第12話
更に次の日も朝から市場に行き物色したが目ぼしい物は無かった。
今日は宿と交渉してお昼過ぎの空いてる時間に厨房を貸して貰えることとなった。
勿論、プリンです、絶対プリンです。
日本人の80%の人間はプリン好きです。
プリンを信仰しています!!
知らんけど・・・
と言う事でプリン作成開始です。
プリンは異世界転生モノの王道スィーツではないでしょうか?
作るの簡単で材料も手に入りやすい。
ついでに茶碗蒸しも行けるね。
とりあえず、プリン、プリン。
卵をかき混ぜミルクと蜂蜜投入して更に混ぜ混ぜ、容器は買い物途中に雑貨屋さんで良さげな大きさの物をGET済み。
バケツプリンとか作りませんからね!!
さてカラメルは・・・今回無しで良いか。
容器に入れたら蒸し器で・・・蒸し器ないのでナンチャッテ蒸し器プリンを蒸す。
適度に固まったら地下の食材保管庫に置かせてもらってプリンを冷やす。
ハイ完成しました!!
ゲイツさんPTと宿の店主兼シェフと女将さんへお裾分け。
「「「「「「「う~~~~~~~~ま~~~~~~~」」」」」」」
作っている時店主は胡乱な目で私の事を見ていたのに今はなに凄いキラキラ目で私の事を見てくる。
「これは至高の食べ物です!!」
店主壊れたか?
プリンの容器を高く掲げ祈るように目を瞑る店主。
私の適当プリン如きで至高とか日本のパティシエさんに土下座してください!!
結局は宿代なしで泊ること言ってきましたよ。
いや~宿代はミリオネラ商会さん持ちだからね~
後、今後泊るのも無料で良いと言われたが辞退して教えてあげることとしたら店主泣き出したよ、おぃ・・・
その後この宿は至高のデザートが食べられると評判になった。
今日は帝都を旅立つこととなっている。
店主が師匠と呼ぶようになったが10歳児に熊みたいなおじさんが言うとシュルなので止めなさい。
あ~そこは譲れないらしい、好きにしてください。
早いもので我が町に帰って来た!!
え?途中で何かイベント有ったんじゃないの?って?盗賊が、魔物が・・・
何もなく無事に我が町に到着です。
我が町は意外と帝都に近いのです。
大体四日で到着です。
アイルビーバーック!!我が町へ帰って来たぜ!!
「レベッカお姉ちゃんただいま~」
「おかえり~帝都どうだった?」
「良い食材手に入れた!!」
「ホウホウ、そこ詳しく!!」
レベッカお姉ちゃんも順調に餌付け・・・胃袋掴んで行ってます。
孤児院に戻り柚子の木植えちゃいました。
桃栗3年、柿8年、柚子は大馬鹿18年だったな~
でも実際、柚子の苗木なら5~6年位で実が成るんだよね~孤児院の臨時収入増えるといいね。
★~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~★
「悪役令嬢に入れ替わり知られちゃったよ・・・」
「良いんじゃないですか?何か問題でも?」
「無いっちゃ~ない、有るっちゃ~ある」
「どっちですか?」
相も変わらず神々は面白おかしく人間劇場を楽しんでいる。
「ローズマリーの方はそろそろ魔法が使えるようになる頃ですね」
「チートしてみたいとか言ってたな」
「そうですね~」
「実際どれくらいの能力盛った?」
「それはひ・み・つです、見ていれば分る筈ですよ、今後のお楽しみですよ」
「お前の面白ければってのが怖いんだよね~」
本当に楽しそうに笑う一柱とヤレヤレと溜息を漏らす一柱は下界のローズマリーを眺めた。
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