四日目

第7話

 今日も朝のルーティンを終える。

 ライフラインは未だ途絶えることがないことに安堵しつつ、庖丁をもちゴブリンを狩りに出掛ける。

 少しでも能力を上げて生存率を上げるために。


 外に出ると昨日よりも肉が腐ってるにおいがきつくなってきていた。

 だが、そんなことなどお構いなしに、ゴブリンはまた現れ、同族の腑を喰らって無防備に道路で寝ていた。

 まったく警戒心というものが無いのだろうか?このゴブリン達は。

 だが、これは私にとっては好都合、隠密のスキルを頼りにしそろりと近づきゴブリンを殺す。

 そんな単純な作業を繰り返すだけでレベルを上げることが出来るのだが。

 だが、全てのゴブリンが寝ているわけではない。

 食べ物(ゴブリンの死体)にありつけなかった個体もいるので安心は出来ない。

 そこは索敵のお陰で研ぎ澄まされた感覚を頼りにゴブリンを見つけ殺していく。

 そして午前中の成果は六八体。

 やはりゴブリンの数は日を増す毎に増えていているようだ。

 それと同時に獲得出来る経験値も増えているのも確認出来るため、レベルも上がっていることが窺える。

 ま、私はそれ以上の速さでレベルが上がっているのでそこまでの脅威をこのゴブリン達に感じないが、テレビの「不要不急の外出は控えて下さい」と言うのを信じ、家の中に引きこもっている人では、日を跨ぐ毎に対処が難しくなっていくのではないだろうかと思う。

 そんなことを思いながら自宅へと帰るのだった。


ステータス

 伊勢開成

 レベル42

 SP1

 スキル

 身体操作4

 身体能力強化4

 索敵4

 隠密4

 経験値14/42


 お昼ご飯を食べ、SPを割り振った。

 少し休憩したら午後の狩りだ。

 午後の狩りも順調に終えることが出来、その成果は五六匹。


ステータス

 伊勢開成

 レベル47

 SP1

 スキル

 身体操作5

 身体能力強化4

 索敵4

 隠密4

 経験値18/47


 自宅に戻りSPでスキルを強化し情報を収集というルーティンを熟す。

 目新しい情報は特になくお風呂に入り床についた。


 二〇二〇年一月四日二四時。

 今日も黒い渦が発生しそこからゴブリンが現れる。

 今日もその数とレベルを上げながら。

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