第5話

コトヤ「でもお金がない」

シン「出世払いでいい。これを持っていけ」

コトヤ「これは?」

シン「この世界の通貨だ。3枚でご飯が食える。5枚あれば王都で宿場が獲れるだろう。王都の学園に入っちまえば全てがタダになる」

コトヤ「全てがタダ?」

シン「その分、倍率もたけぇ。お前が金を返すならそこに入るか、奴隷落ちするか。どっちがいい?」

コトヤ「そりゃ…学校の方が…」

シン「そう言うことだ。それじゃ行って来い」

コトヤ「どうやって?」

シン「明日朝から王都までの遠征隊が出る。お前はそれについて来い大丈夫だ。俺が隊長だ。話は通しておく」

コトヤ「寝場所は?」

シン「わかった!宿舎を貸すからそこで寝ろ!」

コトヤ「ありがと!」

シン「ったくよぉ」

―次の日―

コトヤ「シンさんおはようございます」

シン「あぁ、早いな」

コトヤ「なんか眠れなくて」

シン「まだ不安なのか?」

コトヤ「まぁね…」

シン「今日お前は新しい旅路に出る。昔のお前を忘れろとは言わん。ただ、昔のお前を超えろ」

コトヤ「うん!」

シン「よし、それじゃ出るか」

シン「お前らと同じ王都へ向かうやつが1人増えた。ユーリもカイジュも仲良くしろよな」

ユーリ「よろしくね!」

カイジュ「おう」

コトヤ「よろしく…」

カイジュ「なんだ、お前元気ねぇな」

ユーリ「朝だからしょうがないよ」

カイジュ「朝弱いのはお前だけじゃねぇのか」

コトヤ「アハハ…はぁ」

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