第五話 いつもの朝
何事もなかったかのように朝を迎えた。
イビキをかいて寝てるシバがいる。
今日も仕事で明後日お休みだから……。
私も仕事だけど彼の背中に自分の体をつけてシバの呼吸を感じるのが好き。
これを独占できるのは私だけ。
ああ、この体温と心拍を楽しんだせいで二度寝三度寝してしまったのはいつものことだ。
※※※
「また寝てる」
そのシバの声にビクッとして私は体を起こした。目を擦ったらはにかんだシバ。手にはスマホを持っていた。もしかして……。
「またスマホで写真撮った?!」
スマホを取ろうとするとシバは逃げる。
「さぁーなー」
「もー、寝顔は一番やなの」
「なんで? 可愛いのに」
「じゃあ普段は可愛く無いの?」
「そう捉えちゃう?」
……ち、ちがうけど……。
「早速待ち受けにするわ」
と急にシャッターを切るシバ。
「こら!」
これもこれでいや。
本当に本当に腹立つ!
でも好き。
私だけのシバだったらもっと好きなんだけどね。
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