第10話

ヨツカ「朝は人の入りが悪いから王国を楽しんできな。昼前には帰ってくること。危ない道には入っていかないこと。わかったね?」

コトヤ「危ない道ってどんな道?」

ヨツカ「人の気が無いところだったり、危険な大人が多いところだよ」

ユーリ「危険な大人?」

カイジュ「酔っ払いだったりそう言うことだろ」

ヨツカ「そう言うことだ、気をつけて行ってくるんだよ。お前さんらの庭になるかもしれないんだからね」

コトヤ「ユーリ気をつけてね」

カイジュ「そうだな、気をつけろよ」

ユーリ「なんで私だけなのかな!」

カイジュ「普段の行いだろ」

ユーリ「カイジュのバーカ」

カイジュ「それじゃ行くか」

ユーリ「やっぱり一軒一軒が大きいねぇ」

コトヤ「そうだね」

カイジュ「あんまりキョロキョロすんな、恥ずかしいだろ」

ユーリ「服自体で田舎者だって思われてますー!」

コトヤ「まぁまぁ、それじゃ服でも買ってみる?」

ユーリ「いいね!」

カイジュ「郷に入れば剛に従えってか」

ユーリ「どう言うこと?」

コトヤ「そのところに合わせましょうってことかな」

ユーリ「コトヤくんわかりやすい!」

カイジュ「お前はもう少し勉強しろ」

ユーリ「勉強してますー!カイジュより頭いいですー!」

コトヤ「あはは…あ、そこ服屋みたいだね」

ユーリ「それじゃ行ってみよー!」

カイジュ「服高いな…」

ユーリ「そうだね…学園生徒が無料だから少し高めで売っているみたい…」

コトヤ「逆に言えば、生徒になっちゃえば好きなだけユーリもおめかしできるってことだね」

ユーリ「そうか!これでやる気も出るぞー!」

カイジュ「お前言葉の使い方が上手いな」

コトヤ「そうかな?」 カイジュ「褒められたらそのまま受け取らないと、嫌味になるぞ」

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