第3話 パーティ参加
冒険者に連れられ、令嬢のもとに行く。
近づいて見ると本当に綺麗な女性だった。
「君が我々の崇高なる使命に向けて協力を申し出てくれたイアン・ドロン同志か。御足労感謝する。」
ひらひらのドレスを纏い、如何にも貴族のご令嬢でございって姿のリーダー格の女性の言葉はカチカチだ。何が彼女をこのようにしてしまったのだろう。
「人類の本史始めるにあたり、ブルジョア的生産諸関係は、社会的生産過程の最後の敵対的形態である。この社会構成を打倒し、階級闘争の歴史は清算されなくてはならない。」
やばい。この人たち冒険者じゃなくて極左冒険主義者だよ。
「しかし反動的資本家は我々を目の敵とし、歴史の必然たる進化に足掻き無駄な抵抗をする。進歩的なグループに対して政府や市場を動員して破壊活動を行い、分断してくる。これに対抗するために、我らは多重冗長系としての外国拠点を複数建設する必要があるのだ。この作戦はその一環である。」
この女、よく舌噛まないよなと思いながら、今後の作戦を聞いた。
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