178日目 異世界-7
「【濁流槍】!!」
バシュシュシュッ!!
ショーンの突きが冴える。
外界の強力な魔物を次々に殲滅している。
少し時間が空いただけで、かなり強くなってるな。
目で追うのがギリギリの速さだ。
「………………!!」
バキンッ!!
ローシュさんも、遠距離攻撃を徹底的に大盾で弾いていく。
少人数であるため、騎士団にいたときとは役割が異なるが、的確に動いている。
100人規模ではないため、守備範囲が大きく広がっているはずだが、あらかじめ攻撃がくる方向がわかっているかのような的確な防御だ。
そして、遠距離攻撃には遠距離攻撃だ。
「はっ!!」
バシュッ!!
ローシュさんが遠距離攻撃を大盾で弾くと、すぐにクラールがその方向に魔弓を撃つ。
「【ハイヒール】!!」
そして、僕は【補助魔法】と【回復魔法】、そして【空間魔法】だ。
「ショーン!! 右方向から3体突っ込んでくる!!」
「おぅ!! 任せろ!!」
「ローシュさん、クラール!! 左上、鳥型のから遠距離攻撃!!」
「はい……」
「了解!!」
すさまじい魔物の猛攻だが、この少人数で処理できてしまっている。
◇
「はぁ……はぁ……」
戦い始めてから2時間程度経つ。
やはり外界は持久力が必要だ。
ショーン、クラールの動きが鈍っている。
「…………!!」
バキンッ!!
ローシュさんは別だ。
騎士団の持久力は別格と言っても良い。
「前方から魔物が5体突進してきます!! さらに前方、右からも遠距離攻撃!!」
だが、殲滅力が下がっているため、どんどんと負担が増える。
「どうした? そろそろこっちに攻撃がくるぞ」
サワナ様が意地悪く笑う。
「チッ!!」
ザシュッ!!
ショーンが槍で魔物を薙ぎ払う。
「ケン!! SPくれ!!」
「了解!! 【ハイリカバリ】!!」
おぉ!!
キタ!!
現在のジョブは【結界魔法師】だ。
外界で強力な魔物を倒しまくっているため、ガンガンジョブレベルが上がっている。
そして、早速新しい【結界魔法】を習得することができたようだ。
「【中域耐魔法結界】習得!! 多少は魔法攻撃が弱くなるよ!!」
「ナイスだ!!」
「僕もだ!! 【中域耐物理結界】がきた!!」
「よし!! 盛り返すぞ!!」
「ほぉ……」
いける!!
これで僕とクラールがお互いに【結界魔法】を使うことで、魔法攻撃、物理攻撃両方軽減できる。
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