第2話 『吸血?怪人』


 深夜。


 上司一人と、超残業をしていました。


 怪しい噂があったのです。


 深夜に吸血鬼が出るらしい、と。


 ま、そんなこと、あるわけもなし。


 あと、30分で、帰ります。


 と、上司と話をしました。


 すると、帳簿に記載されていない事項を発見。


 『あらま、書き落としだ。やれやれ。』


 そこに、いなかったはずの同僚が現れ、そう、言います。


 帰れないじゃん。


 そのときです。


 国旗(何故だか星条旗)の後ろの壁がめくれて、怪人が現れました。


 ぼくたち、ふたりが、狙われているのは明らかですが、こうした場合は、必ずやぼくが的になる。


 案の定、長い槍のようなものが飛んできました。


 これが、嫌な槍で、近くに落下したあと、つんつんつん、と、床を突っつきながら迫ってくるのです。


 同僚は、いなくなり、上司もちょっとのぞいて、いなくなりました。


 怪人は、どんどん攻撃してきます。


 かなり、しつこい。


 ぼくは、蹴っ飛ばしたり、枕を投げたり、あらゆる手段を尽くして戦いましたが、あきらめないみたいだ。


 いつの間にか、舞台は寝室に移りまして、それはもう、迫真の状態になりました。


 つまり、明らかに周囲のラジオの音は現実だ❗


 怪人も極めて実在感が高いのだ。


 怪人は、空間や、ドアや、あらゆる場所から現れ、いじめ的な攻撃をしてきます。


 なんだか、ごちゃごちゃ、忠告めいたことを言います。


 しかし、なかなか、ぶすっ、と刺せないので、ついに、でかい、『かつお』らしきをもって来て、『身体にいいから食べろ。』とか、言います。もう、どうしようもない、危機だあ!


 

   🐙🐟️🐠🐡🦈



 これは、なんでありましょうか?


 上司は、わりに仲がよかった人ですが、地元にかえったらすぐ偉くなる予定の方です。


 同僚は、まあ、出世する予定の人ですが、仲が悪いわけでもない。


 怪人は、まったく、意味不明な人(?)です。しかし、外国の方みたいでした。(星条旗にからんでいるか?)


 結局、なかなか、現実に帰れず、すぐに引き戻されて、怪人に襲われます。


 うーん。


 解釈、不能だ。


 しかし、なんとなく、たくさんの、ジレンマの象徴のようではあります。


 やっとこさ起き上がったら、枕など色んなものが、飛び交っておりました。危ない。


 びーちゃん、居なくてよかった。


 戦争、紛争の警告か?


 起きて、ごみ捨てして、テレビ見たら、津波注意報とか。詳しい原因不明らしいです。


 やはり、これは、見捨てられた、という、寂しさかな。


 なにしろ、退職して、10年ですから。


 


      


 


 

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