第9話 「民主主義w」による選挙

 獣人族人民共和国の最期は呆気ないものだった。書記長の狸じじいが良貨を駆逐し物質的裏付けのない通貨を法制化したのがきっかけで、あれよあれよと政府が店を畳んでしまった。


 狸じじいがつるんでる列強帝国資本の「救援部隊」と自称する占領軍が居る最中に。


 そして、「民主主義による」選挙が行われるという。100%出来レース確定じゃないかw。

 狸じじいが帝国列強資本とつるんで私財を肥やし、帝国列強資本がやりやすい政府を作るために新しい政府作るって話だろ。


 だいたい、店を畳む政府首脳は買収されてて、公有財を売り渡して私服肥やして独裁を敷いて資本の犬として飼われる事を期待してる売国奴と考えてそんなに間違ってない。


 バニーガールの居る店で情報収集したところによると、八百長選挙が予定されており、新しい体制で狸じじいが国際金融資本にとっての抵抗勢力を排除した新政府で国有財をバンバン献上する予定らしい。


 国有財というのは長い時間をかけて築き上げてきた国民の財産であり政府はそれを預かっているだけなのだが、一度債券化してしまえばそこはなんとでも出来てしまうというところがある。


 選挙もそうだ。自分が投票する事は知っているが他人が誰に票をいれたかはわからない。それを知るのは集計する者だけであり、集計するものが結果を作ると言われている。


 ときおり、有権者人口より総投票数が多かったり、有権者人口よりも投票が多いのに投票率30%などというのは結果を操作した痕跡としてよく見る光景だ。あと少なくとも自分は入れたのにその候補が0票とか。


 「民主主義w」による選挙なんていうのはそんなもんなんだ。結果ははじめから決まってて、でたらめな開票と集計。その証拠を突き付けても無駄である。最後は奴等は暴力で売国奴を権力の座につけて公金を横流しさせる。


 これは「民主主義」という名前の国際金融資本の商品なのだ。大人しく民意を受けた政府なんか作る気あるわけ無いだろw。


 そもそも選挙を実行する側にどんだけ労力を動員すると思っているのか?国民の意見を聞く政府を作るためにわざわざカネや労力を払うなんてそんな酔狂な事誰がやるんだよw


 何か意図、あるいは掛かる費用以上にチューチュー出来るといった動機があるに決まってるではないか。


 国民国家は、国民が武器を取り政府を追放することによってしか建国することはできない。誰かがあなたのために民主主義国家を作ってくれる?動機がないじゃん。そんなのが居たとしたらそいつ詐欺師。

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