第9話 機動戦士ガンガル2
ガンガルに乗って俺は飛んだ帝国にだ。
帝都に着くと王城に降り立つ王の間を引き裂くようにこじ開けると王がポカンとしていた。俺は血だらけのまま降りて王の首を掴む。
「なぜ攻撃してきた?」
「ワシは行きたいと言ったから行かせただけだ」
震える声でそういうと失禁している。
「王の一言で何人が死ぬと思ってんだよ」
「…」
「お前もお前の子供も死ぬぞ」
「こ、子供だけは」
「お前のせいで子供が死んだ親がいるんだよ」
「…すまなんだ」
「今日から帝国はヴァルハラ王国に変わるからな!お前も平民になってみろ」
「わ、分かった」
俺は王を投げ捨ててガンガルに乗るとヴァルハラ王国に向かって飛んだ。
「我はドラゴンの逆鱗に触れたらしい」
ガンガルに乗って帰ってくると久遠や妲己が心配そうにしていた。
「ただいまみんな」
「お帰りなさいませご主人様」
「ごめん守りきれなかった」
「それは私たちも同様」
「かわりに帝国とってきたからさ、あとは連合軍だけだからすぐ終わるよ」
「旦那むりしなさんな」
「無理はしてないよ、ただ許せなかっただけだから」
「ごめんなさい」
久遠が謝ってくる。
「どうしたのみんな」
「泣いてるじゃないか」
「え?」
頬を流れる雫は血ではなかった。
「あ、あれ?おかしいな」
「おかしくなんてありゃしません」
「少し休んでください」
「でも後片付けが」
「わっちらをたよんなまし」
「そうです。後片付けはやっときますから」
「あ、ああ、そうするよ」
「ではこちらに」
促されるまま王城の椅子の上に腰掛ける。
「うぷっ、おぇ」
「辛かったでしょ」
「だいじょうぶだよ、ごめん」
背中を優しくさすってくれる久遠。
「守ってやれなかった、それがくやしいんだ」
「みんな守られてるだけじゃないんですよ」
「でも王様だからね」
「それより一人の人間です」
うしろから抱きついてくる久遠。
「大丈夫じゃない時だってありますよ」
「久遠」
「妲己、翠、クレオパトラは帝国を守ってくれ、兵は500名。シトラスは今まで通り聖教国へ兵は300名。久遠と立花は此処を守ってくれ。あとは連合国だけだから俺だけでだいじょうぶだろ!」
「はい!」
「じゃあみんな持ち場をよろしくね」
「はい!」
「ガンガル召喚」
「じゃあいってくる」
「いってらっしゃいませご主人様」
「いいのか行かせて?」
「今はしょうがないです」
「わっちらを使えばいいのに」
「あれがご主人様ですから」
“ゴオオオオオオオオオオオ”
とガンガルに乗っている。
もう二度とないように願う。
「ヴァルハラ王国です!」
「人も殺せない若造が!」
「無血開城をお勧めする」
「何を言っている!この小童が」
“ズシン”
人がいるところにわざと降りた。
「こ、此奴」
ガンガルから出てきて、
「これで無血開城は無くなった」
「ウオォ」
「遅い!」
「グハァ」
「わかった、ヴァルハラ王国につく」
「本当か?もし違えたら死ぬぞ?」
「…忠誠を」
「よし、此処を守れ」
「統一だ」
またガンガルで飛ぶ。
一国はすでに無血開城しているため、最後だ。
「無血開城を勧めるが?」
「はっ!人を殺めたことのない奴が無血開城だと?」
「殺したよ」
「は?」
「殺したっていってんの」
焦ってきている男は、
「嘘だ!そんな昨日の今日で」
「ならお前を殺せばいいだろう?」
「わ、悪かった!」
「従うのか?」
「は、はい」
これで連合国もヴァルハラ王国に吸収だ。
他の小さな国は後ででいいだろう。
天下統一、こんなところで成し遂げるとはな、でも、ゲームでらインフラ整備したりする仕事が残ってるからな。
さぁてお仕事お仕事。
元聖教国のインフラを整備しないと、あ、その前に帝国軍が破壊したところを直さないとな。
あー。だりぃ。
帝国軍の破壊したところの整備がおわったので元聖教国のインフラを整える。上下水道くらいしとけとな!まぁ、ゲームのスキルですぐできるからいいけどさぁ。
あと連合国金持ちすぎだろ?どんだけぼったくってんだよ、ったく奴隷も多いし、そこら辺は奴隷商に任せて奴隷解除してまわってるからいいけどさ。
あと妲己達三人が文句言わなくなったんだよなー。あれかな?好感度でも上がったのかな?それならいいなぁ!
にしてもこの世界はこの大陸だけなのかな?他の人種もあんまり見ないしって言うかみたことないな。他の大陸にあるのかな?それとも小さな国でやってるのかな?そこらへんも調べてみるか、やることいっぱいだな。
冬休みのうちにインフラだけでもやっとくかな?
聖教国の街までは手が回るかな?
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