ジュリ

第六十話 ドヤ顔

 久しぶりにシバが帰ってきて、李仁と湊音を招いてホームパーティを。

 あ、そういえばここに2人を呼ぶのは久しぶり?引っ越しの時以来かしら。

 私はシバの横に座ってあれこれやってあげる。だって私がシバの一番なんだもん。

 するとシバが私の腰に手を回す。

 ……ほらね。

 ついついドヤ顔になってしまうわ。


 ※※※

 李仁たちが帰ったあとようやく私達二人きりに。

 見送ったあと玄関でつい抱きついちゃって。シバが照れくさそうに抱きしめ返してくれて嬉しかった。

「毎日ビデオ電話してるけど実際に一緒にいるとは違うなぁ」

「当たり前でしょ」

 キスをする。何度も何度も。


 彼は今禁煙しているのか少し口の中の味が違う。

「さっきはなにアピールしてたんだ? 二人に」

「ヤダ、バレてた……」

「俺はお前のものだし、お前は俺のもの」

 ってドヤ顔でキザなことをいうから私笑っちゃった。

 シバも顔赤くしてる。

「俺だって恥ずかしいわ」

「言いたかっただけでしょ」

「へへ」

 やっぱりシバはいつまでもシバのままだ。



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