第26話

2024年 12月 21日                        ウェブサイトで「VIVANT」の続編が26年放映って知った。

それにしても……皆様方の考察って凄まじいものがある。それだけ期待が

強いって事ですか?。そうでもない? 私は期待してる。


NHKの「紅白歌合戦」観なくなって久しいが、この原稿を書いている時点で

「あなたの思い出に残るシーン」なんてものを募集している。

私が忘れられないのは 美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」と三浦大知さんの

無音(?)のダンスパフォーマンス。強烈だった。引き込まれた。感動した。

美輪さんの「ヨイトマケの唄」は子供の頃から耳馴染んでいて大好きだった。

しかし……

私は美輪さんをテレビや雑誌で拝見する度 嫌な思い出と向き合わなくてはならなくなる。美術学校の学生だった頃 生活と学費のために渋谷のキャバクラで働いていた事はだいぶ前の章で書いた通りだが、途中、同僚のホステスに唆されて池袋の

「ベル・エポック」と云うクラブに出稼ぎに行った事がある。給料が良かった事もあるが、何といっても決め手は美輪明宏の店だったから。と云っても、本当に美輪さんがオーナーだったのか 単にプロデュースしただけなのかは解らないままだ。

当時、美輪さんは円山明宏と云う名前だったか既に改名なさっていたかは忘れたが

クラブ「ベル・エポック」の名前はスラリと出てくるのが不思議である。

面接の時、渋谷の店に籍がある事は隠して週二の契約を交わした。契約書には注意事項が長々と書かれていたが、最初の2~3行と最後の2~3行だけ読んで署名捺印した。この雑さが後々悔しい思いをする事になるのだが、大体、書いてあるのは当たり前の事が多いという思い込みがオッチョコチョイの私をそうさせた。

契約通り週二日出稼ぎしていたが、働いているうち渋谷のキャバクラの方が客層が

カジュアルで楽しい事に気付いた。結局「ベル・エポック」はひと月もいなかったと思う。辞める一週間前に、通うのが大変だからと云うありがちな理由で支配人に

言ったら 「いいけど、給料は支払えないよ」と言われ驚天した。支配人は私の契約書を出して 「ほら、ここ、ここにちゃんと書いてあるでしょ?退店する時は一ヶ月前に申し出ること、って」 よく見ると確かに、真ん中へんに紛れ込む様に書かれている。しかも報告を怠った場合は給料の差し押さえ云々と続いている。

これってアリ?  支配人は一応気の毒そうな顔を造っていたが口元は緩んでいた。

「勿体ないでしょ?あと一ヶ月、今迄通り規定に沿って働くかドブに捨てるか決めなさい」 私は即座に「辞める」と答え事務所を出た。確かに貧乏学生の身に6日分の

給料は惜しかった。あとひと月いれば満額もらえたのだが、私の気持ちは「こんなとこ嫌だ」一択。一緒に乗り込んだホステスとはそれっきりだ。名前も覚えていない

のに、「ベル・エポック」はいまだ記憶に残っている。

勿論、美輪さんサイドには何ら落度のない話である。が、御姿を拝見する度、「ヨイトマケの唄」を聴く度思い出してしまう……

でも、これだけは言わせて下さい。「ヨイトマケの唄」は名曲です。


来年のドジャース開幕は東京ですね。ロスにはなかなか行けないけど東京ならと思っているが それには先ず、チケットの熾烈な争奪戦に勝ち抜かなくてはならない。

勝ち目はなさそうだけど一応チャレンジはしてみるつもり。

コロナ予防接種の時もそうだったけど、予約開始時間前に予め必要な情報を打ち込んでおいて、さあ開始!ってタイミングで送信してもエラーでシャットアウトされて

うまくいった試しがない。一斉に送信されるからって事だけど、デジタルのくせにそんな事でいいのかい? と、パソコンの前で八つ当たりしたりして……

でも今回は粘って粘って粘り倒してチャレンジだ。

東京ドーム、20年以上もご無沙汰だからちゃんと行けるかな? と、まだチケットもないのに無駄な心配をしている74歳のおばあちゃん   ――へへ……――


2025年は果たしてどんな世情が吹き荒れているんでしょうね。

私の予想はオソロシイの一言だ。とても長生きしたいなんて思わないけど、大谷さんがプレーを続けてくれるうちは頑張れる気がする。

世間には私の様なモノが大勢いるんだろうな―――   大谷さんも大変だ……




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