009 謎の伝染病1
獣人たちが持ってきた伝染病。人の心を誑かすには簡単な言葉だった。
その証拠とばかりに、人間だけが重篤化し、獣人達は軽い症状で済む。
ということは、この街の人間全てが居なくなれば、獣人がそっくりそのまま住むことができる。
マリィーヌは比較的獣人に優しい土地とはいえ、差別がないわけではなかった。
「獣人が不満を持たないはずはない」
恐怖でおびえた人間は、伝染病への不安を罪もない獣人へ向けた。
一方で獣人も、自分たちも軽いとはいえ伝染病に苦しんでいるのに、十分な食料と医薬品が回ってこない。利用するだけ利用して、締め出す体制に不満に感じていた。
原因不明の伝染病、うつ手が無いまま増える患者。苦しむ子供たち。
身体の弱いものから、倒れていく。
じわじわと広がる不安。
小競り合いが大きな衝突になるのは時間の問題だった。
その時、その危機を救ったのが、ルチル様のいる公爵家だった。
縁を結ばないのもご縁です〜八方美人をやめた異世界ライフ 迦楼羅 @Uniuni04
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。縁を結ばないのもご縁です〜八方美人をやめた異世界ライフの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます