第3話
コンビニに到着するとそこはゴブリン達が居た。
なので私は少し離れた位置からそれは観察する。
コンビニの店員は殺されてしまったのか逃げたのか解らないが、店内には居ないようだ。
それと、ゴブリンは店内にある商品を物色することに夢中になっており、意識が散漫になっているようだ。
店内に何匹のゴブリンが居るのか迄はここからでは判然としないが、このままでは食べるものが無くなってしまうので、注意が此方に向いていないうちに排除してしまおう。
ゴブリンが割ったであろうガラス部分から店内へと入り込むと直ぐ近くにゴブリンが居たのでバレないように近づいてゴブリンを殺す。
その後、感覚を研ぎ澄ましてみるともう一匹居そうな気配がした。
索敵スキルが仕事をしているようだ。
場所までは特定できていないため、慎重に店内を移動してゴブリンのいる場所を見つける。
運良くバレずに居場所を特定することに成功した。
そのまま隠密の効果を信じて移動して、首筋に庖丁を何度も刺しゴブリンを殺した。
ステータス
伊勢開成
レベル5
SP1
スキル
身体操作1
身体能力強化1
索敵1
隠密1
経験値3/5
その後店内を見回ってみてゴブリンの姿が居ないことを確認すると、私はコンビニの商品を物色し始めた。
因みに店員はレジカウンターの側で息絶えていた。
なので、私はお金を払わすにコンビニを後にすることにした。
後で警察に追及されたら犯罪者として捕まるかも知れないが、それよりも今をどう生きるかの方が大事だろう。
ビニール袋に複数に出来るだけ食料品等を突っ込んでそれを持ち去る私を、誰かが目撃していたら通報されてしまうだろうが、今は誰も外に出ていないので法律等関係無いとばかりにそのまま自宅へと帰宅するのだった。
自宅へと無事着き、当面の食料の確保に成功した私は次に何をするべきかを考える。
現状武器として使っているのは庖丁だ。
だが、武器として今後も使い続けるには心許ない。
なので、庖丁に替わる武器の調達をしようと思う。
そこで私は近くの駅にある駅ビルに入っている商業施設に行こうと決意する。
そこの日曜大工コーナーにでもいって、鈍器になるようなバールかハンマーなんかが手に入ればと期待をしての判断だ。
本当ならホームセンターの様な商業施設に行きたいのだが、車を持っていない私では一番近くのホームセンターに行くにしてもそれ相応に歩く必要があるために、断念せざるを得なかった。
もっとレベルが上がって行動範囲を広げることに成功したら、ホームセンターに行くことにしようと決意しつつ、また私は外出した。
最寄り駅の駅ビルに着く迄に二〇匹のゴブリンを殺した。
ステータス
伊勢開成
レベル8
SP4
スキル
身体操作1
身体能力強化1
索敵1
隠密1
経験値5/8
レベルが八迄上がりSPも四得ることが出来た。
割り振りは後で自宅に帰った時にするとしてまずは目の前の障害をどうするかだった。
駅ビルの商業施設は開いていなかったのだ。
シャッターも降りており、力尽くで突破するのは無理そうな雰囲気である。
う~む。
ここでSP消費して身体能力を上げてこじ開けるか?
でも、身体能力強化一での強化率から考えると、たった一上げた程度でシャッターをこじ開けるのはかなりキツそうだ。
試すだけ試してみるか。
ステータス
伊勢開成
レベル8
SP0
スキル
身体操作2
身体能力強化2
索敵1
隠密1
経験値5/8
ふむ、かなり身体の使い方と身体能力が上がった感覚がある…が、これで目の前のシャッターを壊すことが出来るのかは分らないな。
まずは、体当たりから試してみるか。
助走をしてシャッターへと体当たりをしてみる。
ガシャンと、ガラスの割れたような音はしたが、シャッターは撓んで壊れる気配は無しと。
というか、結構身体が痛いな。
これは諦めるか。
もっとレベルが上がって能力を上げてから再挑戦だな。
ふー、無駄足だったなー。
とは言え情報が一つ手に入った。
地下鉄が止まっているという情報だ。
これで他の公共交通機関も止まってる可能性が高まったな。
こうなってくると移動手段が徒歩だけに限られてしまうな。
これはどうしようもないことだから悩んでもしょうがない。
途中コンビニによって食料をまた持てるだけ持って帰るか。
そして、コンビニに寄って自宅に帰るまでにゴブリンを十匹殺した。
ステータス
伊勢開成
レベル9
SP1
スキル
身体操作2
身体能力強化2
索敵1
隠密1
経験値7/9
因みに、コンビニに残っていた食品の量が減っていたので、私同様に食料を調達している人がいるというのが解った。
出来るなら、今後もバッティングしないことを祈る。
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