47 8番出口

私は地下鉄の駅で降りた。

地下通路の目的地は8番出口だった。しかし、出口の看板が見当たらない。地図を見ると、8番出口は存在しないらしい。

私は混乱した。これは、何かそういうゲームがあったはずだ。私は異変の罠にはまったのだろうか。

……何の罠かは我ながら意味不明なのだが。


私は慌てて、他の出口を探した。

しかし、どの出口も閉まっていた。私はパニックになった。私はこの駅から出られないのだろうか。私は助けを求めて、周りを見回した。

すると、一人の男性がいた。彼は私に微笑んだ。


「8番出口はこちらです」


彼は私に手を差し出した。

私は恐怖に震えた。彼は何者なのだろう。彼の手を振り払おうとしたが、力が及ばなかった。彼は私を引き寄せて、キスをした。

思わず私は気絶した。


私は目を覚ました。

自分の部屋にいた。夢を見ていたのだろうか。私は時計を見た。まだ朝だった。ほっと安心した。

しかしそのとき、枕元に置いてあったスマホが鳴った。私はスマホを見た。そこには、一通のメッセージが表示されていた。


「8番出口から出られて良かったですね」


メッセージの送り主は、あの男性だった。

異変はまだまだ続く……のだろうか……。

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