第7話 百花繚乱
買ってきました新しいカセット!
では開封の儀!ピー!カパッ!パンパン!
今年一年よろしくたのんます!
さて買ってきたゲームはと言うと百花繚乱〜萌姫バトル〜と言うゲーム。
異世界に転移してゲームイン!カシュッ
『スキルが追加されました』
よし!百花繚乱の姫達よ!召喚!
「妾は妲己じゃ、よろしくたのむのぉ」
「わたしはかぐや。よろしくなのじゃ」
「われはクレオパトラ。よろしく」
おぉ!美人揃いだなぁ!
「みんなには仲間がいる、そして統治する国があるんだ、そのために力を貸して欲しい!」
「はい」
「まずはこれを見てくれ。ここが我が国ヴァルハラだ」
「あら、小さな国ですわね」
「これから統治していくからな!で、こっちが聖教国。こっちも奪還が終わった」
「ふむふむ」
「此処に連合軍がいてこちらを狙っている」
「そして帝国が一番大きな国だな」
妲己達は地図を見てあーだこーだ言っている。
「で、インフラが整っているのが我が国だけだ」
「で、我が国の戦力は?」
「ヴァルハラ軍500と同じように呼んだ女性達が1000人とあとはお前たち300ちょいだから1800くらいになるかな」
「随分と少ないですわね」
「あとこっちには機動戦士ガンガルが一機ある」
「それは一騎当千に値するのですか?」
「見て貰えばわかるかな?外に出てくれ。ガンガル召喚」
「わ、これが動くのですか」
「そうだ、ガンガルはなるべく使いたくないからね」
「無血開城をお望みで?」
「できればね」
「それこそガンガル?を使えばいいではありませんか?」
「こいつ、燃費悪いんだよ」
「そりゃそうでしょうね」
「で。新しく呼んだ君達にも戦闘に参加してもらうから」
「わっちらでよろしいんですか?」
「あぁ。よろしく頼むよ」
「わかりましたー」
「妾は嫌じゃなぁ。あんなのがあるならさっさと統一して欲しいんじゃけど」
「さっきも言ったようにガンガルは最終手段だから悪いけど使わない。ちなみに週休2日だからそこんところは翠や久遠に聞いてくれ」
「うちは自分より弱い王に従うつもりはない」
「じゃあかかってきなよ」
一撃で吹き飛び壁に大穴を開けた。
“ドカァ”
「ま、負けた」
「まぁ俺の強さはこんなもんかな」
「だから俺自身を守る必要はない」
「わ、わかった」
壊れた壁を直すと、
「それも王のスキルかや?」
「そうだね」
「インフラなんかも」
「そうなるね、だからそっちに専念したいんだ」
「分かり申した」
妲己達はそれぞれの持ち場に行ってくれた。
「クセの強そうな方達ですね」
「そうだね、一番キャラ数の多いのにしたけど、まずったかな?」
「どうでしょうか?」
「まぁ。問題があったら言ってきてね」
「妲己さんが男の人を誘惑していて」
「かぐやさんが貢ぐ男がいないとか」
「クレオパトラさんが鏡ばかり見てらして仕事になりません」
やっぱり買うゲーム間違ったかもしれないなぁ。
「その三人が一番ひどい?」
「そうですね、後の方は割と真面目で」
「じゃあ、あの三人を返そう」
「妲己とかぐやとクレオパトラは返還する」
「なぜ妾が返還されなきゃならんのじゃ?」
「男を誘惑したりするからだ」
「わたしは?」
「貢ぐ相手はここにはいないぞ?」
「ならばわれは」
「鏡と暮らしとくんだな」
「「「納得いかない」」」
「他の人達は真面目にしてるのに三人だけが自分勝手じゃ割に合わないだろ?」
「それはわかったのじゃ。それ以外は普通なのじゃな?」
「そういうことだな」
「ではそこを治すから返還はしないで欲しいのじゃ」
「なぜだ?」
「こちらはご飯もうまいし何より自由じゃ」
「自由すぎるのも考えものだけどな」
「だからちょっとだけ我慢することにしたのじゃ」
「わかった。次はないからな?」
「了解なのじゃ」
「他の二人も」
「了解」
「よしわかった」
「やった休みなのじゃ」
「主人は?」
「いないぞ」
「じゃあ、贅沢にいこうぞ」
妲己達が休みの時俺はチューチューランド建設のために整地に来ていた。
「うー。つかれるなぁ」
整地が一番地味な作業だからな。
「ご主人様!妲己達が!」
「またなんかしたのか?」
「美容のための施設を作れとストライキを起こしてます」
「はぁ?」
行ってみると俺の椅子に座ってる妲己に寝そべっているかぐや鏡を見ているクレオパトラがいた。
「なぜじゃ!なぜ美容に関する施設がないのじゃ?」
「必要あるのか?」
「必要あるからきいているのじゃ!」
「んー。気にしたことなかったからな」
「せっかくの休みなのに美容関係がないと美しくいられないではないか?」
「そーいうものか?」
「そーいうものじゃ」
「わかった、それも早めに着手するよ」
「なる早でな!」
「わーかったよ」
そんなの街づくりにあったかな?
「あるわ、今から作るから明日はいけるぞ?」
「そうでなくては!」
「かぐやに土産はないのぉー?」
「われは姿見が欲しいぞ」
かぐやにはダイヤを。クレオパトラには姿見を渡した。
「よしこれで文句ないな?」
「「「はい」」」
ふぅ。手間のかかる三人組だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます