003 見知らぬ人たち

しばらくして、再び目を覚ますと、やはり大量の糸が自分を取り巻いてる。蜘蛛の巣!?繭!?


「いやー!」


動かない手足を使って、もがく。


すると空中に"Warning"と、何かが出てきた。パニックになってるミウは、もがいた指先でそれを触っていた。


その瞬間、取り巻いてた大量の糸が消えた。


「はぁ、はぁ。あれは何…」


肩で息をしながら、拘束にも見えた大量の糸が消え、視界を得られた事に安堵した。


自分が何者なのか、ここはどこなのか、気味の悪い糸はなんなのか…さっきのは…


と、息つく間もなく


「ミウー!目が覚めたのね。良かった。本当に心配したのよ。」


強い力で抱きしめられた。


(この人だれー!?)


「本当に良かった!」


知らないおじさんが、顔を寄せてスリスリしてくる。


(ひぃい。本当にだれー!)


その腕から逃げ出そうとするが、びくとも動かない。


「ワハハ!ミウはもう元気そうだな」


(だれー!?)


「本当に心配したのよ、あなたったら、倒れてから、固まったようになって3日間寝てたのよ。」


なんで、名前を知ってて

しかも距離近い、近い!

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