PBMの進み方、その他いろいろ

PBMの「ここがいい」を簡単に書いてきたので、あとはもう少し実直なところ――「PBMってこんなのだったよ」というのを、まとめてご紹介します。


■PBMで扱われた世界観

異世界ファンタジー、バトルアクション寄りの現代ファンタジー、メルヘン、学園、SF、ホラー、さらには既存のマンガやゲームの世界観をPBMに落とし込んだもの……などなど、もうなんでもありでした。

共通の設定があるとしたら、PCは「冒険者」とか「異能者」とか。とにかく何らかの人と違う能力のある人たちってところでしょうか(そうでないと、できる行動が限られるからでしょう)。


PBMはマイナーな遊びでしたが、90年代後半から2000年代初めあたりまではけっこう運営会社があったので、猛者なプレイヤーは、あっちの会社のこれ、こっちの会社のこれ、と、複数タイトルにキャラクターを投入して楽しんでいたようです。当然それぞれ世界観も違うわけで……。各社横断でやっていた人は楽しかっただろうな。


■リアクションの形式

リアクションの形式は運営会社によっていろいろあったようです。

私が知っているのは下記の3パターン。


1・全員採用方式

 全キャラが小説に登場。ただし活躍度合いにより描写の濃度に差がつきます。


2・メインストーリー+ミニノベル方式

 大きな出来事に関われるような活躍をした人は、多人数に配布される小説に登場し、そうでない人は数人ごとにまとめたミニノベルで描写されるみたいな形式です。


3・小説+記事方式

 特に活躍したキャラクターたちがご褒美的に小説の中で描写され、それ以外のキャラクターの行動成否と細かい情報は、記事方式の文章のほうでまとめられる形。

 私自身がマスターをやったのはこの方式です。多人数のPCを抱えてもストーリーを動かせる一方、なかなか小説の方で拾ってあげられない方もいて、もどかしい思いもしました。この先もし個人運営するのなら、全員採用方式にしたいものです。


■1リアクションで活動するPCの人数

PBMは多人数参加型のRPGであり、群像劇。1リアクションに複数のPCが所属して、同じストーリーの登場人物として活動していきます。

では同じストーリーの登場人物となる人の数はどのくらいかというと、私がマスターをやっていた会社の場合は、だいたい20~50人くらいだったでしょうか。

場合によってはもっと多いことも少ないことも。私もたまたま人が集まって、常時70人以上のPCをお預かりする状況になったことがあります。


■キャラクターの成長

PCは毎回、活躍度に応じて経験値のようなポイントを獲得します。このポイントを使って、能力値を伸ばしたりスキルを獲得したり、新しいアイテムを購入したりします。

なので、PCを強くするためには、より活躍できるようなアクションをかける必要があります。どんな行動をしてもいいとはいっても、そこはやはりゲームって感じです。


………………


次のエピソードあたりから、模擬PBMとしてシナリオやルールやキャラメイク、「アクションをマスターとしてまとめたらこうなった」みたいなあたりをやっていってみたいと思います。

最初はプレイヤー・私、マスター・私の自作自演になると思いますが。笑


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