第4話 (カットアップ)草の地から

欠損すら一発で何事もなかったように回復する規格外の回復魔法で手足を取り戻した少女はアランに満面の笑みで語りだす。

「THE 簡単便利な 医師、薬剤師又は登録販売者に注意。駆除効果が2ヶ月間お湯またはおつりをバランスよく配合耐食性コテ先を締めて手を切らないように抑えます。低刺激性のクリーム弁当受ボトルの残した液は来年も両側を指で強く非常に芳醇な香りでも鋭利になって使用可能です。美味しいワルツ五つの有効成分に少しずつ傾けながら使用できない温度変化メチルフェノールにガスの供給を停止株式会社工場内無香料コードレスガスヒドラミンEX込電源の基本局所麻酔剤第三石油類飲み方注意して小児に使用合算できません。」


聞けば聞くほど意味不明な言葉を繰り出す少女に混乱したイアンは「……と意味不明な供述を繰り返しており」とぼやく。


とりあえず、欠損した脚は治したので特にこの少女に必要な措置はないが、正気を失っていることは明らかであるし、

この天変地異とされる明確な爆破行為から奴らが裏切り、売り渡した納税被保険者たちに何も支払わずに済ませるために連中は立ち去り際にもう一度吹き飛ばしていくのは明確なので、生存者の避難あるいは保護が必要だろう。

最低限の衛生確保が仕事なので、瓦礫を綺麗さっぱり撤去する必要はない。汚物が生活領域に侵害しないような溝を設置して一通り作業は終わった。おそらくそう遠くない未来に再度爆破されることを懸念しつつも、今は逃げるしかない。そしてほっとくと何をするかわからないという意味でも、少女は放っておけない。保護者を探してみて見つからなければギルドに連れていき指示を仰ぐしかあるまい。

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