第8話 晩御飯とイチゴスイーツ

スーパーから帰ってくると日は完全に落ち辺りは真っ暗になっていた。田舎ということもあって街灯は少なく真っ暗な道が続く。


家に帰って居間に行くとみっちゃんがイチゴをかじりながらテレビを見ている。するとこちらに気が付きご飯の催促をしてきた。


「ギ!ギ!」


「はいはい、今から作るからもう少し待ってて。」


本日の晩御飯は、広田さんにもらった春キャベツのロールキャベツだ。春キャベツは甘く柔らかいためロールキャベツをやるにはあっていると思う。ひき肉とスパイスを混ぜ合わせ種を作り沸騰したお湯にはがしたキャベツをくぐらせ冷水に入れる。種をキャベツに包み鍋に敷き詰めておく。沸騰したお湯にコンソメ塩コショウベーコンを入れひと煮立ちしたらロールキャベツの入った鍋に流し入れ火が通ったら完成だ。


皿に盛り付けみっちゃんを呼ぶ。


「みっちゃんご飯できたよ!」


「ギ~!」


すぐに席に着き手を合わせ準備万端だ。いただきます。


甘いキャベツがひき肉の油を抑えすごく食べやすくなっている。ベーコンも厚切りにしたため食べ応えがあってすごくいい。みっちゃんもバクバクと食べているので気に入ったようだ。


ご飯を終え次は今日収穫したイチゴを使った食後のデザートだ。今までの生活で果物やスイーツは高くなかなか買おうとは思わなかったのでほぼ食べ放題状態なのは新鮮な気持ちだ。


今回はイチゴのババロアを作ろうと思う。調べたら簡単そうなのでまず失敗はしないだろう。


まずイチゴをハンドブレンダーで滑らかにする。

卵黄とグラニュー糖をもったりするまで混ぜ合わせる。

ゼラチンと水を混ぜおいておく。

鍋に牛乳をいれ沸騰寸前まで温める。

牛乳に卵黄とグラニュー糖の混ぜ物を入れ弱火で熱する。

とろみがついてきたら火を消し残りのものを入れ混ぜ合わせる。

生クリームを泡立て粗熱の取れた混合物に混ぜ合わせ型に移し冷蔵庫へしまう。

レンジでイチゴとレモン汁、グラニュー糖を温めイチゴをつぶしたらソースの完成。


1時間ほどたちババロアが冷え固まったのを確認したら型から取り出しお皿へと盛りソースをかける。みっちゃんは準備から完成まで一緒に台所に立っており今すぐにでも食べたいといったところだ。椅子に座るともうすでに食べており口の周りをべちゃべちゃにしている。俺も一口食べてみる。


すごくふわふわで優しい味だ。それになんだか疲れが取れて体がすごく軽い。ババロアにこんな効果はないため気のせいだとは久々のデザートに心がほっこりしたのかもしれない。


大満足な食事を終え一日を終えた。

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