第六十一話 面識

シバと久しぶりにデート。

手を繋いで街の中をデートも久しぶり。

するとシバのことを見ている子連れの女性。じっと見ている。明らかにこっち。私はシバに寄り添う。

シバはその視線に気づかないふり。

わかってる、その女は過去の女。面識のある女。

「あっち行こうか」

シバは私を誘導して違う進路に行く。


※※※


まぁこういうことはしょっちゅうだから慣れっこだけど毎回の出くわすってどういうことかしら?


私はシバをじとっと見つめると

「……コーヒー飲むか?」

と新作のコーヒーを奢ってくれる。いや、そうしろってわけじゃないけど変な罪滅ぼしやめてちょうだい。

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