第4話 勘違い


『この間大丈夫だった?』


荷物の点検をしながら

伝票を確認していたところに

作業着姿の東井さんがやってきた



「‥‥あ、‥‥あのあと爆睡しました。」



お互い名前で呼ぶのは仕事以外で、

ここでは勿論きちんとした

先輩後輩でいる



ただ東井さんは

話し方が最初の頃と違って

親しみやすく感じてはいるけど、

表情もすごく優しい



『爆睡か‥ハハッ‥それは良かった。

 それじゃまたな。』



流石に頭はポンポンとはしないけど、

肩に軽く触れてからニコッと笑って

仕事に戻っていく後ろ姿を

なんとなく見つめていた。



ハルってあれからまだ呼べてない‥‥


なかなかご飯誘うのにも

タイミングが難しいし、

東井さんの周りには

いつも人がいるから話しかけにくいのだ



みんなから、

頼りになるお兄さん的な存在になってるのは

仲良くなる前からなんとなく感じていた



あれから一週間が早い


清香にそれとなくメールはしたけど、

忙しいのか短い返信が来ただけで

終わってしまっている



‥‥またご飯とか行きたいな‥なんて



知り合って間も無い友達になった

東井さんとの空気感が良すぎて

相談することもないのに

会いたいと思う自分に少しひく。



暫くの恋愛中止期間になると

意外にも心はものすごくラクで

仕事終わりに連絡きてるかな?とか

気を揉むこともない



またな‥‥って言ってたし、

近いうちに勇気出してみるか‥‥



そんな悩みも束の間


12月の終わりを迎える前に、

忘れていた忘年会がやってきてしまった。



『年末まであと二週間ですが、

 体調や事故などないよう気をつけて

 よろしくお願いします、乾杯!!』



毎年恒例の社内の忘年会は、

会社の雇用人数が多い為、

部署ごとに分かれて行われている。



物流の社員さんは十数名ほどで、

事務員さん入れて二十に満たない人数だ



殆ど男性ばかりで、事務員の女性三名と

私とを合わせてで、倉庫内の女は

私だけ。



こんな仕事オシャレでもないし、

好んで女性が就職したがるジャンルでは

ないけど、大人数が苦手で、そこまで

気を使わなくていいから何年も

居心地が良くていられてる



春がきたら八年目‥‥


ついに私の二十代も終わりを迎える


でもここ数ヶ月、本当に楽しくて

オフもオンも疲れすぎない日々に

かなり満足していた



長テーブルの端に座り、

上座の1番遠いところで飲んでいる

東井さんになんとなく視線が向かってしまう



本当に優しく笑う人だな‥‥


職場でもこういう席でも、

周りに人が集まるのが良くわかる



サバサバしすぎている私には

可愛くお酌の一つもできないけど、

前よりこういう集まりが嫌じゃないのは

東井さんがいるからだろう




『甲斐田さんお酒空よ?

 もっと飲んでね。』


「あ、ありがとうございます。」


事務員で結婚されている橋本さんが、

手際よくみんなにお酒の注文を聞いてくれ

ていたので、変わりにやりますと立ち上がり

一人ひとりに聞いて回ることにした。



女なのにこういうこと気が利かないって

いつも反省するから、今日はなんとなく

頑張ろうと思えた。



えっと‥‥生が8つとレモンサワーが1つ、

カシスオレンジと‥‥



『甲斐田さん、俺も生一つお願いできる?』


「あ、はーい、うん生一つね‥」



あ‥‥しまった‥‥



言ってからハッとして上を向けば、

周りが一気に静まり返り

私の方に視線が集中している



社外では敬語使わなくてもいいやって

思ってたからか、『うん』なんて

素で使っていた‥‥



「あ‥‥あの」


『なんだ、甲斐田さんそんなふうにも

 出来るんじゃん!!』

『何?仕事中と違う感じだね!』


えっ?



ゲラゲラと笑う声が今度は一気に集中して、

伝票に書いていた鉛筆を手から落としてしまう



『ん、落としたよ』


「あ、東井さん、すみません。

 あと東井さんだけなので

 お酒何か頼まれますか?』


『ついでに何か料理も追加で

 頼みに行くから一緒に行こうか。』


「あ、は、はい!」



立ち上がる東井さんに続いて

個室から出ると、カウンターに

そのまま向かった東井さんは

その場所に腰掛けた。



『奈央、ここ座って一緒に飲もうか?』


「えっ?あのいいんですか?戻らなくて」



隣の椅子をひかれたので

とりあえずそこに座ると、

カウンターに向かってお酒を注文し始めた。



『いいよ、一杯だけ付き合って。』


東井さん酔っ払ってる?


いつもよりも目が少しだけトロンと

している気がするけど、

向けられた視線はやっぱり優しかった



「じゃあ一杯だけですよ?」


すぐに出されたお酒のグラスを

カチンとぶつけると、肘をついた

東井さんがこちらを見てきた。



ん?

‥‥‥なんだろう?


「東井さん?」


『奈央さっき普通に話してたのに、

 俺とは敬語に戻るの?』



ドキン



あ‥‥もしかしてさっき社員さんと

話してた時のこと?



「えっと‥‥酔っててあまり考えずに

 話したから‥‥変でした?」


『ん?変じゃないよ。ただ‥‥

 友達の俺にも普通に話して欲しいなって』



大人っぽい東井さんが

なんかちょっと年下に見えてしまう


やっぱり少し酔ってるんだろうな‥‥


なんかあまり見られない姿に

おかしくなって少し笑った



『奈央なんで笑って‥』


「ごめんね‥‥ハル。

 仕事終わってたね、今日もお疲れ様」



普段なら絶対しないけど、

少し酔ってる東井さんが可愛くて

いつもしてもらってるみたいに

頭をヨシヨシと撫でてみた。



せっかく友達に

なりたいって言ってくれたのに、

いつまでも変わられないのも

失礼だなって思ってたし、

清香に接するみたいにとりあえず

ニコッと笑ってみようかな‥



『‥‥やられた。

 その素は誰にも見られなくて良かった。』


えっ?


ニヤリと笑った東井さんは、

お返しかと言わんばかりに

私のボサボサにまとめた髪を

これでもかとグシャグシャに撫でてきた



『あー東井さん、何二人で飲んでんですか?

 早く戻ってきてくださいよ!』



個室から出てきた社員さんに

呼ばれた私たちは、

なんとなく目を合わせて笑ってから

忘年会をその後も楽しんだ。



『奈央、このあと槙の店で飲み直さないか?』



順番にタクシーに乗る人や、

駅に向かう人を見送る中、

こそっと耳元で言われた言葉に

小さくうんと頷き、

最後のタクシーに三人で乗り

主任をおろした後、槙さんのバーに

やってきた。



ガチャ



『いらっしゃいませ‥‥あ、奈央ちゃん

 来てくれたんだ。』



今日も白シャツに黒い腰巻きエプロンをした

槙さんは、相変わらずかっこよくて、

今日も空いていたカウンターの隅に

東井さんと二人で座った。



「槙さんこんばんは。

 この間は美味しい料理を食べれて

 嬉しかったです。リゾットあれから

 作ってみましたよ。」



『奈央ちゃん喜んでくれたなら

 良かった。今日はアルコール飲む?

 というか二人とも飲んできたよね?』


『忘年会の帰りだよ。

 さっぱり系で二つよろしく。』



スマートに私の上着をまた預かって

置いてくれると、槙さんが出してくれた

生ハムやチーズのお通しに二人で

乾杯し直した。



『奈央無理して飲むなよ?

 この間ワイン飲んで寝たから』


『えっ?そうなの?

 いいじゃん明日休みだしまた

 臣んとこ泊まってけば。

 なんか二人この間と雰囲気違うし?』



ドキン


「ち、違いますよ。東‥ハルとは

 友達になったんです。」



まだ呼ぶのに少し緊張するけど、

お酒をグイッと飲んでから

隣に座る東井さんを見た。



『へぇ‥‥おともだち‥?

 なら尚更泊まっても良いんじゃない?

 ね?臣?』



『ん、酔い潰れたら泊めるよ。

 今日は俺も飲んじゃったし。』



な、なに言ってるの、東井さん!


ククッと笑いながら槙さんと

話すのを見てると、女に見られてないのは

分かってるからラクなんだけど、

変に落ち込む



仕方ないよね‥‥


今日の忘年会でも、事務の女の子たちは

可愛くて女の子らしい格好で、

メイクもみんな上手なのに対して



今日の私の格好‥‥


相変わらずパンツにセーター着て

男みたいな格好。

ましてやメイクも最低限で、

髪の毛はいつものように一括りに

下の方で適当に纏めてるだけ。



我ながらこの自分にときめくとは

到底思えない。



なんなら槙さんの方が綺麗じゃない?



「槙さんって臣って呼ぶの昔からですか?』


『ん、そうだな‥‥はるおみって呼んだこと

 ない気がする。』


そうなんだ‥‥


はるおみって呼ぶのはかなり勇気ないと

無理だけど、おみって呼び方も

なんか特別で仲が良いのが伺える。



私もこのまま東井さんと友達続けてたら

もっと自然に呼べる日が来るのかな‥‥



カラン


『いらっしゃいませ、あ、お久しぶりです。

 今日は珍しいですね、お連れ様ですか?』



『こんばんは。ああ、今日は結婚して

 一年の記念日で一杯飲んでから

 帰ろうかなって。』



えっ?



ドアを開けて入ってきた人の声に、

心臓が鷲掴みされたくらいに動き

私はゆっくりと視線を入り口の方へ向けた。



やっぱり‥‥悠介‥‥



えっ?なんで‥‥?


今‥‥結婚って‥‥聞こえた‥‥



「‥‥ゆ‥すけ」


『えっ?』



少しだけ青ざめたように驚く悠介の視線が

真っ直ぐに届いて、私は咄嗟に目を逸らす



ものすごく上品で綺麗な人の腕が

悠介に絡められている



どうしよう‥‥‥

ここにいたくない‥‥



『槙、悪い。彼女気分悪いみたいだから

 そろそろ帰るよ。

 奈央上着来て外で待ってて。』



『えっ?‥‥ああ、分かった。』



上着を羽織らせてからたちあがらせて

くれた東井さんに、今すぐにでも

涙が溢れそうな私は鞄を抱きしめて

悠介のそばを俯いたまま通り過ぎた



こんな店‥‥私と付き合ってる時なんて

一度も来たことないのに‥‥


槙さん仲良さそうだった‥‥



ううん、そんなことどうでもいい



悠介‥‥結婚‥‥してたんだ


そっか‥‥

不倫相手は私の方だったんだ‥‥

やっぱり私って本当にいい

恋愛できてないじゃん。



『奈央‥‥行くよ。』


「‥‥ハル‥‥ごめん‥‥私」


しっかりと手が繋がれて私を優しく

引っ張る姿に、堪えていた涙が

どんどん溢れて嗚咽が漏れる



面倒見のいい東井さんのことだから、

絶対悠介に対する私の動揺に

気がついたはず



あのまま連れ出してもらえてなかったら

私‥‥結婚記念日の二人に

酷いこと言ってしまってたかもしれない



ガチャ


『奈央入って。』



いまだに涙が止まらない私を

ハルの家に連れてきてくれ、

玄関の扉が閉まると、

思い切り腕の中に私を閉じ込めて

抱きしめてくれた



「ウッ‥‥‥ツッッ‥‥」


『ごめん‥‥抱き締めるの遅くなった。』



ハル‥‥‥


振られた日にも優しくしてくれて、

また事実が分かってからも

こんなに優しくしてくれてありがとう‥



ハルのコートを握りしめて思い切り泣く。

その間もずっと、頭を撫でて

抱きしめてくれる大きな掌は、

私をこんなにも素直にさせてくれる



「‥‥ハル‥‥も‥う‥大丈夫」



玄関先で靴も脱がずに

ずっと抱き締めてくれていたハルの胸を

そっと押すと、覗き込んできた顔が

優しく笑った



『‥‥またこの顔見ちゃったな。』


「‥‥だね。」


『もう遅いから本当にうちに泊まってよ。

 着替えだけ取りに着いてくから。』


「えっ?‥‥近いから帰れる‥」


『どうせこのまま帰っても

 一人で悩むだけだろ。

 話聞いてやるから。ほら行くぞ。』



頭をグシャグシャっと撫でると

また私の好きな優しい顔で微笑み

ほんとうに家まで着いてきてくれ、

簡単に必要なものを持って

またここに帰ってきていた。



なんか‥‥ハルって‥

昔からこんなに面倒見いいんだろうか‥



あれからもお風呂を用意してくれ、

湯船の温かさに気持ちが落ち着いていた。



槙さんや他の友達や彼女にも

こんなふうにしてあげてそうな東井さんの

姿を瞳を閉じて思い浮かべる



私‥‥甘えてばかりだな。



きっかけも振られてお腹が鳴ってっていう

スタートなのに、あんな抱き締めてまで

付き添ってくれるのってすごいことだよね‥



二回も目の前で泣いちゃったな。

ちょっと玄関先で見たあの時のハルの顔は

辛そうに見えたから。



お風呂を上がって歯を磨いた後、

用意されていたドライヤーで髪の毛を

乾かした私は、リビングのソファに

座るハルのもとへ向かった。



「お風呂先にありがとう‥‥スッキリした。」


『‥‥ん、良かった。俺も行ってくるから、

 冷蔵庫に入ってる飲み物適当に飲んで。』



何から何までお世話になります状態の

私にも嫌な顔一つしないハルに

なんだか申し訳ないと思いつつも、

一人で過ごすのはやっぱりツラいから

ここにいたい気持ちが交差する



近くで連絡取れる友達は清香だけだけど、

編集で忙しい彼女に時間をとらせるのは

なかなか難しい



地元の友達にもこんなこと相談できないし、

親には年齢的にも恋愛の失敗話は

尚更できないし‥‥



本当にハルと友達になれて良かった‥


ガチャ


『奈央寒くない?』


お言葉に甘えて、冷蔵庫から

ミネラルウォーターのペットボトルを

いただいて飲んでいた私は、

お風呂上がりのハルに

持っていたペットボトルを

思わず落としそうになった。



「‥‥髪の毛下ろすと‥‥なんか

 違う人だね‥‥」



黒のスウェットに包まれた東井さんは、

いつも仕事の時にセットされたスタイルとは

全く違って、無造作に下された髪の毛は

少し長めで色気がかなり増して見える。



少し見た目が違うだけで

知らない人のような気になってしまう



『そう?そんなこと言ったら奈央だって、

 髪の毛下ろすと別人みたいだけど?』



いつもはどうせボサボサですよと

思いながらも、大したメイクをしてない私は、

今更ながらすっぴんをさらけ出していることに

気づいてしまった



『お腹もういっぱい?』


「うん‥‥なんか食欲ないや。」


私と同じようにペットボトルの水を

ハルも飲み干す。



『じゃあ話聞いてやるから、

 あったかい飲み物なら飲める?』


「私も手伝う‥‥ハルには

 いっぱい迷惑かけたから。‥ほんとごめん」



今更だけど、あそこから

連れ出してくれたハルがいなければ、

私は足が固まって動けなかったと思う



自分の恋愛がダサすぎて情けないし、

ハルに見られたことがすごく嫌だった



なんでだろう‥‥



『はい、暑いから気をつけて。』


「うん‥‥‥うわ美味しい‥初めて

 こんなの飲んだかも‥」



豆乳を温めてるのは見てたけど、

ぼーっとしてたから、作り方

見ておけば良かったな‥



『槙に教えてもらった。

 蜂蜜とブランデーを少しだけ入れると

 眠りやすいみたいだから』



槙さんのレシピまた一つ増えちゃったな‥

また色々教えてもらいたいけど、

今日きっと変な気分にさせたから

謝りに行かないと‥‥



「ハル‥‥多分気づいてると思うけど、

 あそこにいたのこの間別れた人なんだ。」



ハルも聞いてたからもうバレてるし、

私の方がいわゆる不倫相手になるわけで、

知らなかったとはいえ、世間的には

奥さんに最低なことをしていたわけだ。



よく考えたらデートの多くは

夜だけしか会わなかったし、

日付が変わる前には別れてた。



仕事が忙しい中でも会ってくれてるなんて

馬鹿みたいに一年も信じてたなんて‥



結婚記念日とほぼ同時期だしね。



『奈央はさ、知らなかったとはいえ

 その人のこと好きだったんだろ?』


「‥‥うん‥‥そうだね。

 でもそう思ってただけで、よく恋愛が

 わからなくなってたのかも。」



もう一口温かい飲み物を飲むと、

隣に座るハルが肩を抱き寄せてくれた。



不思議なんだよね‥‥

東井さんの存在って‥‥。


仕事場でも今もだけど、

空気が和らぐっていうか。



『奈央はこれからもっと愛されるから

 背伸びせずにそのままいたらいいよ。

 その人より本当に奈央のこと大切に

 思う人いるからさ。』



そうだといいな‥‥


年齢的には焦る時期だけど、

こればかりは焦っていい出会いがあるとは

言い切れない


それに‥‥


もう自分から恋するのは怖い‥‥



「ハルは彼女作らないの?

 ‥‥私普通にここにいて大丈夫?」



よくよく考えたら、

ハルにだって好きな人いるんじゃないかって

心配になってきた。



見た目もカッコいいし優しいし、

女の子ならみんな好きになりそうな人だから。



『‥‥彼女にはなって欲しいけど、

 今はまだいいかな。』



「‥‥そっか。その時は私が今度は

 ハルの相談に乗るからね。」



ニコッと笑ってハルの肩にもたれかかると、

隣でハルが小さく笑っていた。



沢山迷惑かけて困らせてるのに、

こうしてそばにいてくれたから、

ハルには幸せになってもらいたい。

本当にそう思えたのだ



『じゃこの話は終わり。

 明日休みだけどもう寝る?

 俺、金曜の夜は映画見たりするから

 まだ起きてるけど。』



「ホラー苦手だから違うのなら見れる。」


『ハハッ苦手なんだ、覚えとく。

 毛布持ってくるから待ってて。』



東井さんの家で過ごす時間


映画を見ている間に

いつの間にか眠ってしまったけど、

毛布にくるまってみてる間、

悠介のことを一切忘れていられた。



知らない過ごし方。

いつもと違う場所は

温かくて私の不安がなくなった


 



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る