002 知らない天井

ミウは大喜びで、光る門を抜け

新しい世界へ一歩踏み出した。


「いたた」

突然の全身の痛みに、ミウは我に返った。

知らない天井だ。


あれ?私、転生したのよね?


「きゃあああ、奥さま、旦那様、お嬢様が目を覚まされました!」


なぬ?

そうゆう設定なの?

とにかくこの大量のチューブから逃れたい。

すごい量の点滴に繋がれてて、気持ち悪い。


点滴、点滴…

ひぃい!?

これ点滴じゃなくて、私に蜘蛛の糸が大量に絡みついてる!

ぎゃー!いやぁあ、やだやだー虫?

もしかして、私、蜘蛛に転生したの?

いやー!!


ふらっ


…そのままミウは再びベッドに倒れ込んだ。


「ミウ!?ミウ!?」

「お嬢様!?」

「だれか、早く医者を!」

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