第14話
帝都の市場にて柚子、卵を見つけたが、あと一つ重要な物を見つけていたのを覚えているだろうか?
そう、コショウである。
この世界の住人はコショウは調味料と使用しない。
え?何に使うかって?胃腸薬として薬として使います。
そこで取り出しましたコショウ、現代日本人がコショウと言えば何に使うか。
そう、肉に振りかける香辛料として使います。
塩とコショウかけるだけであら不思議美味しいお肉の出来上がりです!!
早速、レベッカお姉ちゃんとギルドの愉快な仲間たちと実食です。
「はぁ~?コショウを肉にかける?正気か?」
「ハイ、美味しいです」
「いやいやいや、あれは薬だぞ?」
「美味しいです」
「でも・・・」
「美味しいです!!」
本当かどうかは知りませんが、第二次大戦時にアメリカ人の捕虜がゴボウを食べて木の根を食べさせられたと言って戦後に大騒ぎしたとか言う話もありますし、固定概念って大きいですよね~
ハイ、ここは率先して先陣を切ってもらいましょう。
「ゲイツさん、私の食についての拘り知ってますよね?」
「・・・」
「無言は肯定と見做します」
「え?今使う言葉?」
「いいから食え!!」
結果
「うま~~~~~~~~い!!」
後は皆バクバクのワインゴクゴクですよ。
そんな楽しい日々を過ごしている内に13歳になりました。
ランクもC級へと上がりました。
15歳前にC級になるのって有史以来初めての快挙かもしれないとレベッカお姉ちゃんは言っていましたが、能力的に出来て当たり前ですね~これぞチートですよ。
ただ、これだけのチートでも油断が出来ないのが華帝らしいです。
心友曰く油断しているとバッサリと後ろから切りつけられるゲーム性らしいです。
どんなゲームだよと思うがネタバレするからとか言って重要なこと聞けなかったんだよね~
ある日、ギルドへ行くと指名依頼なるものをレベッカお姉ちゃんより言い渡される。
なんでもこの帝国の公爵家の1家より依頼とのことである。
アースガルド公爵家の令嬢、ヒルデガルド嬢の護衛任務らしい。
どっかで聞いた気がするが、思い出せない。
この依頼は複数年にわたり護衛し一緒に学園にも行く事となるとのこと。
同年齢なので都合がいいとのことで私が候補に入ったとのことで強制ではないが出来ればお願いしたいとのことだ。
それにしても、これが強制力ということか?
私の代わりにマリーアンヌがアーネスト伯爵令嬢として学園に行く予定なのに、私も学園に行くこととなるとは・・・
学園で攻略対象とキャッキャウフフするつもりは無いが、学園自体には興味があるので受けることとした。
15歳から学園だが、その前に入学テストなどあるので早めに回答が欲しいとのことで、了承する旨をレベッカお姉ちゃんに伝えた。
★~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~★
「ヒルデガルド、お前の推薦してきた護衛候補の冒険者から回答が来たぞ」
「それで、お父様、相手の方は受けて下さるのですか?」
「了承したとの回答だ」
「それは良かったです」
「それにしても、如何いう繋がりでこの冒険者を知った?」
「はい、実は数年前にお忍びで町を散策している時に知り合いました」
「ほお、彼女は中々に優秀らしいな」
「そうなんですか?」
「冒険者ランクCだ、13歳でとなると過去にいないのではないか?」
「やはり・・・」
「やはり?」
「いえ、女の勘ですわ」
「勘か、勘は中々侮れんからな~」
やはり主人公の潜在能力と言うのは末恐ろしい。
調査でプリンを作ったとのことだから、多分、私と同じ転生者だろう。
でも悪役令嬢の私の依頼を何故素直に受けたのか・・・
こちらとしては非常にありがたいが・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます