第4話

 最寄り駅の駅ビルの商業施設は空振り、その帰りにコンビニ寄り食糧を確保、そこで私と同様に誰も居なくなったコンビニから食料を調達している者の痕跡があった。

これに関しては予想の範囲内なので特に問題はない、先程も思ったがバッティングさえしなければ大丈夫だろう。と、自宅へと着いて考えながら食料を整理していた。

 さて、時刻は既にお昼。

 駅へと向かうのにいつも以上に時間が掛ってしまった。

 それもそうだろう、道中ゴブリンを警戒し往復で三十匹のゴブリンを倒したのだから。

 さて、お腹もすいたしテレビでも見ながらお昼ご飯を食べるとするか。

 そうしてテレビをつけるとそこには自衛隊がゴブリンを殺しているという情報や警察官達が避難誘導をしているということがニュースで知ることができた。

 ふむ、この辺りまで自衛隊や警察官の手が回っていないのだろう。

 当面は自力努力での生存が求められるか…

 そうなると、やはりレベルを上げてスキルを取得していく必要があるだろう。

 なのでお昼ご飯を食べて少し落ち着いたら、再び外に出てゴブリンを殺そうと思う。

 因みに今食べているのは惣菜パンである。


 さて、腹も膨れたことだし休憩もした。

 午前の狩りを愉しむことにしようか。

 自宅から外へ出ると人の姿はない。

 皆さん不要不急の外出をしていないようだ。

 私としてみればこの緊急事態に対処するために、出来るだけレベルを上げるべきだと思うのだが、他の住民はそんな判断をしなかったということだろう。

 おっと、余計なことを考えている暇があるならゴブリンを殺して経験値を稼がねば。


 大分日が陰ってきた。

 一度自宅に帰宅することにしよう。

 戦果も上場で四十二匹のゴブリンを殺すことに成功している。


ステータス

 伊勢開成

 レベル13

 SP4

 スキル

 身体操作2

 身体能力強化2

 索敵1

 隠密1

 経験値7/13


 自宅へと帰還する間にも三匹のゴブリンと遭遇し倒すことに成功した。


ステータス

 伊勢開成

 レベル13

 SP4

 スキル

 身体操作2

 身体能力強化2

 索敵1

 隠密1

 経験値10/13


 何事もなく自宅へと帰還することに成功。

 まずはお腹が空いているのでご飯を食べることにする。

 コンビニで手に入れた食料の中から賞味期限が少ない惣菜パンから食べていく。

 惣菜パンを食べながらニュースの確認をしてみる。

 そこでは相変わらず、自衛隊の決死のゴブリン掃討戦の様子や、警察官に避難誘導おの様子、そして外出を控えるように訴えるアナウンサーの姿が映し出されていた。

 特に目新しい情報は無いようだが、そのままテレビを点けたまま、新たに獲得したSPをどう振り分けるのか考える。

 現在獲得しているスキルは身体操作二、身体能力強化二、索敵一、隠密一。

 今のところ問題なくゴブリンへと対処できているので、この四つを重点的にあげてい方針にすることにする。

 なのでここは、索敵と隠密のスキルを上げることにした。


ステータス

 伊勢開成

 レベル13

 SP0

 スキル

 身体操作2

 身体能力強化2

 索敵2

 隠密2

 経験値10/13


 索敵のお陰かさらに感覚が研ぎ澄まされていくのを感じる。

 隠密は今は動いていないのであまり効果の実感が湧かないが、こうなんというか、空気に溶け込む事が出来る感覚というものがあった。

 さて、このまま夜もゴブリンを殺しに行こうかと思うが、流石に日中動き回ったので疲れた。

 なので、今日の夜はまったりと過ごし身体を休め明日に備えることにする。

 そんな中私は考える、この非常事態ライフラインは何時まで確保されることが出来るのだろうかと。

 今は電気・水道・ガスと問題なく稼働しているようだが、それもゴブリンによっていつ破壊されるか分ったものでは無い。

 そう思った私はお風呂に出来得るだけ水を貯めることにした。


 夜の暇な時間、私はパソコンでも情報を集めようとした。

 その結果幾許かの人々が、私と同様にレベル上げをしていることを知る。

 中にはスキルで魔法を使えるようになり、その様子を動画投稿サイトにアップしている余裕のある人もいた。

 私以上にゲーム感覚を持ち、楽観的な人もいるもんだと思いながら夜は更ける。

 風呂に入り返り血を洗い落とし就寝した。


 二〇二〇一月一日二四時。

 暗い暗い夜空の元、人々が恐怖に震え避難先や自宅で怯えている中、また黒い渦が発生しそこからゴブリンが現れた。

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