第11話 『寮?』


 卒業はしたが、寮(アパート? 自宅?)は、ほったらかしていたみたいだ。


 しかし、よくわからないが、それは、ぼくの自宅なのか、館内には、ぼくが録った、まだみていないビデオが流れていて、それは、自室から流している。


 『停めなくちゃ』


 と、思っているが、危ない宇宙人たちがその、やたらでかい自宅に侵入してきていて、館内を漁り回っている。


 階段の途中のテラスにいて、ビデオを見ていたら、あ、ついに見つかった。追いかけてくる。くそ、良いところなのになあ。


 連中は、館内を自在に自動車で走ってきている。その、車のドアが空いたので、あたりにあった、火のついたままの灰皿らしき、を投げ入れてやったら、内部で爆発し、逃げてゆく。(やましんは、タバコはしない。)


 やがて、高齢の、ジェダイマスターみたいな首領がふらふらと現れ、変わり果てた、可愛らしい姿の、ガチャガチャの玉の中の、小さなぬいぐるみさんみたいになった部下を慈しんでいる。勝った!


 で、部屋を片付けなければ、と、行ってみると、なんと、すでに、べつの住人、2人がはいっていたのだあ。もとは、一人部屋だったのになあ。


 入り口には、ぼく宛の、事務所からの呼び出し条が、多数、貼り付けられている。あら、自分の所有物なのに?


 『もう、つわかしてもらってるよ。』


 『あ、すいません。荷物残してますか。』


 『ああ、持ってけ。』


 と、見ると、見覚えがあるような。


 黒と青と、紫が混じった髪の毛の相手も気がついた。


 『おー。やましんくんではないかあ。』


 『やっと、解ったか。』


 『久しぶりだなあ。』


 と、感激の抱擁を交わした。 


 『いやあ。入れ入れ。』


 見回すと、まだ、ぼくの、おもちゃの電子機器や、なんと、電子ピアノとかがある。   


 『車に積んで持って帰ります。すいませんでした。じつは、ガンになって手術したりしてたんだ。』


 すると、もうひとりがいた。


 なんと、こちらも、しぶいが、良い友人である。


 『ぼくも、ガンしたんだ。』


 と、お腹を上げてみせる。


 『いま、6年生で、ぎりぎり。あと2週間で終わりなんだ。』


 みんな苦労したんだ。


 しかし、いったい、彼らは、実際は、何年生なんだろう?


 ここは、どこ?


 卒業して、45年以上かなあ。


 『事務所に謝りに行って、それから、運び出します。』


 そうして、別棟の事務所に行くと、金髪の怖そうなお姉さんがいた。昔の管理人さんに似ているが、若いぞ。子供かしら。あたりには、沢山の人がいる。病院か、幼稚園、少学校のような?


 『今日は、もう、おしまい!』    


 今日は土曜日で、もう、5時である。


 『あの、やましんといいます。』


 うまくしゃべることができない。


 しどろもどろである。


 

 『まえの、管理人のおばさんには、事情を話しておいたので、勝手にしたのではないのですが。』

 

 と、軽く抗議したが、やはり、丁寧にしないと、印象を悪くする。


 『ご迷惑をおかけして。申し訳ないと思っておりまして。がんしたりして。申し訳ありません。』


 と、最敬礼する。


 すると、書類を、がさがさと、したあと、お姉さんは、可愛そうに思ったか、優しくなった。


 『いま、一緒に行きます。』


 『あの、明日きても、良いですが。』


 しかし、お姉さんと、さらに、助手みたいなお姉さんがついてきてくれた。


 『この人は、今日からなんですよ。』


 『そ、そ、なんですかあ。』


 部屋に帰ってみると、あのふたりが、一輪車に荷物を積んでくれている。持つべきものは、友である。



   🐜🐬🐮🐗🐒🐵



 9月に、教授の祝賀会とゼミの同窓会があったので、その影響はあったかもしれないが、みんな、やたら、若い。時間が狂っている。さらに、ぼくは、自宅から追い出されようとしているのだろうか?


 しかし、このタイプの夢は、わりにあるのです。


 退職して、後から荷物を取りにゆく。との、パターン。


 やましんは、寮にいたことはなくて、下宿していました。


 なんで、当然に、下宿バージョンも、良くあります。


 しかし、一緒に敵性宇宙人が出てくるケースは、稀である。


 まあ、なにかと、心残りのあることが、病気と合体して、出現したわけです。


 前半は、もっと長くて、両親も登場していたように思います。


 あまり、良くは解らない、わりにうつうつ気分主体の夢。



    🐻🐼🐷🐑🐨


 


 


 

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