応援コメント

06 敵は本能寺にあり」への応援コメント

  • すごく面白かったです! 老いた光秀が見せた凄みが伝わってきて、最終話は拝読しながらぞわぞわしました。さすがです……!

    現代に伝わっている歴史の裏側で、こんなドラマが実際に展開されていたのではないかなと思うくらいに、錯綜する思惑の描き方が素晴らしかったです。この感覚は、四谷軒さんの他のお話を拝読した時にもありました。

    ラスト一文に、世界が変わっていくことへの希望と、そこに至るまでに積み上げられていく犠牲の重さが感じられて、なんとも切ない気分になりました。穏やかで味わい深い読後感に浸っています。読ませてくださり、ありがとうございました!

    作者からの返信

    お星様、ありがとうございます。

    老人・光秀という、これまでの創作物であまり見ないタイプの光秀、ご堪能いただけたようで何よりです^^;
    「老いた」というファクターを背負ったことによる悲哀そして妄執みたいなものを表現できれば、と思って書きました。

    本能寺の変は、今までいろいろな創作物で描かれてきましたが、この「老い」というファクターを帯びたら、どう見えるんだろうと思ったのがキッカケでした。
    数々の信長の光秀への「仕打ち」も、光秀の衰えが起因であり、そして信長は光秀の引退への道筋をつけていたとしたら……と、まさに「チェス盤をひっくり返す」という感じに見えてきたのです^^;
    このあたり、「うみねこ」や「ひぐらし」で鍛えられた(?)おかげだと思っています(笑)
    私の他のお話についても、そんな感じで書いています^^;

    ラストのあたりは、やっぱりこういう虚しさや寂しさがあってこそ、お話が映えるというか、締まるというか、そんな感じになると思って、このようにいたしました。
    この辺も「ひぐらし」の皆殺し編とか「うみねこ」の手品エンドとか(以下略^^;

    それでは、こちらこそ、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!

  • とても面白い作品でした。そして、もしかしたら実際にこの通りだったのではないか、と思わせられるだけの説得力を持った作品でした。

    光秀謀反の理由は色々考えられると思いますが、老いにその一端があったというのはそれほど荒唐無稽な話ではないように私には思えるからです。
    光秀は信長の革新性に(御作の信長像はまた少し異なっているかもしれませんが)ついていけなくなっていたこの時期に、諸々のストレスが重なりノイローゼ的に爆発してしまった……というようなイメージを私は持っています。光秀自身の老いというのは実際大きな要素だったのではないでしょうか。

    スポットライトを浴びる機会の少ない信忠が描かれていたり、明智光慶といった存在が知れた部分も面白かったです。
    また他の作品も読ませていただきます!

    作者からの返信

    お星様、ありがとうございます。

    もしかしたら実際に……は、歴史ものを書く身にとっては、最高の褒め言葉です^^;

    さて、光秀はこれまでの創作物では青年だったり壮年だったりする、神経質な男として描かれるのが大体でした。
    でも実際はかなりの高齢だったという説があります。
    そこから、高齢だとしたら、どういうことが考えられるだろう……と空想していったところが出発点でした。
    信長との「ズレ」はたしかにあると思います。
    その「ズレ」を加速する要素として、高齢化があったとしたら……ありえない話ではないんじゃないかなぁ、とも思います^^;

    「老い」が絡む以上、次代も考えないと……というところで、信忠や光慶を出させていただきました。
    わりとマイナーな人が好きなので、私としても気に入っているところです^^;

    ありがとうございました。
    これからもおつきあいいただければ幸いです!

    ではではノシ


  • 編集済

    企画に参加してくださり誠にありがとうございます。

    私、京都人でして……京言葉がなかなか怪しかったですが……怪しげな京言葉を使って将軍家や朝廷や京の有力者達との外交を担当していた光秀のイメージは解釈一致かな。
    平家を名乗る織田が征夷大将軍になろうとしていると考えてませんでしたが、信忠を斯波家の養子にしていたとは……。なるほど。幕府を開ける要件を満たしていたのですね。

    そうなると、存命中で現職の足利義昭がとても邪魔に……
    で、足利義昭が身を寄せている毛利へ織田信長自らが出兵!?うーん、イメージが膨らんできた😆

    光秀が天王山の戦いの前に細川忠興に送った書状に「ただ我らの子らのために」と本能寺の変の動機を記しているので、お家の存在のために信長や信忠を討ったのも間違いなさそうです。

    ただ、権威を確率するどころか四面楚歌な状態で何故に信長が林や佐久間を追放して明智も潰そうとしていたのかどう考えてもわからない訳ですが。明智を潰す前に徳川家康を光秀に殺させる算段をしてたという説もありますね。まぁ、織田の観点からも明智の観点からも〝殺られる前に殺る〟ってことでしょうか?

    興味深く拝読いたしました🧐

    作者からの返信

    まずはレビューに感謝します。

    人間である、説得力があるというお言葉をいただき、まことにありがとうございます。
    歴史ものの漫画だと、光秀は美形の青年か壮年に描かれることが多いですが、かなり高齢であったという説があります。
    そこから、光秀の数々の「粗相」も高齢のため、そして信長はそれに配慮したのだという、「人間」だったというお話を思いついたのです。

    また、歳を取るからこそ、子どもに未来を託す「人間」だったということを。
    そのあたりを取り上げていただき、とても嬉しかったです^^;


    ここからはコメントへの返信です。
    京都の方だったんですね。
    それは非関西人の私の書く京言葉というか関西弁は、かなり怪しく映ったことでしょう^^;
    恐縮です。
    しかし「怪しい」というのが光秀のイメージに合っていると思い、このような似非関西弁の京言葉を使わせておりました。
    この辺、おっしゃるとおりでございます。

    そして本能寺の変の被害者(?)でありながら、あまり注目されていない織田信忠、彼について調べているうちに、斯波=足利の家督を得ていることに気づき、このような未来予想図を信長が描いていた、という筋書きにいたしました。
    ……たしかに、そうすると足利義昭はやっぱり邪魔ですね(笑)
    中国攻めに織田軍団エースの秀吉を持ってきて、それでいて信長自ら出陣というのは、想像が膨らみそうです^^;

    光秀の細川忠興宛ての書状、私も調べました。
    いろいろ片付けて、十年後には隠居するとまで言っているので、やっぱり自分の子に未来を託すつもりでやったんだろうなと思いました。
    十年どころか十日間で討たれる運命だったことを考えると、かなり皮肉な内容ではありますが。

    信長が林や佐久間を追放した理由……拙作の裏設定では、「定年退職させた」と設定しております。
    林秀貞は追放時に六十七歳で、これは光秀の本能寺の時の年齢なんですよね(諸説ありますが)。
    佐久間信盛は信長から十九条にわたるダメ出しの手紙をもらってますけど、追放後、高野山で悠々自適の生活を送っていたという説がありますので。
    ……おそらく、織田軍団の重臣たちの若返りを狙ったんじゃないか、と思います。
    しかしそうすると徳川家康は微妙ですし、強制隠居あるいは暗殺を企図していた……のかもしれません^^;


    それでは、コメントをいただいた上に、レビューをいただき、まことにありがとうございました!
    ではではノシ

  • 登場人物の存在感!
    魅力!

    四谷先生の描き出すキャラは本当にハンパない。
    実在の人物ってイメージがあるから、持っているイメージと比較してヨムじゃないですか、ふつう。

    でも、普通にイメージが塗り替えられましたΣ(゚Д゚)この信長、信忠、光秀達の物語の続きをいつか見てみたいなあ、とか思う私がいます。

    もう完全にこれからは信長や光秀はこのイメージで私の中で固定されるでしょうと言い切れるくらいの物語でした!

    すばらしいお話、ありがとうございました!(≧▽≦)

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    「老人・光秀」って、あまり誰も書いて無さそうなので、とにかく印象を強めようと思って、必死に書いてました^^;
    あと信忠もあまり注目されない人なんで、この人のこともとにかく必死にクローズアップしてみました。
    いただいたコメントを拝見いたしますと、どうやらその必死さは報われたようでございます^^;
    そこまで言ってもらえるなんて、拙作の信長や光秀も大満足だと思います!

    こちらこそ、ありがとうございました!

  • 本能寺にあり、こういう解釈……!と驚きながら拝読しました。
    信長より年上ならば老いが近いのですよね……。当時なら尚更に。まさかの間違いの末。
    とても面白かったです!

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    過去作の桶狭間の話でも書いておりますが、私にとって光秀って、信長より年上のイメージがあります。
    そしてこの時、本能寺の変の当時、67歳だったという説がありまして……そこから思いついたのです^^;
    老人の家来と、それを気遣った壮年の主のすれ違い……これはこれで悲劇ではないか、と。

    ありがとうございました!

  • 光慶さん、この頃はまだ15歳くらいですよね。光秀は当時67歳とも言われていますから、本能寺の変の最大の原因のひとつは、明智家の存続にあったという意見には、私も同意したいと思います。

    作者からの返信

    お久しぶりです。

    はい、おっしゃるとおり、光慶はこの時15歳くらいでした。
    光秀が高齢であった、という説に則るのであれば、若年の嫡子が心配になるのは「変」への動機につながると思って、このように書かせていただきました。

    この光慶、生き延びて寺の住職になったという説もあります。
    そしてその寺には、あの明智光秀の肖像画があります。
    このあたりも、光慶の存在があの「変」へとつながったと示唆しているような気がしたのです^^;

    ありがとうございました!

  • これは、読むのが辛い作品でした。衝撃作です。

    明智光秀は、時にヒーローです。
    有名な細川ガラシャの父、流浪の将軍・足利義昭を織田信長に紹介し信長の上洛を演出した男、暴虐の第六天魔王信長を本能寺に討った男。
    2019年のNHK大河『麒麟がくる』の主人公でもありましたが、何よりも、司馬遼太郎の『国盗り物語』が、明智光秀をして「ヒーロー」に昇華させたと言えるでしょう。
    当代一のインテリで、沈思深く思慮深く、立ち居涼やかな美男、そんなイメージが、「司馬版」光秀にはあります。

    一方で、主君を討った謀反人、怜悧で陰湿、秀吉の「陽」に対して光秀の「陰」、そんな伝統的な光秀観もあります。

    光秀の謀反には、確かに謎が多い。
    どうして急に背いたのか、どうして三日天下だったのか、どうして秀吉に敗れたのか。
    誰か黒幕が居たのでないのか、などなど。

    それを、光秀の「老い」を要因にしてしまうとは。
    そして、討たれる信長にも「老い」を語らせるとは。

    私も、実は昨年で還暦です。
    自身の「老い」に、まだまだ無関心な一方で、ひしひしと感じる時もあります。
    格好良い戦国のヒーロー信長と光秀の二人に、一方に老いを語らせ、一方に老いを体現させる。
    脱帽です。
    見事な短編でした。

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    テーマがテーマだけに、キツい面がある話だと思います。

    さて、明智光秀ですが、おっしゃるとおり、司馬遼太郎「国盗り物語」に代表されるように、思索的でメランコリックな、それでいて犀利であり忠節を示す美丈夫、という印象です。
    学習漫画などでも、信長のパワハラ(?)に耐え忍ぶ神経質な青年あるいは壮年、みたいな描かれ方が多く見られます。

    そして「本能寺の変」は、そんな光秀の積年の恨みが爆発したとか、いやむしろ野望をひた隠しにしていた光秀が、信長父子がほぼ無防備で京にいるという状況に乗じたとか、いろいろといわれています。
    信長のパワハラ、光秀の恨み骨髄は、おそらく秀吉がそう宣伝したのではないでしょうか。
    だからパワハラをした信長が悪い、光秀も可哀想だけど謀叛は駄目、みたいな宣伝をして、自分(秀吉)は悪くない、天下人になったのは流れに乗っただけですよ……としたかったのでは^^;

    さて、かくいう私も、心身の衰えを感じるようになり、また、老いた人たちの相手を仕事としております。
    その経験から、このような「本能寺の変」を思いつきました。
    実際は信長の中央集権化とそれに抗う部将の相剋かもしれませんが、そういう解釈をすると、またちがった味わいが生じるかな、と思いまして。

    お褒めいただき恐縮です^^;

    ありがとうございました。


  • 編集済

    色々な要因があったにしろ優秀だった光秀が老いたからこそと思うとすごく納得です。面白かったです!

    作者からの返信

    恐縮です。
    あの光秀が、ここまで不可解な行動を取るのはなんでだろうと感じて、考えた結果、「老い」という理由を思いついたのです。
    この時、光秀は67歳だったという説もありますので。
    面白かったとのことで、うんうん唸って考えた甲斐がありました!

    ありがとうございました。


  • 編集済

    今までの光秀像がひっくり返ったような気がして読みました。
    すごく思慮深くて怖かった!
    臨場感、人間性、どれもが四谷軒さんの書き方でリアルに迫っていて。
    すごいなぁ、って思いました。
    やっぱいつの時代でも老害ってあるんだな。
    って、すごく自然に読みました!

    面白かったです!
    さすが四谷軒さん!
    読めて楽しかったです!

    でレビュー星推しに行ったらすでに一個推していた!
    いや違う!一個じゃなーい!
    そんなつもりで押してなーい!
    きっと押し間違えたんです(涙)
    ごめんなさい〜!

    間違いなく星三つでした!

    作者からの返信

    お褒めいただき、恐縮です^^;

    拙作の光秀、たしかに老害という一面を持っています。
    今の立場に執着を持ち、それを「奪われる」となると、牙をむいてきます。
    なまじ有能なだけに、しかも老いている分、老獪さを身に付けているので、始末が悪い(笑)
    でもその執着が、嫡男=まだ十代の息子のことを案じているからとなると……哀しいですね^^;
    そういうところを「自然」と言ってもらえたようで、何よりです!

    お星さま、たしかに思ってたのとちがう数になっていることってあります^^;
    私もスマホで押したつもりが押してなくて、あとで泡を食ったことがありますので(笑)、どうぞお気になさらず。

    ありがとうございました!

  • コメント、失礼いたします。

    おぉ……面白かったです! 光秀、老いぼれたゆえの暴走かと思いきや、一筋縄ではいかない先見……子に対しても客観性を失わない目、梟雄の格……。
    実際には治世を思えば光慶の考え方こそが能臣であるものでしょうが、乱世の習いに突っ走ったのが光秀でしょうか……。

    人物に対する新解釈とも思えて、新鮮かつ楽しい作品でしたっ……読ませて頂き、ありがとうございました~!

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    この時、光秀は67歳だったという説がありまして、だとすると本能寺の変は「老い」が招いたことではないか、というのが執筆のキッカケでした。
    そして、「老い」が光秀の心身を衰えさせてしまいましたが、一方で「老獪」を帯びているという設定です。
    そうでないと、家臣たちや兵がついてこないと思いますし……^^;

    そんな光秀の嫡子の光慶ですが、おっしゃるとおり、彼の秩序重視の思考は治世の能臣のものでしょう。
    そして皮肉なことに、そんな光慶を守るためというのが、光秀の決起の理由です。
    乱世の雄らしいといえばそれまでなのですが、光慶としては何とも言えないラストと相成りました^^;

    自分なりの解釈で突っ走った拙作ですが、それを新鮮かつ楽しいとのお言葉をいただき、まことに恐縮です^^;

    こちらこそ、ありがとうございました!

  •  天下統一って、した後も大変そうです。

     戦国時代の英雄たちの子供って、期待値が高過ぎて可哀想になっちゃいますよねぇ。

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    天下統一をした豊臣秀吉も結局、死後、徳川家康に天下を渡す展開になってしまいましたし……。
    おっしゃるとおり、天下統一したあとも大変です^^;

    戦国の英雄の子ら……毛利隆元みたいにストレスが半端ない人もいましたし、結構キツいものがあったと思います^^;

    ありがとうございました。

  • 全く新しい解釈の本能寺の変で、すごく興味深い人間ドラマとして読ませていただきました!
    明智光秀はすごく人間臭く描かれていて、でもリアルで面白かったです!

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    せっかく本能寺の変を描くんだから、今までにない奴を書きたいなぁと思って書きましたので、お褒めの言葉、凄く嬉しいです!

    明智光秀については、関西弁のおっかないジーちゃんという設定で描かせていただきました^^;
    そんな光秀を面白いと言ってくれて、作者冥利に尽きます!

    ありがとうございました!

  • 親子の宿所を間違えた故の本能寺襲撃というのは、新しい解釈です。
    明智光秀の、曖昧なファクターが都合よく靡くという前提での針の穴を通すような完璧な論理。老境で頑迷になっている故でしょうか。
    しかし実際に事を起こす決断をし、行動に素早く移すのはやはり傑物なのでしょうね。
    他の四谷軒様ワールドの明智光秀はこの行動に至るようには思えませんでしたが、らしさも残しつつも納得のいくお話でした。

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    過去作で、織田家の常宿は妙覚寺ということを知りましたので、その辺をうまく生かせないかなぁと思ったのです^^;

    そして今作の光秀、かなり歳を取っているので、経験ゆえの才知は得ていますが、やはり衰えが目立つ……という設定です。
    その辺を自覚して行動が取れればいいのですが、若年の嫡子がいる身では、どうしても目が曇ってしまい……あのような暴走に出ました。

    こうまで変貌を遂げてしまうと、この人、ホントにあの桶狭間の景気のいい兄ちゃんなの……と感じてしまうきらいはあると思います。
    いちおう、作者としては、彼は年齢と嫡子ゆえに、こうなってしまった……と思っております^^;
    そんな今作の光秀ですが、「らしさ」「納得」を感じて抱き、ありがたい限りです。

    ありがとうございました。

  • ハラハラしました
    まさに信長は本能寺にいてしまったんですね
    光秀の計算違い…
    ああ~~~

    作者からの返信

    まずはレビュー、ありがとうございます!
    「敵は本能寺にあり」、これがまさに拙作の起点でした^^;
    敵って、ホントに信長なの? ……と。
    そこからの思いつきで、書いたような話なので、まさに拙作の「肝」ともいえるフレーズ、それによる問いかけ……素晴らしいレビューです!

    ここからコメントへの返信です。
    そうなんです、信長は本能寺にいてしまったんです……。
    こうして、光秀の誤解というか暴走ともいうべき頭脳の回転(?)が、とんでもない方向へと明智の家と軍を導いてしまった……そういうバッドエンディングを描いてみたかったんです。
    その辺をお感じいただけたようで、物書き冥利に尽きる想いです^^;

    ありがとうございました!

  • 前半の父と子の語りに臨場感があり、未来を描いている様子にどきどきしました。歴史年表を思い出しながら読んでいて、偶然ものすごい秘密を知ってしまったような物語は、想像がふくらんでとても面白かったです!
    今回もすてきな物語をありがとうございました。

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    織田信忠という、織田信長の息子は、創作物でもあんまり注目されていない人なんで、じゃあ自分がこの人にクローズアップしてみようと思ったのです。
    それで、父と子の会話という会話劇風(?)な前半となりました^^;
    それで、信忠について調べていくうちに知ったこと、思いついたことをその会話に盛り込ませていただきました。

    「偶然ものすごい秘密を知ってしまったような」は、ものすごい褒め言葉です!
    とっても嬉しいです!
    自分なりに思いついたことを、何とか読者様に「!」と思ってもらえるように、努力して書いておりましたので^^;

    こちらこそ、読んでいただいて、ありがとうございました!

  • 拝読してまだ日が浅いですが、何かこう、非常な臨場感を感じます。せりふの効果でしょうか。
    (それにしても光秀のイメージ崩れたなぁ)←ひとり言です。失礼しました。

    作者からの返信

    恐縮です^^;
    本能寺の変って、今までいろんな方が描かれているので、ちょっと外そうと思って、前夜の信長と光秀の、それぞれの思惑のズレを書かせていただきました。
    そのズレを強調するために、光秀の台詞は関西弁といたしました^^;
    以前の作品で光秀を出した時、関西弁の軽い男として描いた影響もあります。

    そのおかげで、光秀が「関西弁の怖い爺ちゃん」として、読者様にグッと迫って来たのかなぁと思います^^;
    ……今までのイメージとは違う光秀を目指しましたので、「崩れた」とのお言葉、嬉しい限りです。

    ありがとうございました。

  • こんにちは。
    光秀の策謀が時に鋭く冴えわたっていたりどこか耄碌していたりするあたりが、妙にリアルに感じました。
    謎に満ちた本能寺の変、一筋縄では生き延びられない乱世のドラマを愉しませていただきました!

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    光秀、(少なくとも拙作では)御年67歳ですからね^^;
    激動の乱世、いろいろと無理して来たことが堪える年頃です。
    その辺の経験から来る老獪さと、かつ、老齢ゆえの取りこぼしがあるように描いたので、リアルとのお言葉、大変嬉しいです!

    乱世を終結に導いた信長と光秀、この二人だからこその思慮、誤解、そして衝突というヒリヒリしたドラマをお楽しみいただけたようで、何よりです♪

    ありがとうございました。

  • ここの光秀さんとこにもギリギリ麒麟は来てくれなさそうな……^^;
    とはいえ、現代に至るまで謎に包まれて真相がわからない本能寺の変ですが、ただただ光秀の私怨よりもすっと落ちる感じでしっくりきました!今回のおはなしも面白かったです☺️

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    むしろ「麒麟? 知るか?」の勢いで突っ走ります(笑)

    信長って、言うほどキレやすいわけではないですし、光秀も、言うほどパワハラ恨み骨髄でもなさそうなんで、その辺からこのお話は考えてみました^^;
    二人ともいろいろと見すえていて、ただひとつの誤解というか、説明がなかったことが、あの出来事につながった……という方がすっと落ちる感じになるなぁと思って書いたので、お言葉、まことに嬉しく存じます。

    ありがとうございました。

  • 非常に面白かったです。

    私もかつて本能寺の原因を「光秀の老い」とするネタで中編を書いたことがあり、三職推任の対象は信長ではなく信忠ではないかというのも書いてたのですが、まさか信忠将軍にこんな根拠が考えられるとは想像もしていませんでした。
    そして、光秀が推すのが平島公方とは!
    これこそ正に奇想としか言いようがない、素晴らしい着眼点だと思います。
    実に面白かったです。
    このあとを描いた長編も楽しみに読ませていただこうと思います。

    作者からの返信

    まずはレビューの方、ありがとうございます。
    本能寺の変について、自分なりにいろいろと考えていて、最初は信忠か信孝が犯人じゃないかと疑って(笑)、調べていたら斯波家の家督ということを知り、こんなアイデアが浮かんだのです^^;
    そうしたら、じゃあ光秀のカウンターは、と平島公方のことを思い出したのです(実は、他の方が転生戦国もので、義昭の対抗馬として平島公方を出していて……それを読んでいたのです^^;)。
    奇想とおっしゃっていただき、まことにありがたい限りです!


    さてここからはコメントへの返信です。
    「光秀の老い」については、当時67歳だったという説があるのと、実生活でお年寄りの方やそういった方たちを相手にする人から話を聞いて、思いつきました^^;
    しかしこのネタをすでに思いついておられたとは!
    あと、三職推任は信忠という話も書いておられたのですね、脱帽です^^;

    そしてこちらでも奇想とおっしゃっていただき、汗顔の至りです^^;
    何というか、たまたま調べていたら行き当たったというか、読んでいた戦国転生ものに出ていたというか、私としてもラッキーで打てたみたいなところがあるので、お恥ずかしい限りです^^;


    ありがとうございました!
    長編の方もお楽しみいただければ幸いです♪

    ではではノシ

  •  こんばんは、御作を読みました。
     天という麻雀漫画で、アカギという老いた天才雀士が「俺の暗刻はそこにある」と主人公に対し勝利宣言し、惜しくも外れて「(あったのはその)隣か」と去ってゆくシーンがあるのですが……。
     光秀さんも情勢をほぼ読み切りながら、僅かに届かないのが寂しいですね。
     全盛期ならアガリ(ハッピーエンド)を逃すことはなかったろうに。面白かったです。

    作者からの返信

    狂気の沙汰ほど……の人ですね(笑)
    そういうシーンがあったんですか。
    らしいシーンです。

    光秀もまた、老いた天才。
    されど老いのためか若い嫡子のためか、その目も曇ってしまったのかもしれません。
    おっしゃるとおり、脂の乗った頃なら、ここはこらえるか、逆に天下人まで一気に駆け上れたのかも……。
    想像は尽きませんね^^;

    ありがとうございました。

  • 凄い❗本能寺の変の原因がいろいろ巷で研究されてるけど、これなら一番納得できてしまう❗っていう内容で凄く面白かったです‼️

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    光秀がこの時、かなりの歳だったという説を見て、思いつきました^^;
    そこからいろいろと考えて書いたお話です。
    「一番納得できてしまう」とのお言葉、まことにありがたい限りです!

    ありがとうございました!

  • 拝読致しました。
    光秀さんの読みと裏付けがあったのですね。
    まあ、あの信長さんを妙覚寺に封じ込めるのは至難の業かと思いますが(^_^;)
    最後にいくさびととしての気概を取り戻したかの如し、ですが、時代は光秀さんの予想を大きく上回ってしまうようで。
    不吉さに満ちた終わり方が良かったです!(・∀・)

    作者からの返信

    お星さま、ありがとうございます。

    光秀は光秀で、信長の「策動」を逆撃する術を思いつき、実行してしまった……という筋書きです。
    妙覚寺封じ込め作戦は、結局のところ、信忠が妙覚寺にいたために突撃作戦になってしまうわけですが(笑)、光秀としては信長に「ざまぁ」がしたかったのではないでしょうか^^;

    そんなノリノリな光秀ですが、もっとノリノリな秀吉というイレギュラーがやって来るのは見抜けなかった様子(笑)

    不吉なラストは、やがて訪れるバッドエンディングを予期させる感じにしたかったのです。
    良かったとのお言葉、嬉しい限りです^^;

    それと、近況ノートへのコメント、ありがとうございます。
    続編的な立ち位置の長編も、お読みいただけたら幸いです。

    ありがとうございました!

  • なかなか光秀の策謀も冴えわたってますね。
    誤算は毛利対陣中の秀吉の存在。

    それと時代の空気感として下剋上への忌避感が生まれていたんじゃないかなと思います。
    世論としても統一政権や安定を望みつつあったんじゃないかな。

    既存のイメージを覆すお話面白かったです。

    作者からの返信

    レビュー、ありがとうございます。
    おっしゃるとおり、状況証拠(?)しかない想像の産物で恐縮ですが、「面白い」とのお言葉をいただき、嬉しい限りです!
    光秀の迷走は年齢による……というのは、新巻さんのコメントがヒントになっておりますので、二重に嬉しいです^^;


    さてここからコメントへの返信です。
    光秀の四国とのつながりも、対「将軍・信忠」としてひねり出してみました^^;
    そして平島公方を推戴して、旧織田軍団の各将たちと連衡するとかそういう感じで、旧足利幕府的な天下というか割拠でしのごうとしていたんじゃないかなぁ、と。

    下剋上よりも安定へ、というのは同感です。
    信長が天下を取りつつあり、その支配圏を拡大して、関所をやめたりしましたから、この国を一統した生活圏ができれば、もっと便利になる、豊かになる……という空気はあったと思います。
    秀吉はそういうのをうまく取り込んだのでは、と。

    自分なりに考えてみた「本能寺」ですが、お楽しみいただけたようで何よりです^^;


    ありがとうございました!

  • まずは、完結お疲れ様です。

    長曾我部元親が裏にいたという話は、聞いたことがありました。
    でも、なんで? という疑問がありました。

    なるほど。
    平島公方ですか。

    作者からの返信

    ありがとうございます。

    光秀の重臣、斎藤利三と長宗我部のつながりは、私も気になっておりまして……。
    で、平島公方という存在を知り、この線の可能性もあるのでは、と想像したのです^^;

    ありがとうございました!

  • 最後まで面白い発想で、とても楽しめました。
    完結、お疲れ様です。

    作者からの返信

    恐縮です。
    おつらい状況でしょうが、そのひと時の慰みになれば、幸いです。

    ありがとうございました!

  • 信長にとっても、光秀にとっても信忠が要だったけれど、両者の思惑のズレが、信長の命を奪い、老いて判断力の膠着した光秀を自滅させた。興味深い視点です。光秀の凄みのある老練な人物造形もとても良かったです。

    作者からの返信

    信長がこの時、信忠を京に呼んだのは何でなんだろう……という疑問がこんな想像を呼びました^^;
    もし信長が、今後を見すえて信忠に譲ろう、光秀は引退させようと考えていたとしたら、本能寺の変は最も裏目の展開になってしまった……という皮肉な想像を。
    そして――光秀は光秀で、復讐というか自衛で動いたので、その後の展望は深く考えてなかったのでは、と。
    興味深いとのお言葉、痛み入ります^^;

    光秀のキャラクターは、関西のヤンキー風(笑)に描いてみましたが、これも「良かった」と言っていただけて、嬉しい限りです!

    ありがとうございました。

  • 完結、お疲れ様でした。

    いろいろな説がある本能寺の変

    老いと云うものは、切れ者の光秀でも抗うことができなかった。

    おもしろかったです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    恐縮です^^;

    本能寺の変、おっしゃるとおり、諸説あります。
    それらを拝読して、自分なりに調べて考えてみたのです。
    あとは現実の社会において、お年寄りや、そういう人たちの相手をする職業の方々の話を聞いて、こんなんじゃないかなぁと想像して、書かせていただきました^^;

    お楽しみいただけたようで、何よりです♪

    ありがとうございました!


  • 編集済

    阿波の平島公方を担ぎ出す?!
    よくそんな地味なご仁を見つけて来られましたね~、作者さま。( ^^) _U~~

    信長父子の居場所を妙覚寺と本能寺と取り違えたのは光秀の耄碌でしょうか。
    それに秀吉まで取りこもうという誇大妄想的な野望もまた老人頭脳の飛躍?

    貴代表作にしてカクヨムさん歴史小説史上最強作『きょうを読む人』と同根の面白さにラストまでわくわくしました。
    ここはどうしてもレビューを書きたいところですが、事情あって長らく書かずにおりますので、せめて星三十個でキレのいい短編のご完結を心よりお祝い申し上げます。💐
    この優れた作品がより多くのみなさまに愛読されますように。(´艸`*)

    作者からの返信

    実は他の方の作品に、平島公方をクローズアップしたものがありまして……そこにヒントを得ました^^;
    しかも平島公方、このあと阿波の領主となる蜂須賀に監視され冷遇されていたらしくて、その辺から想像しました。

    織田家の常宿は妙覚寺で、本能寺の変の時だけ、例外的に信長が本能寺に泊まったようです。
    そして妙覚寺には信忠が。
    このあたりに、当主=信忠という意識が出ているようですが、それはさておいて、光秀がこのあたりを「誤解」したら面白んじゃないか、と思ったのです^^;

    秀吉まで取り込むというのは、私の創作ですが、農民の出と言われる秀吉を丸め込もうと企んだのは、拙作の光秀ならやりそうなんじゃないかなぁと思います。
    実現性は置いておいて(笑)

    「きょうを読む人」とならんで、本作をお褒めいただき、まことに恐縮でございます。
    レビューの件、承知いたしました。
    ご事情のあることですし、何より、こちらは「いただければ幸い」という立場ですので、大丈夫です。
    (欲しいといっているわけでもなく、欲しくないといっているわけでもないのですが……^^;
    こういう時の書き方って、難しいですね^^;)

    ……心よりのお祝いとご祈念、たしかに受け取りました。
    それを胸に、書いていきたいと思います!

    それでは、ありがとうございました!