第20話 『なんとかオリンピック』


 上司から、なんとか技能オリンピックの裏方するから、あさってまでに、裏方の道具やグッズを作れ❗


 と、指令。


 ま、上司も作っているから許そう。


 しかし、深夜になって、紡錘型の機械ができてないとな。


 そんなもんないよ。


 しかし、主任も、係員も作ってしまっている。


 ありゃあ〰️😢たいへんだあ。


 と、探し回って、やっと隅からキットを見つけ出した。


 へやは、いつの間にか、自宅の床の間と居間になっている。


 こいつが、もう、絶望的に豆粒みたいな部品ばかりだ。


 それが、二百はありそうだ。


 組み立てようとしても、すぐに、崩れるのだ。


 そうして、散らばる。


 ぼくは、次第に腹が立ってきた。


 午前3時を回るぞ。


 あさは、8時半から勤務だろ。


 えーい、やってられるかあ‼️

 

 と、全部、投げ出した。


 そうして、泣いた。😞ワーン💦😢😢😠


 なんという、情けない境遇に陥ったのか。


 こんな細かいの、老眼に見えるわけがない。


 ああ、やはり、もう、辞職だなあ。


 おわりだ。おわり。



 やましんは、こうして、毎日毎日、10年前の辞職のドラマを、様々なバージョンで、夢の中で演じているのである。


 

 地獄の責め苦とまでは行かないが、まあ、近いかも。



 


 

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