第五十四話 雨

 ちょっとやそっとの雨では傘をささないミナくん。傘を刺すのが面倒らしい。わかるけど風邪引いたらどうするの?

 だから私から折りたたみ傘をプレゼントした。日傘にもなるから、と渡したら作戦成功。ちょっとの小雨でも傘をさしてくれるように。

 でも2人相合傘しやすいように次は大きめのを買うからね。


 ※※※

「李仁ぉ、まだ買い替えなくていいんだよ」

「いーの! これにしなさいよ」

「わかったぁ……」

 ほんとちょろい、ミナくん。


 まぁ傘持ちは背が高い方の私だけど、それはいいの。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る