第5話

―3時間後―

アリーユ「え…?」

ジャック「アリーユどうしたの?」

アリーユ「どうしたの?って私がもう魔力練れないから見に来たんだけど…この木は?」

ジャック「ずっと魔力を練って放ってただけなんだけど、なんか色んな実がついちゃった」

アリーユ「この木は聖樹って言って成長するのに100年はかかるっていうのに…」

ジャック「あ…ごめん、聖樹をこんなにしちゃって」

アリーユ「いえ…いいんだけど…魔力はまだ残ってるの?」

ジャック「全然?」

アリーユ「すごいね…」

ジャック「そうなのかなぁ。元気なのが取り柄になったからかも?」

アリーユ「木の実もらってもいい?」

ジャック「いいよ、これオススメだよ」

アリーユ「これはどうやって食べるの?」

ジャック「おすすめはそのままガブっと」赤い木の実に齧り付き、お手本を見せる。

アリーユ「なんか野蛮な食べ方!」笑いながら基本に習い、齧り付く。

ジャック「美味しいだろう?」

アリーユ「瑞々しいのに、とても甘い!」

ジャック「どれも美味いんだ」

アリーユ「これっていくらでも作れるの?」

ジャック「どうなんだろう?やってみないとわからないかな」

アリーユ「これは革命かもしれない!」

ジャック「そうなんだ?」

アリーユ「この後、うちに来てもらってもいい?」

ジャック「いいけど、どうして?」

アリーユ「ちょっと家族に紹介したくて!」

ジャック「わかった。それじゃ行こうか」

アリーユ「そうだ…ね?」

ジャック「アリーユ?どうしたの?」

アリーユ「さっき魔力を空っぽにしたのになんかもう全部回復している気がする」

ジャック「え?そうなの?」

アリーユ「ほら」風を生み出し、空へ放つ。

ジャック「お、すごいじゃん」

アリーユ「放出量と練度が高くなってる…?」

ジャック「え?どういうこと?」

アリーユ「本当に魔法の実ができちゃったみたい」

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