第8話

コトヤは前世でも見たことの無い大きな建物や家が其処彼処に鎮座していた。

コトヤ「へぇ…これが都会かぁ…」

ユーリ「コトヤくん何言ってるの?」

コトヤ「何でもないよ!」

シン「おい、お前ら早く来い!」

ユーリ「コトヤくん早く行こ!」手を引かれ、コトヤはユーリの後についていく。

コトヤ(女の子と手を繋いだの初めてだ)蚊帳から見ると自分の顔は真っ赤であろうと思い、より恥ずかしくなったコトヤだった。

シン「これから数日お前らが世話になる宿だ、ありがたーく使わせてもらえよ!」

子供『よろしくお願いします!』

女将「あぁ!よろしく頼むよ!学園入るまではちょっとお手伝いしてもらったりするからね!私はヨツカと呼んでくれよ!」

シン「ヨツカさん今年もよろしくお願いします」

ヨツカ「ああ!任せなよ!」

シン「お前らが受かることを期待しているぞ。俺がまた来る時一緒に帰らないようにな」

コトヤ「そうだ…落ちたら帰らなきゃいけないんだ…」

シン「頑張れって言うと重荷になるだろうからな、お前ら!精一杯楽しんでこい!」

子供『はい!』

ヨツカ「それじゃ気をつけて帰るんだよ」

シン「あぁ、あいつらに負けてられねぇからな」子供たちの顔を見ながらいう。

ヨツカ「そろそろシンのガキも来るんだろ?」

シン「来年だな、そんときも頼むぜ」

ヨツカ「あぁ、楽しみにしてるさ」

ヨツカ「お前らは1人一部屋あるが暴れるんじゃないよ?他の方もいるんだからね!」

子供『はい!』

ヨツカ「それじゃ、早速仕事してもらおうか!」

コトヤ「何をするんですか?」

ヨツカ「腹は減ってるかい?」

子供たち『グゥ〜』

ヨツカ「よし!それじゃ飯作りからだ!終わったら腹一杯食うんだよ!」

子供『おー!』

ヨツカ「いつもの子たちより元気がいいね、すでに難所はクリアしたってことかな」

ユーリ「ヨツカさん!どこにいけばいいですかー!」

ヨツカ「今行くよ!」

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