第24話 和菓子の日

皆さんは6月16日が和菓子の日ということを知っていますか。これは昔6月16日に厄除けや健康招福を祈願し16個の菓子や餅を備えたことが期限になっているらしいです。なので今日は家庭で作れる簡単な和菓子を作っていこうと思います。


「(甘いものは大好きよ!たくさん食べるからいっぱい作ってほしいわ。余ったら女王たちや大和にもっていくから安心してちょうだい!)」


頼もしいお供もいるのでどんどん作っていこう!


まず最初に作っていくのは、わらび餅だ。わらび餅と言えばスーパーなどで売っている透明なものをみんなは思い浮かべるだろうがあれはタピオカでんぷんや芋のでんぷんを使った偽物であり本来のわらび餅は山菜のわらびの根をたたき砕き何度も晒し乾燥させてできた本わらび粉と砂糖、水で作ったものを言い色は黒く食感も全く違い栄養価も高いものなのだ。ただ本わらび粉は高級なものであり1キロで何万円もするので家庭ではなかなか本格的なものは作れないだろう。


庶民の俺には手が出せないので今回は片栗粉を使って作っていこうと思う。作り方は簡単で片栗粉・砂糖・水を鍋に入れ弱火で加熱しながらヘラで絶えずかき回す。すると透明っぽくなるので火からはなし濡れ布巾の上でさらにかき回すと生地がまとまってくるので小売り水の中に入れ一口サイズにちぎっていく。水気を取って皿に移し黄な粉と黒蜜を駆けたら完成だ。作ったばかりであれば柔らかい食感を楽しめるが冷やすと固まってくるので硬めがいい人は冷蔵庫で5分ほど冷やすといいだろう。


「はい、わらび餅の完成。のどに詰まるといけないからゆっくりよく噛んで食べてね。」


「(いただきます♪ん~もちもちした食感にきな粉と黒蜜の甘さが合わさってすっごくおいしいわ。)」


俺も一口、うんもちもちプルプルでおいしい。分量を間違えるとべちゃっとなってしまうからうまくできてよかった。昔はよく食べたが大きくなってからは久しぶりだな。さて次だ次。次に作るのはどら焼きだ。


ボウルに卵・砂糖・はちみつを入れ混ぜ合わせる。混ざったら牛乳を入れさらに混ぜ合わせホットケーキミックスを入れ粉っぽさがなくなるまで混ぜる。フライパンを熱した後一度濡れ布巾の上に置き冷ましてから生地を入れ弱火で焼く。表面がぷつぷつとしてきたら裏返し30秒ほど焼きフライパンから取り出し粗熱を取る。これを繰り返し生地を作ったら市販で売っているあんこを挟めば出来上がりだ。ちなみに俺はどら焼きは粒あん派なので今回はすべて粒あんだ。ほかにも生クリームやカスタード、白玉団子などいろいろ挟み込めるのでみんなもぜひやってみるといいだろ。


「どらやき、できたよ。」


「(もぐもぐ。しっとりとした生地にあんこも甘すぎず落ち着く味だわ。)」


これも好評のようだ。さて次で最後にしよう。最後は草餅で俺の一番好きな和菓子だ。ヨモギの香りにもちっとした生地に甘いあんここれに勝るものはないだろう。ただ季節的にヨモギの葉が手に入らないので今回はヨモギの粉末で作ることにする。


まず上新粉・白玉粉・砂糖を入れかき混ぜる。よく混ざったらお湯を加え玉が残らないようしっかりと混ぜ合わせる。しっかりと混ざりまとまってきたら薄めに成形し蒸し器にかける。蒸している間にあんこを食べやすい大きさにいくつか丸めておく。蒸しあがった餅にヨモギ粉末を入れすりこぎなどで練り合わせあんこを包み形を整えたら完成だ。草餅は使う粉や分量、ヨモギの生葉やペースト・粉末など組み合わせを変えることで全然違う食感・風味になるので自分に合ったものを探して作るといいだろう。


「草餅の完成、いただきまーす。」


「(ちょっと、私にもちょうだいよ。)」


好物のためみっちゃんよりも先にいただく。白玉粉を使ったことでもちもちとしていておいしいが粉末を使ったからか香りがいまいちだ。それでも家で作る分には十分おいしくできたと思う。


「(おいしいわ!これももちもちしていて気に入ったわ。でも結構な量つくったわね。さっそくみんなのところに分けてくるわ。)」


そう言って皿に盛り付けて布をかぶせたらかごにしまって飛んで行った。俺はお茶と残りをもって居間に行きゆったりとした時間を過ごした。


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