第10話 獣王国
冬休みの間に聖教国のインフラは整備し、街もそれなりに作った。皆最初から少し困惑していたが少しづつ慣れてくれればいい。
街のおばちゃんに聞いたところ他にも大陸があるらしく魔王もいるらしい。
だが穏健派でこっちには手を出してこないということだ。
あとは獣王国があるらしくこちらは昔奴隷狩りなんかをされているから人間ってを敵視しているらしい。エルフもいるらしいがどこにいるかもわからないとのことだ。
こっちの人間をまとめる方がよっぽど大変に感じる。
インフラを整備したことにより子供は学校に。大人は仕事をしている。これがふつうになればいいのだが。
久遠達とは連絡を密にし、現状盗賊に落ちたものなどを温情で兵士にしたりしているらしい。まぁどこまで使えるかだがな。
新しいソフトも入れないままで半年経った。インフラはほぼ完璧になり。車なんかも生産され出した。交通ルールを守らせるのに苦労しだがそのうち身につくだろう。道路工事が盛んになり仕事にあぶれるものもいなくなったが国庫が大富豪頼りなのはちょっといただけない。民からの税の徴収も行っているが貧しいものがまだ多いのが現状だからしょうがない。
すこしでも今の日本に近付ければと考えている。
インフラを整備していて気付いたが、食料が足りないので帝国との境界線をとっぱらい田園地帯を増やした事により仕事と食料の確保ができ、また、帝国側のインフラも整備しだした。
やはり貧富の差は激しいが皆が食べていけるように努力した。
街づくりゲームは楽しいが疲れるな。
「見違えるようですね」
「まぁ、なんとかなったからな」
久遠と話す。
「妲己達も普通に働いてくれてるようですし」
「まあ放置ゲータイプのゲームだから最初が酷かっただけであとは上手くやってるみたいだな」
「魔王国、獣王国、エルフ国はどうしますか?」
「そっちはそっちでやってくれってかんじかな?害はないんだろ?」
「今の所は」
「なら放置でいいだろ?」
「はい!」
また祭りでもやるかな?
最近は働き詰だからな。海もまたいいかもな、プールなんか作ったらみんなの水着が見れちゃうかも。
「あとは住人に任せてもよろしいかと」
「そうだね、これだけやったから俺たちは王城でゆっくりしようか」
「はい!」
もうキャッキャウフフしててもよかろう!
王城の屋上にプールを作ってキャッキャウフフしていると、兵士がやってきて、
「獣王国がこちらに向かってきております」
「えっ?なんで?」
「王に挨拶したいと」
「せっかく遊んでたのに」
俺は着替えて王城の椅子に座る。
「私は獣王国のケビンと申します」
「でどうしたの?」
そこには狐の獣人がいた。
「こちらの建物のようなものは初めて見ました。ぜひ獣王国にも取り入れたく思って」
「あー、インフラのことか、別にいいよ?どこにあるの?」
「え?国王自らですか?」
「ていうか俺しかできないんだ」
「そうなんですか!?」
「そ、俺のスキルによるものの恩恵が必要になるからね。すこしの修理くらいならほかのひとでもできるけどさ」
「そのようなこととは知らず失礼を」
「いいよいいよ、俺も獣王国には興味あったし」
「そ、それはどう言う意味で?」
「ん?獣人がこっち少ないじゃん?奴隷になってたのも全員解放したし」
「なっ!ほんとうですか?」
「ほんとほんと、奴隷はこの国から全て解放したからね」
「それは良いご決断を」
「だって奴隷がかわいそうじゃん!断固反対!」
「そ、それならば探してほしい娘がおります」
「ん?どんな子?」
「私の娘でメイと申します」
「翠?メイってさがせる?」
「一時間もらえますか?」
「わかったよー」
「本当に感謝いたします」
一時間後にきっちり探し出してきた翠。
「メイ!」
「お父さん」
しっかりと抱き合う二人、可哀想に、本当は着たくなかっただろうに。
「此処はいい国よ!私は今学校に通ってるの!」
「本当か!学校なんて貴族しか入れないんじゃ?」
「ここは学校には通ってもらう義務があるからね」
「義務ですか?何故そんな義務を?」
「仕事をするためだよ!そんな当たり前のことすらこの国はやってなかったんだから」
「くっ!我が国でも一部のものしか受けれない学問を全員にですか?」
「そ、全員受けてもらう。結局は国のためになるからね」
「そ、そんな考え方をお持ちとは」
「みんなができればより良くなるからね、卒業すればなんらかの職にはつけるからね」
「す、すばらしいです!私の国では力こそ全てと言われておりそうして王様が決まるんです」
「じゃあ、俺が勝てば獣王国もヴァルハラ王国に吸収だな」
「ぜひお願いしたいところなんですが、今の王は歴代最強でして、とても勝てるとは…」
「大丈夫だよ!俺も多分歴代最強だから」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます