第35話 『真っ赤な水』


 いつものように、古い職場に仕事に行っていながら役には、立たないやましんは(幽霊ではないか!)、5時がきたので、通路を歩いていた。

 

 すると、さっそく、ある部屋では、合唱団の練習が始まっている。

 

 まあ、ご苦労様ですなあ。


 軽い嘲笑と憧れを抱きながら、通りすぎると、通路は、いつのまにやら駅のホームになっている。


 特急電車が発車してゆく。


 帰ろうとすると、反対側にも特急列車がやってきて止まった。


 しかし、ホームぎりぎりに止まっていて、通れないのだ。


 身体を縮小するようにねじ込んでゆく。


 すると、ホーム自体が、なにやらペラペラの、分断されたような板になっていて、歩いたら落ちそうだ。


 さらに、特急列車が発車して、挟まれてしまいそうだ。


 上を見ると、大きめの窓みたいな口があり、そこから中に逃げ込めそうである。


 やっこらせ、と、這い上がろうとすると、引っ張りあげてくれる知人がいた。


 窓の向こうは、事務所みたいになっている。


 『ここから入って、職場に戻って良いですか?』


 と、尋ねると、


 『どうぞ。』


 とのことで、ぼくは、とにかく職場に戻った。



 さて、すると、いつのまにか、職場は、太平洋にある島にあり、亡き両親たちとやってきていて、いろんな人が働いていた。


 しかし、その家は、どうみても、やましんちである。


 表通りにでて、少し、メインの道を歩くと、海岸沿いに出て、海が広がっている。


 さらに、家の真ん前の小道をゆくと、そこは、ちょっとした潮溜まりになっている。


 『海なんか、久しぶりだなあ。』


 と、靴を脱いで歩いてみる。


 すると、その先は、なぜだか、小さな崖っぷちになっていて、海に落ち込んでいた。川のような感じである。(おかしいだろ。)


 危ないと思い、引き返そうとすると、両側の家から、真っ赤な水が流れ出てきたのである。


 (夢の中ですが、非常に明確に、赤でした。)


 潮溜まりは、たちまち、赤く染まった。


 『染色とかやってるのかな?』


 と、思いつつ、なにか薬品がまじってるかも、足を洗わなくては、と、家に帰る。


 が、着ていたのは、ねまきで、そのズボンは、真っ赤に染まっていた。


 父などが、うろうろしているし、見られるとやっかいかと、ズボンを脱ぐ場所を探すが、どこも人がいて、うまく入れない。


 やっと、お手洗いに入ろうとするが、どうしても、ドアノブに手が届かないのだあ!


 まずい、まずい、と、あせってしまうのであった。



     😔😔😔😔😔



 で、いつものように、飛び起きて、お手洗いに、走ったわけですね。(念のため、やましんは、泌尿器科系の病で、お手洗いが、やたら近い。)


 色々、込み入っているようでして、なかなか、こうだ!


 という解釈にはなりません。


 しばらくは、またまた、くたくたでした。



       😢


 


 


 



 

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