第2話 この悲惨な事件

 アランとイアンは冒険者である。冒険者とはギルドに貼り出された仕事を請け、それで生計を立てている者ならびに、関係省庁の長が適切と判断したものを言う。

ときおり正規のギルドではなく、正規のギルドが開く前に手配師たちがワンボックスで待ち構えて求人してるのに参加する事もある。


 アランとイアンは、正規のギルドの仕事として野庭の爆発を受けて掃除の仕事を請け負ってやってきたスイーパーである。


ハイになって掃除道具置き場からブリーチとサンポールを持ってきて混合し大惨事を起こしたという武勇伝のある、ちょっとした曰く付きだ。


アランが爆発物を残骸と思われる破片を指差し「この異世界文字なんて書いてある?」


イアン「ケー ジロウ?」


アラン「そうだ。この件は自然災害などではない。人災、それも単なる連続爆弾魔の犯行だ。」


天変地異だとは言ってたが、自然災害だと言ってない。しかし当局はこの爆発は天変地異であってそれ以外の何物でもないとして片付けようとしている。怪しい。


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