第13話

?2「なんだこいつっ!」

?3「体が全然動かねぇ…」

?1「お前一体俺たちにな…」

コトヤ「うるさいからちょっと静かにしてよ」

?『…!…!』

コトヤ「いつまで保つかわからないけど、僕たちには関わらないでね」

コトヤは何もできない謎の連中を見放し、ユーリとカイジュの元へ駆け寄る。

コトヤ「ユーリ!カイジュくん!大丈夫!?」

ユーリ「う…う…」

コトヤ「眠ってるだけか…カイジュくんも、よかった。燃えろ」

コトヤは縄を火で炙り切ってユーリを抱き抱え、カイジュを背中に乗せようとする。

すると、急に足に力が入らなくなる。おかしい。さっきまで走っていた足が全く動こかないことに気づく。

コトヤ「こんなところで…くそっ…」

カイジュ「お前が俺を背負おうなんて無茶がすぎるんだよ」

コトヤ「カイジュくん!気がついたんだね!」

カイジュ「あいつらは一旦放置する。とにかく逃げるぞ」

カイジュは右肩にユーリ、左肩にコトヤを乗せ走り出す。

?『…!…!』

コトヤ「みんな無事でよかっ…」コトヤの体から急に力が抜ける。

カイジュ「今度はお前が気絶するのかよ…ったくよぉ………ありがとな」

ユーリ「カイジュもちゃんとお礼言えるんだ〜」カイジュを揶揄う様に笑う。

カイジュ「起きてるんならお前も自分で歩け」カイジュはユーリを前方へ投げる。

ユーリ「カイジュのバーカ」舌を出してカイジュの方を見る。

カイジュ「さっさと走れ馬鹿野郎、さっきの奴らから逃げなきゃならねぇ」

ユーリ「ヨツカさんのところへ行かなきゃ!」ユーリとカイジュが走る。

?『…!…!』

???「ご苦労様〜いや〜面白いものを見せてくれてありがとう〜」

?『…!…!』目の前に現れた人物に驚愕する。

???「いやぁ〜面白い魔法だよねぇ〜君たち用済みなんだけど〜どうする〜?」

?『…!』にこやかに笑う仮面の下は目が笑っていない。

???「そっか、楽になりたいかぁ。わかった!それじゃお疲れ様〜」

謎の連中が影に纏われ呑み込まれていく。

?『…!…!…!』仮面の人間は手を振って見送る。

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