第6話
―アリーユ邸―
アリーユ「お父様!お母様!昨日お話しした子ですわ!」
アリーユ母「まぁまぁこんなに早くも男の子を連れてくるだなんて。美味しいご飯を作らなきゃ!」
アリーユ父「こりゃ宴をしなきゃいけないかもしれんな」
母父「はっはっはっ」
ジャック「両親もいますので、ご飯は大丈夫です」
アリーユ父「ん?それならご両親も呼べばいいだろう。使いのものを出す。家の場所を教えてくれ」
ジャック「それはちょっと…」
アリーユ「いいじゃん!お母様のご飯とても美味しいのよ!」
ジャック「母さんのも負けてないと思うけど…」
アリーユ父「それじゃ確かめてみないとな。ほれ、場所を教えてくれ」
ジャック「強引ですねぇ…わかりました。ではここに」
アリーユ父「わかった。よし、行け。ジャックくんのお父上とお母上をお連れするのだ。決して粗相をするではないぞ!」
従者「ハッ!」瞬時に消える。
ジャック「どういうこと?」
アリーユ「移動魔法だよ?距離は短いけれど、何回か使えば着くんじゃないかな」
アリーユ父「それでは話とやらを聞こうではないか」
アリーユ「実は…」
―30分後―
従者「ジャック様のお父上、お母上をお連れいたしました!」
アリーユ父「今ちょうど話が終わったところだ。感謝する」
従者「ハッ。それでは失礼致します」
母「ジャック急に呼び出されたから心配したのよ〜」
ジャック「ごめん、僕も話が急すぎて」
父「まぁ、せっかく呼んでいただいたのだ。御相伴に預かろう」
アリーユ父「私はサリーユ、この街の領主をさせていただいております」
アリーユ母「カルハと申します。何卒よろしくお願いします」
母「ジャックの母親のハルテヤと申します」
父「マスラーと言う。よろしく頼む」
ジャック「ジャックです」
こちらの自己紹介が終わって、顔をつき合わせるとサリーユさんとカルハさんの顔がどんどん青ざめていくのがわかる。
アリーユ「ハルテヤ様にマスラー様?どこかで聞いたような…」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます