第3話 美少女戦記SP


「これが地下?地下都市じゃないですか?」

「まぁそうとも言うな」

「ここは一時避難民を受け入れるのに最適ですね」

「そ、そうだな、そのへんは久遠にまかせるよ」

「は!ご主人様はいつ頃お戻りに?」

「大体月から金まで学校だから18時くらいからこっちにこれるから、あとは土日は朝からこれるよ」

「わかりました。でもあまり会えないんですね」

 しまった美少女戦記SPは恋愛要素もあったんだ。

「いつもお前のことを思っているよ」

「はぅ!ご主人様」


 しょうがない!こうしていかないと忠誠心が下がっていくからな!

「では、上に戻ろうか」

「はい」

 上に戻ると皆が普通に働いている。城の中で。

「みんなも色々サポートよろしく頼む」

「「「「はい」」」」


 さてとこれからどうするか?

 街に行ってみたいな?

「久遠にここは任せる」

「ご主人様は何処に?」

「おれは他の街を見学してこようかと」

「一人では危険です!ミドリ

「は!」

「ご主人様について行け!危なくなれば抜刀も許す」

「は!」

「そんな危ないことはないけど、翠、よろしくな」

「はい」

 翠はクノイチで敵を探知滅殺するユニットだ。

「では走って行こうか」

「は!」

 今のおれの脚力なら世界新記録だな。


 ここは村か、皆痩せ細って可哀想だな。

「飢饉なのかな?」

「いえ、年貢が高いせいだと思われます」

「そうか、そうだよな、こんなに実ってるのに」

「この王国の王はクズですね」

「そうだな!のっとっちまうか!なんてな」

「あぁ、ご主人様が凛々しい!」

「あーごほん、街まで行ってみよう」

「はい」


 走るスピードが桁違いだ。

 あ、王国軍だわ!ちょっと離れて歩こう。

 スピードを下げる。

 翠が隠密で敵の情報を探りに行ってくれる。

「ご主人様、やはり不当な扱いに腹を立てている軍人が多数見受けられます」

「やっぱりか、この王国ダメだな」

「やはりご主人様が王になるのがいいかと」

「やっぱりそうなるか」


 と、とりあえず街に着いたら王国軍のやりたい放題が始まった。こいつらも八つ当たりなんだろうな、でも下々に手を出したらダメだろ?

「そこらへんにしとけよ?」

「あん?王国軍に命令か?このクソ野郎ガッ」

 顎を蹴り飛ばす。

「お前なんか敵じゃないからな」

「お、おい!やっちまえ」

「翠、殺すなよ?」

「承知」


 王国軍の山ができてる。下の人は大丈夫か?

 と思った矢先に幼い兄妹を見つけるがその首には首輪がされていた。

「女将!ここは奴隷がいるのか?」

「は、はい」

 むかついて壁を粉砕してしまった。

「その奴隷の兄妹を貰い受けるからな!」

「え?は、はい」

「そこの子達こっちにこい!」

「すいませんすいません」

「謝らなくていい、この首輪がいけないんだ」

 首輪は外れないと言う。がおれには関係ない。

 力任せで引き千切ると、呪いがおれに襲いかかるが『セイクリッド』

『ギァァァァァァァ』

 呪いはその場で消滅した。

 妹の方もそうやって解除した。

「二人とも、もう奴隷じゃないからな」

「は、はい」

 二人とも唖然としている。


「翠帰るぞ。妹の方を頼む」

「分かりました」

 おぶって城に帰るとに帰ると二人に腹一杯飯を食わせてやる!

「そ、その、すいません」

「何故謝る。お前たちはもう我が国の国民だ

。だから遠慮なんてするな!」

「ありがとうございます」


「この子達を風呂に入れて部屋で寝かしつけてやってくれ」

 

 よし、この王国を我が国にするぞ!


 学校が始まった。

 俺がいない間は久遠が行動してくれてるから大丈夫だと思うけど心配だな。

「たかし、お前夏休み中にメイクラで久遠作るって言ってたけど作ったの?」

「うーん、忘れてたわ」

 そういえばそんなこと言ってたな。

「じゃー何やってたんだよ?」

「んーメイクラとか美少女戦記とかかな?」

「なんだよ、外に出てないのにそんなに焼けて海にでも行ったのか?」

「あー、外には出てたからなぁ」

「そうなんだ、体付きもがっしりして来やがって」

「そうかな?あはは」

 動きまくってたからなぁ。


 家に帰るととりあえず異世界に行く。

「おかえりなさいませ、ご主人様」

「ただいま久遠、今日は何もない?」

「はい、領地が少し拡大したくらいです」

「え、もう拡大してるの?」

「はい!領民も大喜びでして」

「そうなんだ、地図はある?」

「立体模型を作らせました」

「うお!またすごいな」

「今の領地がここですね」

 久遠が指差す場所がもう王国の半分くらいになっている。

「おわ、半分くらい行ってるじゃん」

「これでもゆっくりなほうですよ」

「そうなんだ」

「結構抵抗する勢力が多くて、やはり奴隷制度の廃止を嫌がる貴族が多いので」

「そんなやつらはいらんな」

「はいだから貴族は皆殺しにしてます」

「そこまでやらなくていいからね」

「はい、申し訳ありません」

「怒ってはないから、安心してね」

「はい!」

 貴族皆殺しって凄いな。

 とっとと乗っ取ろうかな。



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