華胥の夢

◆ リンネ・ペルセウス、ローレイ近郊 ◆


 VRの世界だっていうことを忘れそうになってた。凄い、本当に凄い。この『あ、海の近くの空気だ……』っていう感じ。心地よい潮風に、海鳥の声が遠くからする。ジリっと照りつける太陽光、そして遠くには徐々に海が見えてくる。青く澄んだ海が……ここからでも見える。これがVRで体験出来るようになったんだなぁって思うと……本当、現実世界の海なんて行きたくもなくなる。

 現実世界の海は正直、こんなに綺麗じゃない。年中どこかしらにゴミが捨てられてたり、マナーの悪い利用客のバーベキューをした残骸があったり、漂着物がゴロゴロと落ちてたり、海もどんよりと濁っていて入りたいなんて微塵も思えない。ああ、VRって最高……。この綺麗な景色を楽しむゲームってだけでもこのゲーム売れるんじゃないかな。本気でそう思う。


「どうです? ローレイの海は綺麗でしょう?」

「うん……。すっごく綺麗。ここに住む、住民票ここに移す」

「万が一リンネさんがVRにお引越ししたら、わたくしもここにお引越ししますわね?!」

「うん。それが良いよ。ペルちゃんはリアルで働きすぎ」

「こ、これでも業務は減らしましたのよ。引き継ぎさえ完全に終了すれば、わたくしが黙っていても世界が回りますわ!」

「頑張ってね。応援しかできないけど」

「リンネさんに応援して貰えるだけで、わたくし……その、前から、わたくしね? リンネさんと」


『ピギッ』

『ストーンアーマースライム(Lv,34)から31ダメージを受けました』


 …………今ね、ペルちゃんが大事な話しようとしてたよね? この、このスライム、本当にさ、マジでスライムって……。スライムスライムスライムスライム…………!!!!!


『きゅぅん……(ごめんなさい 気が付かなかった)』

「…………ブチ殺す!!! 穿て、カーススピア!!!!!」

『カーススピアを発動し、ストーンアーマースライム(Lv,34)に1ダメージを与えました。呪い状態にしました』

「殺れ!! どん太!!!」

『ガァアアアア!!!!』

『どん太(Lv,15)が二段掌。1ダメージを与えました…………撃破しました。経験値 3,900 獲得』


 悪は滅びた。スライムは悪。この世に良いスライムなんて存在しない。スライム殺すべし。それにしてもこいつ経験値多くない?


「こいつ経験値多くない? 4000近く入ったんだけど? あれ? ペルちゃーん?」

「そ、そ、そ、そのスライム、倒せましたの?! 嘘でしょう?! なんで倒せますの?!」

「え? どん太がペチペチしたら死んだけど。あれでもカーススピアは1ダメージだわ。二段掌も1ダメージだけだね。本当になんで?」

「ちょ、ちょっとバトルログを見せて頂いてもいいかしら?!」

「いいよ~」


 あれ、こいつペルちゃんがビックリする程倒せない系のモンスターだった? でも確かに、1ダメージとかばっかりで死ぬなんておかしいわ、なんで死んだんだろ。こいつ。


「呪いのスリップダメージ!? これ、効きますのね?!」

「ほえーそれで倒してるの?」

「そう、みたいですわね……。でもこれだけで死ぬようなHPじゃないはず……。500はあるはずですのよ、この激硬系モンスター!」

「えー……なんでだろ。たまたまHP低い状態だったとか?」

「調べたいですわ! どんちゃん、このスライムの臭いとか覚えていまして? 探せますこと?」

「どん太、こいつを探せる?」

『わんっ! (もう覚えた! 出来るよ!)』


 そういえば呪いって状態異常の詳細、全然知ろうともしてなかったなぁ。スリップダメージとかそういえばあったなーってレベル。まあでも今回たまたまHP低かったかもしれないし、何体か倒してみて調べてみればいいでしょ。全部が全部HP低いはずないし。


『わんっ!! (いた!)』

「よし、よくやったどん太。穿て、カーススピア」

『カーススピアを発動し、ストーンアーマースライム(Lv,35)に1ダメージを与えました。呪い状態にしました』

『呪い状態のスリップダメージによりストーンアーマースライム(Lv,35)が死亡しました。経験値 4,000 獲得』

「あ、ちょろい」

「ちょっろぉぉ……?!」


 やっぱりすぐ死ぬじゃん。これもHP低かった? まあ近場だし、削ってた人が居るかもしれないか~……?


『わわんっ!! (二匹いるよ!)』

「よしよし、いい子ね。穿て、カーススピア」

『カーススピアを発動し、ストーンアーマースライム(Lv,35)に1ダメージを与えました。呪い状態にしました』

「穿て、カーススピア」

『カーススピアを発動し、ストーンアーマースライム(Lv,34)に1ダメージを与えました。呪い状態にしました』

『呪い状態のスリップダメージによりストーンアーマースライム(Lv,35)が死亡しました。経験値 4,000 獲得』

『呪い状態のスリップダメージによりストーンアーマースライム(Lv,34)が死亡しました。経験値 3,900 獲得』

『レベルが21に上昇しました! おめでとうございます!』

『ペルセウスがレベル21になりました。お祝いしましょう!』

『どん太がレベル16になりました』

『オーレリアはレベルが上昇しない状態です。進化しましょう!』

「わう」

「わう、わうわう」

「わう」

『わぅぅん……?』

「わおん」

「わおん」

『…………(カタカタカタカタ)』


 ほぼ確信に近いんだけど、もしかしてこいつ…………。経験値すっごい高いくせに狩りやすいボーナスモンスターじゃないの? しかも私でもわかる、この岩場にはコイツがうじゃうじゃいる。間違いなくここは狩り場、レベリングスポット。殺る……! 毟り取れる……!! いつも邪魔してくるこのスライム達から、搾り取れる…………!!!!!!!!


「リ、リンネさん? お顔が、その、こ、怖くってよ……?」

「ふふ、ふふふふ……ふふふふふあっはははははは……!!! ローレイに着いたらさ、ここにまた来ようよ!! 全部倒すから!!!」

「そうね! そ、そうしましょうね!」

「どん太走れ、ローレイで買い物して、オーレリアを進化させてここに戻ってくるぞー!」

『わ、わうぅん!! (わ、わかった!!)』

『!!』


 待ってろストーンアーマースライム……。オーレリアが進化したら、お前達を皆殺しにしてやる……!! ここは、私の狩り場じゃぁあ……!!!!




◆ リンネ・ペルセウス、貿易都市ローレイ【華胥の夢のギルドハウス】 ◆




「――――あれ? サブマス? イメチェンっすか?」

「ペルセウスさん、隣の美人さん誰ー?! てかなにこのもふもふワンコ、でっか!!!」

「ペルセウスさんおかえり~! 転職せずにどこ行ってたのかな〜?」

「上位職まだか??」

「あれ? 武器どこやったんッスか?」

「すっごーーー!! ねえねえそのワンちゃん、さ、触って良い? 触って良い?!」


「 お 静 か に ! ! ! ! 」


 既に、このギルドハウスに来るまでも大注目だった。今冷静になって自分のアバターを見てみたら、胸元は大胆に開いてるし、バストが強調されるようにコルセットで寄せて上げられてるし、もう、もう、死にたくなった。プリンセスゴスロリの可愛さに目が眩んでた。死にたい。死にたい。ペルちゃんが居なかったら100回は死んでた。


「お、ペルセウスちゃん戻ってきてたんだ。おかえり。その子が連絡のあったお友達だね~?」

「そうですわ! リンネさん、これがギルマスの『お昼寝大好き』さんでしてよ。ゲーム内で昼寝をする絶好のスポットとしてここが欲しくて、この貿易都市ローレイを制圧した馬鹿オブ馬鹿ですわ!」

「お、おひるね、だいすき……? それが、名前なの……?!」

「そうです! お昼寝大好きが名前! お昼寝って呼ぶと良いですわね!」

「僕はお昼寝大好きって言いま~す。その名の通りお昼寝大好きで~す。よろしくね~? リンネちゃんと同じ女の子だよ〜? リンネちゃんは~……豊満なバストとリアモジュ表記が、女の子を主張しまくってるねぇ……凄いなぁ……」


 お、死にたい……。女の人だからって見られてオーケーってわけじゃ、ないんだけど……。


「っくぅ~触れる機能があれば……! 僕はぺったんこだからうらやま――びゃへゃああああ?!」

「女性同士でもリンネさんのダブルバレーボールを凝視するのは失礼でしてよ! 永眠大好きにして差し上げてもよくってよ!!!」


 良かった、ペルちゃんが思いっきり代弁してくれた。殴ることは無かったと思うけど。しかも【乙女の突撃】で殴ってるし。本当に永眠一歩手前になってるよ、お昼寝さん……。


「ご、ごめんごめん、リンネさん本当にすみません。配慮のない行為でした……」

「ぃ……だ……ぃ……じょぶ…………で……す」

「…………ペルセウスちゃんと、真逆のタイプだったりする?」

「大丈夫! わたくしと同じ戦闘狂タイプですわ!! レベル21にして既に二桁のPKをするぐらい血の気が多い娘でしてよ!!」

「カルマ値マイナス行ってそうなんだけど」

「マイナスもマイナス、教会立ち入り禁止レベルですわ!」

「ぎょえーーーー」

「ぎょえーーーーですのよ! あ、わたくしも入れませんから。転生もしましたし」

「ぎょえーーーーーーーーー???!!!!!」


 お昼寝さんは悪い人では、無いと思うんだけど。なんとも気怠げそうなお姉さんで、大きなガントレットを両手に装備してる反面、アバターは薄着っていうか、チャイナドレスをアレンジしたみたいな服。赤の生地に大きな金色の鳳凰が刺繍されてて格好良い。

 髪の色は茶色で、目の色は金色、え。リアルモジュールアバターなんだ、リアルでも、ぺ、ぺったんこ……こっちのを気にするわけだわ。無さ過ぎるのも辛いけど、こっちは大きすぎて辛いのよ。逆の悩みだけど、察して欲しかったなぁ……いやこんな大胆に胸元開けてて察しろは無理か、無理ね。無理だわ。死にたい……。


「教会入れないで大丈夫なの?」

「んー今のところは? あ、それより顔合わせも済みましたし? ギルド加入させてしまいますわね!」

「ん、いいよ~。一応だけどうちのルールは――――」


 あ、そうだった。ここには一応ペルちゃんの入ってるギルドに入るのも目的で来てたんだった。問題児も多いらしいけど、基本的には皆この人が入れて良いって許可した人だけ入ってるから根はいい人だけしか居ないって。居心地は、どうかわからないけど。他よりは良いと思うから入れてもらえることになった。それで、ルールは……。


・育成に貪欲であること

・ダンジョンを見つけたらギルド内で情報共有、未発見のダンジョンには発見者の名前を付けよう

・ギルド倉庫は持ち出し自由。大量持ち出しはしないと思うけど禁止ね。一応誰が出したか自動記録されるから、持ち逃げクラスの行動をしたらキッチリ制裁

・PKは自由にしていい。悪質な粘着PKはしないように

・逆にPKされやすいギルドでもあるから、PKされまくっても文句を言わないこと

・困ってる初心者が居たら、自分に余裕がある場合は助けてあげよう。半端な助力は逆に迷惑だから非推奨。やるならしっかりやってね

・暴言、過度なセクハラ(ちょっとぐらい許して)、直結行為、ステータスの詮索、リアルの詮索は絶対にNG


 有名ギルドだからPKに関しては仕方ないところもあるかもしれない。このギルドハウスに居る人達も、皆笑顔で明るい感じだし、ちょっと明るすぎる人が居る気がするけど……。ここに、お世話にならせて貰おうっ。


「こんなところかな? うちのギルド方針は育成に貪欲であれ、ダンジョン攻略せよってところだね。PKに関しては恨みを買いまくってるところがあるから、まあ気をつけてとしか言えないかなー」

「……ぃ……り、ま……た」

『ギルド【華胥の夢】から加入申請が届きました――――許可しました』

『ギルド【華胥の夢】にようこそ!』

「は~い、皆さん聞いての通りで~す。新しく入ったリンネちゃん、よろしくね~」

「リ、ンネ、です…………よ……しく……おね…………が……ます…………」

「リンネさんよろしくね~!」

「よろしくリンネさ~ん!!」

『わうわわ~う(この人 食べ物の匂いがする! 美味しそう!)』

「リンネさんよろしく、あとこの子に舌ペロしまくるのやめるように言ってもらって良いか?」

「お……いし、そう……だって……」


 早速どん太に捕まってる人がいた。なんだか美味しそうな匂いがするって……食べるなよ、どん太。その人が美味しいわけじゃないと思うよ。


「ハッゲ、美味しそうだって!」

「ハッゲは職業が料理人なんだ、美味しそうな奴を見つけるのが上手いな! このでっかいワンちゃん!」

「おいおい、食べないでくれよ……」

「ところで、この子の名前は?」

「……どん太、です」

「「「「「「「どん太」」」」」」」

『わんわぅっっ!!!!! (どん太!)』


 ハ、ハッゲさんで良いのかな……。料理人なんて職業もあるんだ。本当、自由だなぁ……。


「な、なんでまた、どん太なんて名前に……」

「私に、負けた、鈍くさい、太っちょの、ウルフだった、から……」

「鈍くさい太っちょだからどん太なのか……」

「お前、負けたんか……その図体で……」

「図体はでかいしめっちゃ強いだろこのウルフ。ってか狼かよ。犬じゃないんか!」

「狼にしては表情豊か過ぎるだろ、どん太~~喉の下がええんか、ほれほ――――いっだぁあああああああ噛まれたぁああああああ!!!!!!」

「あ……喉下、ごはん、の時の、合図……なんで……」

『わぅぅ?! (ごはんじゃない?! あれ ごめんなさい! 噛んじゃった!)』

「噛まれてやんの」

「ハッゲ、なんか作ってきてやんなよ」

「噛まれたついでに料理をせがまれるハッゲの哀れなことよ」

「しかしハッゲの料理は長時間バフかかるから強いんだなぁこれが」

「あ〜〜肉も何もねえんだけ――どぉ?!?!」

「ありましてよ! 霜降り肉!!」

「あったよ! 霜降り肉が!! ご自由に使いなさいな!!」

「さっすがペル様! 話がわかるぅ!!」

「おう、美味そうなお肉ちゃんだぜ。今料理してやるからなぁ……」

「楽しそうで何よりだねぇ~……ふわぁぁ~~~~…………」


 …………自由な、ところだなぁ~。それにしても料理で長時間バフがかかるんだ、色々あるんだなぁ~システムが……。本当に、奥が物凄く深そうなゲームだわ、メルティスオンライン……。




◆ ◆ ◆




 ハッゲさんが作ってきた霜降りドラゴンステーキは、なんかもう、溶ける。溶けるように胃に吸い込まれてった。満足したという感触だけが口の中に残って、もっと味わって食べればよかったっていう後悔が込み上げてくる程に美味しかった……。また食べたい……。ちなみに、『2時間の間、HP最大値+500、自然回復速度100%上昇』っていう凄まじい効果量だった。ハッゲさんが皆に優遇されてる理由がわかった気がする。更にちなむと、どん太も大喜びだった。狼のくせに満面の笑みで食べてた。可愛い奴め。


「――おまたせ~。ごめんね、外で待たせて」

『(ふるふるふるふる)』


 それで、ローレイに入る前に安地っぽい岩場を見つけたので、そこでオーレリアを待たせて放置してた。流石に骸骨魔女を連れて歩くのはヤバいかーと思って。お陰様で皆には『ビーストテイマーのリンネ』って間違われたけど。まあ、別に訂正しなくてもいいっかってことで放置。


「楽しみですわね、進化!」

「だねぇ~」

『!』


 オーレリアの進化素材はギルド倉庫から拝借してきちゃった。メンバー全員が『死ぬほど余ってるから消化してくれると嬉しいよ』って言ってたし、素材の数も万に届きそうなやつばっかりだったし、多分大丈夫。

 ところで、一応オーレリアの進化先は色々とあった――――

 もはや肉体というものを諦めるコースの『ゴーストウィッチ(念属性・死霊形・中型)』、これは喋れそうだったけど日光を浴びると無力化っていうデメリットが酷すぎたので却下。

 そのまま骨継続の『カオスボーン・ウィッチ(不死属性・死霊形・中型)』、これはまた喋れないフラグがビンビンなので却下。オーレリアには早く喋って貰わないと、クエストが進まないし役に立たない。

 最後が『ゾンビ・ウィッチ(不死属性・人間形・中型)』、念願の肉が付く魔女。ただゾンビってところがスッゴイ気になる。大丈夫かな、臭かったら嫌なんだけど。


「今日から貴方は、ゾンビ・ウィッチです!!!」

「最大レベルは15だったかしら? そこでまた進化がありそうですわね」

「これで、喋れるようになれーーー!!」


 ――――というわけで、ゾンビ・ウィッチ確定! 素材は『☆1魔晶石20個』『止まらない心臓』『肉系アイテム30キログラム以上』! 今回はスッゴイ大量に余ってた『小型龍の肉・30キロ』を使いまーす!


『オーレリア(Lv.MAX)がスケルトン・ウィッチから【ゾンビ・ウィッチ、オーレリア(Lv,1)】に進化しました』

『龍属性を追加で獲得し人間系から龍族系に変更され、オーレリアがスキル【炎の息】を習得しました』

『ゾンビの特性により、オーレリアに弱点【炎】が付与されます』

『一部ステータスが大きく上昇しました』


 …………今すっげーーーーーーツカエネー表示されてなかった? 気のせい? いやまさかね、まさか自分の息でこの人、焼けたりしないよね? 大丈夫だよね?!


『…………ボッ…………ゲホッゲホ、ゲホゲホゲホ、ゲホゲホ、ゲホ……ァ…………ァ…………(ジタバタジタバタ)』

「嘘でしょ……」

「…………小型龍の肉が、悪さしてますの? これ?」

『わぅぅぅ…………』


 うっそぉ……。嘘だって言ってよ、オーレリア…………。


『オーレリアの喉が焼け、永続的な火傷状態が付与されました』


 嘘だぁああああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


『ァ、ァ………… (挫折)』


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