48 妙なクリスマス
クリスマスの朝、A君は目を覚ました。
彼はベッドから飛び起きて、リビングに走った。
そこには、大きなクリスマスツリーと、たくさんのプレゼントがあった。彼は喜んでプレゼントを開け始めた。しかし、彼が開けたプレゼントは、すべて彼が嫌いなものだった。本や参考書、そして野菜の詰め合わせなどだった。
彼はがっかりして泣き出した。
そのとき、彼の両親がリビングに入ってきた。
彼らはA君に笑顔で言った。
「メリークリスマス! これは、サンタクロースからの特別なプレゼントなんだよ。サンタクロースは、君に、他の子供たちにはない、素晴らしいプレゼントを用意してくれたんだ。君は、このプレゼントを使って、もっと勉強したり、健康になったりできる。もっと素晴らしい人間になれるんだよ」
A君は信じられなかった。
彼はサンタクロースに悪いことをした覚えも、頼んだこともなかった。ただ、クリスマスを楽しみたかっただけだったのだ。
彼は両親に怒って言った。
「これはサンタクロースからのプレゼントじゃない! これは、お父さんとお母さんが買ってきたプレゼントだ! サンタクロースなんて、いないんだ!」
そうしてA君も大人になると、我が子に同じ所業を繰り返すのだが、これはまた別の話。
というより、寸分違わず同じだった・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます