Question & Answer
◆ 禁じられた楽園・霊廟 ◆
『人魚姫・ナタリアゴースト(Lv,1)が爆散し、完全に消滅しました』
『マイスタードゲルゴースト(Lv,1)が爆散し、完全に消滅しました』
「――――ふぅ~。スッキリした~……」
ドゲルが使おうとしてた死霊爆発が、こんなにも役に立つとは。死体安置所には? よし入ってないな。死霊爆発で爆散した死霊は完全に消滅するのね。最高じゃん。気に入らないやつはみーんなぶっ倒してアンデッド化して死霊爆発すれば木端微塵に出来るじゃん。サイッコー……。
「あれが、あーちゃんの絶対に踏んではならない地雷でしてよ……! 気をつけなくてはなりませんわよ……!」
「き、気をつけますっっっ!!!」
『わ、わうぅ……?! (僕のこと、爆発させたりしない?!)』
『(((( ;゜Д゜))))』
「此方は絶対にリンネ殿を天使だとか女神だとかと呼んだりしないように気をつけまする……」
「え、本当に、爆発して、消滅……?」
「……大丈夫。皆は死霊爆発の対象にならないように、保護が掛けてあるからね」
「安心致しました……」
「ほっ……」
『わうぅ……! (よかったぁ~)』
『(*´ω`*)』
どん太達にはちゃーんと【死体安置所】の方でお気に入り・保護のボタンにチェックを入れて、保護解除誤爆しないように保護外す時には確認が数回入るようになってるからね。皆は爆散させて消滅させたりしないよ? 皆に会えなくなっちゃったら、寂しいなんてもんじゃないからね。
『禁じられた楽園を【Dエンド】でクリアしました。記録しています……。暫くお待ち下さい……』
お? Dエンド……? まあそうよね、通常のクリアではなかったなとは思うよ。でもまさかAからCエンドまでふっ飛ばしてDエンドなの? これ。AからCエンドの条件も知りたいわ~……。
「AからCエンドまで吹っ飛びましたわね……」
「UI、ストーリークエストクリアって出てる……。あっ、月夜の晩にもサブクエストクリアって出てる」
「え? 本当ですか? あ~本当だ~! 千代ちゃんが強すぎてクエストクリアとかすっかり忘れてた!」
レーナちゃん先輩に言われて、おにーちゃんの鎧が手に入るはずだったクエスト『月夜の晩に』がクリアされてたのに今更気がついた。クエストクリアの条件と報酬は~……『クリア:フリオニールの復活に成功』で『報酬:魔神バビロン・降臨の書』…………んんんんんんん~~~~~~~~~~~~~~~っっっっっっっっっっ!!!!!!!!!????????
「死の謎の解明に成功、ルテオラ聖王国の騎士という本が報酬ですわ!」
「同じ条件~。ルテオラ聖王国の、姫君~」
…………私が復活させたから、私だけ報酬違うのかーーー!!!
「私、復活に成功で……。これ……」
「あっっっ!!!」
「え、なにそれ、すごい。すぐ呼ぶべき」
「!!! 魔神様にお会いできるのですか?!」
『わうぅ~!?』
「あ、会ってみたいです!」
『( ゜д゜)』
こりゃあもう、呼ぶしかあるまいよ! 会いたいって人がこんだけ居るんだから、呼ぶぞ呼ぶぞ~~!! この本を開いたら、来るぞぉおおお~~~!! 推しがぁ!!!!
『――――はぁ~い♡ 呼ばれて飛び出てバビロンちゃんで~…………あ、ちょっと、待って、やめ――――』
「んっっ……。結婚。結婚?」
『出来ない! 出来ないからぁ!! ちょっと、もちょもちょしないでっ……はぁぁぁぁああ♡』
「堪能した……。もう今日は、死んでもいい……」
『殺さないからぁ! もうっ!! 改めて、はぁ~い♡ 魔神バビロンちゃん降臨よ~!』
――――最高か。私も、レーナちゃん先輩みたいに抱きついて、もちょもちょしたい……。バビロンちゃんサイコー……。死ぬ……。
「バビロンちゃん様に会えて幸せです。尊死します。今までありがとうございました……」
『ちょっとぉ!! イカレ女ぁ、勝手に死のうとしないでくれる~?!』
「バビロン様を困らせる天才が2人も居るのだわ……」
「は、はっ…………!!」
「魔神様……お、お可愛らしい……」
『キュゥゥゥゥン……!? クゥゥゥゥン……!!!』
『(((( ;゜Д゜))))』
リアちゃんわかるよ。息もできないぐらい、良いよね。バビロンちゃん……。どん太も縮こまってぷるぷる震えて、会えてそんなに嬉しいか。わかってくれるか。おにーちゃんも悦びでガタガタが止まらないね。わかる。
『ちょっとちょっとぉ? ねえねえ聞いてイカレ女ぁ? このワタシに力を授かったクセに、これが僕の力だぁ~~とか言って恋人を生き返らせてイキってる奴、どう思う~??』
「くたばるべきです。全てはバビロンちゃん様の施しがあってこそ。自分の力だと錯覚するなど言語道断、即座に爆破四散すべきです」
『うんうん♡ そう思うわよねぇ~♡ だからワタシもスッキリしちゃったぁ~~♡ 偉いぞぉ~イカれ女ぁ~……♡』
オ゛ッ゛…………!!! 撫でられ…………もう髪洗わなくて良い? ねえ、死にそう。死ぬ。
『ワタシ、アイツがね? 熱心に毎日毎日やれ死者を蘇らせたいとかぁ~? アンデッドを生み出す力が欲しいとか~お願いしてくるから! ワタシを崇拝するなら、ちょーーっと力を与えてやっても良いって言って与えてやったの! それがどう? 僕の力だぁ~~~ですってぇ!? 取り上げてやったわよ、死霊術師の死印!!!!!』
「あの時、アンデッド作成や死霊爆発に失敗したのは、あの時点で死霊術師の力を失っていましたのね……」
「ナタリアを支配したのは、マイスターの方のスキル? じゃあ、ボス戦開始でもう、死霊術師じゃなかった」
『そう♡ ワタシを敬わず、崇拝せず、人魚姫に現を抜かしてるようなダメダメ死霊術師は、破門よ~~♡ ちなみに人魚姫の復活を妨害してたの、ワ・タ・シ♡ だぁってぇ~! あいつナタリアナタリアってうるっさいんだも~ん♡ 人魚姫じゃなくって、ワタシを崇拝するべきよねぇ?』
――――あ。バビロンちゃんがご機嫌でおしゃべりしてるのにうっとりしてた……。なるほど、ドゲルがあの時アンデッド作成と死霊爆発に失敗したのはバビロンちゃんが死霊術師の死印ってのをドゲルから取り上げたからなのね。いやぁ当然よ当然。だってバビロンちゃんを崇拝しないでナタリアを崇拝してたんでしょ? 破門されて当然!!!
『ねえ? そう思うでしょぉイカれ女ぁ?』
「全くその通りに御座います。バビロンちゃん様が最高で最強で最推しでゴッドオブゴッドです」
『あらぁ~~♡ イカレ女ってば、ワタシのこと超大好きじゃなぁ~い♡ あのムッッッッッカつくマイスターと人魚姫を消滅させたご褒美に、ちゅ~してあげよっか、ちゅっ♡』
ア゛――――ッッッッッッッッ!!!!!!!!!!
『【魔神崇拝】が【魔神崇拝・最狂】ぐらいになったんじゃなぁ~い? よかったわね~♡』
『【魔神バビロンの寵愛】を、ア・ゲ・ル♡』
『左手用装備【終焉を告げる左手・序】が【終焉を告げる死印の左手・破】に成長したわよ~♡』
『【アニメイト・ミックスフェティッシュ】が使用可能になったわよ~♡』
『【死体投棄】が使用可能になったわよ~♡』
もう、もう、死ぬ――――!!!!!
『貴方は仮死状態になりました』
◆ ◆ ◆
「うそ。死んだ……?」
「し、死んでますわ……!」
『やだぁ~♡ ワタシ殺しちゃったぁ~♡』
イカレ女って本当に面白い! 可愛いし、ワタシのこと大好きだし、なにかすると一番いい反応が返ってくる! ついついイジメたくなっちゃう……♡
『じゃあイカれ女が死んじゃったからぁ、暇つぶしがてらお前達にクイズを出しま~す♡』
「は、はいっ!」
「んっ!」
ペルセウスと、07……えーっと、愛称は、レーナって呼ぶんだったかしら~♡ この2人以外だと姫千代! 姫千代ね! よくもまあ、あの時点のイカれ女達で倒せたわよねぇ~……。絶対勝てないしあの後暴走してローレイの街が大惨事ー☆ ってヤろうと思ったのに、ワタシの予想を遥かに上回って、楽しかったぁ~~!! ご褒美に、すっごい強い姫千代をイカれ女にあげちゃったぁ♡
この3人だけかしら~。ワタシの姿を見て、声を聞いて、まともな状態で居られるのは~……。災厄の魔女姫オーレリア、もふもふのは、どん太だったかしら? それと……フリオニール。こっちはもう失神してるわね~? 残念ねぇ~?
『ドゲルはナタリアとナタリアの国を救うべく、ある巨大な機械兵器を作り出したのよ~? では問題で~す! この巨大機械兵器はなんでしょ~か?』
「…………巨大、機械兵器」
「あ……。グレートホエール号……」
『ぴんぽ~ん! レーナ大正解~♡ 結婚はしないわよ~♡』
「うぅぅぅぅうぅうぅぅ……」
レーナ、問答無用でぐいぐい来られちゃうからワタシ困っちゃうのよね……♡ 嫌いじゃないけど、調子が狂っちゃう! 好き♡
『じゃあ次の問題よ~? なのにどうしてグレートホエール号は暴走していたでしょ~か??』
「バビロンちゃんがやったから?」
『ぶっぶ~♡ レーナ不正解~』
「不完全な状態で起動してしまったのでは?」
『ペルセウスも不正解~~♡ 正解者は居ないかしら~?』
「此方も、魔神様、此方も、その、あのっ、えっと……!」
『姫千代も喋っていいのよ~?』
姫千代は昔からワタシのこと大好きだもんね~? 実際に会えて、嬉しくて感動で言葉が出てこないのかしら~♡ かわい~~~♡
「セイレーン殿に、狂わされたのでは!!」
『ぴんぽ~~ん!! 姫千代大正解~~♡ そうよ~? 機械すら狂わせるセイレーンの歌声で、グレートホエール号は暴走してしまったのでした~!』
「……じゃあ、もう海の国は、滅んだ?」
「そこまでしてセイレーンは、ナタリアのことを、消したかったのでしょうか……」
『そうよ~? 嫉妬に狂い愛を欲する女は、なんだって出来るのよ~? そうねぇ~……。例えば、最愛の男が時間を遡る装置が欲しいと言ったなら、例え最愛の男の故郷を滅ぼしてでも手に入れて持ってくるの。本当になんだって出来ちゃうのよ~?』
ん~~皆がドン引きしてる~♡ でもでも、そこまで一途に想ってくれる女を無視して、ナタリアナタリアってずーっと言ってる男が悪いわよね~? セイレーンが可哀想だわぁ~……。
『じゃあ最後の問題よ~? 今、セイレーンは…………どこに居るでしょうか~?』
さあ、じーっくり考えなさ~い? 恋敵の国を滅ぼして、恋敵の命を奪って、愛する男の故郷を滅ぼしてでも自分に振り向いて欲しかった女は、今どこにいるのか! よ~く考えるのよ~?
「飛空都市、メルティナ……?」
『ぶっぶ~。レーナ不正解~違うわよ~?』
「うみのどーくつダンジョン……ですの?」
『ぶっぶ~! でも惜しいわね~!』
「ん~~……っ」
「どこ、かしら……」
「此方はこの土地に聡くないです故……」
『姫千代には無理な問題ね~。あ、これヒントになっちゃうかも~♡』
さあ、出て来ない! 出て来ないわねぇ~♡ これで出てきたら、ご褒美に何かプレゼントしちゃおうかしら~~~♡
「ローレイに、いるんですね?」
やぁだぁ……♡ いつの間にか生き返ってたイカレ女、大正解じゃなぁ~い……♡
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