだから!」
「どん太殿、過ぎたるは及ばざるが如し、何事も程々が良いのですよ」
「千代ちゃんがそれ言う?」
「…………ふんふふ~ん……♪」
「誤魔化すのヘッタクソだねぇ!?」
さて、ボスを倒したら宝箱! 今回は3個で~……宝石が4個! 今度は食材出るなよ……! どん太が赤いのを開けたいって猛アピールしてるけど、もう食材いっぱいあるんだからいらないよ! 今回だって【上級ドラゴンの霜降り肉】が手に入ってるんだからね、我慢しなっ!
「……おにーちゃん、どれか選んで」
『(´゜д゜`)』
「そう言えば強運の持ち主がいましたわねぇ!」
「そうなの? じゃあ、選んで~。他のも自由に選んで~」
「わたくしも、出てくるアイテムに期待して待っていますわ!」
「んっ!! わかった~~!!」
そして宝箱を選ばせると言ったらおにーちゃん! おにーちゃんの豪運を以てすれば、今回も何かとんでもない量の虹を引き当てるに違いないっ!
『m9(^Д^)』
「これ? 後はこれが良いのね! リアちゃん、二択なんだけどこれどっちにする~!?」
『(*´∀`*)』
「えっ、じゃあ~~……こっちが良いです!」
よし、一番近くにあるヤツ以外の全部ね。じゃあまずは右手奥にあるヤツから順々に開けていこうか!
『(∩´∀`)∩』
『【?盾(虹)】を入手しました』
『【?鈍器(虹)】を入手しました』
『【?帽子(虹)】を入手しました』
『【?衣類(虹)】を入手しました』
『覇者の証を入手しました』
「おお、安定して高品質だ……! 入手ログ、これね!」
「さすがですわねぇ!」
「おおおお~~~。やる~」
『(`・ω・´)』
一個目、既にミスティック4個とは、やるなぁおにーちゃん……! 前みたいに7個も虹とは行かなかったけど、装備が4個ともミスティックは凄いよ~! どれどれ、じゃあ次の宝箱は~?
『【?素材】を入手しました』
『【?素材】を入手しました』
『【?本(虹)】を入手しました』
『【?本(虹)】を入手しました』
『【?本(虹)】を入手しました』
「入手ログ、これ! 本の虹といえば、スペシャルカードバインダーの予感……!」
「アレは良いものですわよ、全部そうだといいですわね!」
「ボスカードバインダーより、いいの?」
「アルティメットのカードとか、ミスティックのカードも出るんですよ!」
「わ~……欲しい~~」
『(`・ω・´)』
うーん、このドヤ顔も許せるよおにーちゃん! 本当に安定して3個以上出すなぁおにーちゃん。じゃあ最後は…………リアちゃんの選んだ一番遠くのヤツだね……!
「リアちゃん、開けて開けて!」
「うぅっ……! は、はい!」
「ぱんぱかぱ~ん!」
「ぱ、ぱんぱか、ぱ~ん!!」
リアちゃんのぱんぱかぱーんは恥じらいがあって良い……。エリスさんのリアちゃんからしか摂取できない栄養素の話もわかる……。本物の栄養素だ……。あ、中身中身!! えーっと? あれ、リアちゃん……? えーーーーっと…………?
『【?靴(虹)】を入手しました』
…………1個。1個!? え、うん……うん!?
「はわわわ……」
「だいじょうぶ。こういうこともある。だから罰として吸わせて」
「あ、ちょっとレーナさんっ!! まっ――――ひゃぁあああああ…………!!?」
「いい。おひさまのにおい」
違う、リアちゃんは悪くないんだよ。宝箱から1個しか出ないのが悪いんだよ。あれでも最初に悪口言ってたしなぁ……やっぱりリアちゃんが悪いよ。そう、リアちゃんが悪い。今回はレーナちゃんに吸い付くされてね。私も止めないよ。
とりあえず、肉とか食材系が重すぎる……。一回戻って鑑定大会と、死体も処理しちゃおう。あれ、結構時間が過ぎたはずって思ったけどまだ11時前なのか~。午後からはステラヴェルチェにカチコミに行くし、暴竜炎帝をチャチャっと討伐しちゃいたいし、鑑定と死体処理は並行してやっちゃおうっか!
「た、たすけ――――」
「リアちゃんが悪いんだよ」
「ひっ……!?」
「そう。諦めて」
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