第6話 ギャルの部屋でゲームする
「ちょっと待ってて! 部屋片付けるから!」
西条さんの部屋の前で、俺は待たされる。
散らかっていても、別に気にしないのに。
ガチャ!
「しばらくかかるから……絶対に覗かないでね」
西条さんがジト目で俺を見ている。
どうやら本気らしい。
「わかったよ。絶対、覗かない」
「うん……相原くんのこと、信じてるから」
10分くらい部屋の前で待たされた後、静かにドアが開いた。
「お待たせ。あまりキレイな部屋じゃないけど入って」
いかにも女の子の部屋、って感じだ。
ベッドにイルカのぬいぐるみ、カーテンに白いフリルがついている。
あと、すごく甘い匂いがして——
「あんまり見ないで! 恥ずかしいじゃん……」
「あ、ごめん。つい」
部屋がキレイじゃないと言っていたけど、俺から見れば、かなりキレイな部屋だ。
几帳面な性格なんだと思う。学校でのイメージと一緒だ。
「あ、配信機材だ」
机の上に、マイクとカメラがあった。
かなり立派なゲーミングチェアも。
「いつもここで配信してるの」
「へー」
西条さんはベッドに座った。
「ここに座って。飲み物持ってくるから」
俺がふかふかのベッドに座ると、西条さんは部屋を出た。
西条さんの部屋で1人か……
ベッドの横にタンスがある。大きさから言って、服が入っていると思う。
と、いうことは——
「ダメダメだ。そんなことを考えては……」
俺はあくまで西条さん=兎夜めろぴのゲームコーチだ。
あらぬ想像をしてはいけない。
さっきリビングで、スカートの中が見えたから余計に……
「ふふ。お待たせー! コーラだよ!」
西条さんはコーラを机の上に置いた。
「ありがとう」
「よぉし! スマファミするぞ!」
2人でゲームするために、椅子に画面を乗せた。
で、ベッドの上で隣に座る。
「まずは俺と対戦して、実力を見よう」
「はい、先生! よろしくおねがいします!」
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