三日目

第6話

 朝起きるといつも通りのルーティンを行いテレビを眺める。

 テレビで放送されている内容は相変わらずもので、自衛隊と警察官の活躍と不要不急の外出を控えて下さいという内容。

 もちろん、不要不急なんてものに囚われず今日も今日とて経験値稼ぎだ。

 今日はゴブリン狩りにのみに注力して行動するつもりだ。

 何故かというと、それなりに食料品を溜め込むことが出来たので、当面の間は自身の強化に努めたいからだ。

 そして、庖丁を片手に外出する。


 今日もゴブリンの死体を食べたのか、無残な状態のゴブリンの死体の側に無防備に横たわるゴブリンがいた。

 その無残なゴブリンの死体は腐敗が始まっているのか、嫌なにおいをまき散らかしている。

 だが、私はそんなことなどお構いなしにゴブリンを狩り続けるのだった。


 時刻はお昼、大分良い感じゴブリンを狩ることが出来てその数は五四。

 少しずつではあるがゴブリンの数が増えてきているような感じである。

 またそれと同時に獲得出来る経験値が三に上昇していることから、レベルも上がっていると予想出来た。


ステータス

 伊勢開成

 レベル30

 SP8

 スキル

 身体操作3

 身体能力強化3

 索敵3

 隠密2

 経験値21/30


 午前の狩りを終えた私は自宅へと帰り昼食を食べることにした。

 それと同時にSPを割り振りスキルの強化もした。


ステータス

 伊勢開成

 レベル30

 SP1

 スキル

 身体操作4

 身体能力強化3

 索敵3

 隠密3

 経験値21/30


 さて、お昼も食べ終わりスキルも今日か明日ので午後も頑張るとしますか。

 午後のゴブリン狩りの成果は四九匹だった。


ステータス

 伊勢開成

 レベル35

 SP6

 スキル

 身体操作4

 身体能力強化3

 索敵3

 隠密3

 経験値8/35


 それにしても、大分ゴブリンを殺すことにもなれたものだ。

 不意を打っての殺すことにも、正面切っての戦闘でも、特に危険を感じ津殺すことが出来る様になってきた。

 夜ご飯のを食べながらテレビを見ていると、自衛隊が少々苦戦をし始めていることが報道されていた。

 どうやらゴブリンのレベルが上がったことで重火器の効果が減ってきているようだ。

 ふむ、自衛隊はスキルを取得していないのだろうか?

 確か射撃系のスキルもあったはずなのだが…

 それとも連日に渡るゴブリンの追加に掃討が間に合わなくなっているのか。

 これは警察官による避難誘導も同様で、避難誘導に当たっている警察官の死亡事例が増えているようだった。

 これは警察官がゴブリンを倒すことよりも避難を優先している為、レベルが上がらずにゴブリンとの戦闘に発展してしまい殺されてしまっているのが原因なのだろうか。

 いずれにせよ、自分の身は自分でどうにかしなければ行けない状況はまだまだ続きそうだ。

 なので私は私でレベルを上げて少しでも生存確率を上げていこうと思う。

 では、SPでスキルの強化をして寝るとしよう。


ステータス

 伊勢開成

 レベル35

 SP2

 スキル

 身体操作4

 身体能力強化4

 索敵3

 隠密3

 経験値8/35


 二〇二〇年一月三日二四時。

 今日も黒い渦が発生しそこからゴブリンが現れる。

 毎日その数渦の数を少しずつ増やしながら。

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