第2話 メイクラ


 チマチマと素材を集めるために他の山も伐採しながら街を作り上げていく。城壁は一番最初に作ったやつがちゃちいから城壁もちゃんと作っていく、門が4方向にでき、街らしくなって来たじゃないか!堀もつくって水を流す。

「いいねぇ」

 俺は一人でニヤつく。

 さて必要なものは全て作ったかな?

 あとは地下の方も作っていくか。

 地下を掘り進め街より広い空間を作る。

 古代都市のような感じで作り始める。 

 自動レンガ装置や、スツールも並べて、かんたん設計に組み替えると一気に近代的都市を感じるスペースになった。上と下の二段構えだ!

 

 作り込んだ城はそう簡単に落とせないと思う。いやぁ、我ながらいい仕事をしたぜ。

 ともう夏休みも終わってしまうな。

 とりあえず自分の部屋に戻るとそういえばとゲームをしてたんだと気づく、メイクラは実戦で飽きたから別のゲームにしようとゲームを変える。

 美少女ゲームだ。

 まぁ、クリアしてるからあとはサブクエストをやっているだけだが。

 どうしても自分の部屋が小さく見えるので異世界にゲームを持ち込む。

『スキルが追加されました』

 ん?スキルを確認?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 タカシ  16歳

 レベル56

 スキル メインクラフト

     美少女戦記SP

 ユニーク ゲーム

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「は?」

 なぜか今やっているゲームがスキルに入っている。

 えーと、じゃあ一番強い久遠クオンを召喚っと、

“パァァァァ”

 と本物の久遠が出て来た。

「ご主人様何なりとご命令を」

「えーと、じゃあ、とりあえず戻ろうか」

「はい!では!」

“パァァァァ”

 といなくなる。

「はぁ?ゲームを入れると連動するのかよ」

 じゃあ一人で作らなくてよかったじゃないか。

 美少女戦記SPは戦略シミュレーションゲームでユニットを動かして敵を撃破していくゲームだ。しかも美少女を。

 もしかして俺も強くなれるとか?

 部屋に戻りゲームを持ってくる。

 まずはRPGで一番強いのが英雄伝説SRか、これで俺じゃなくて他のキャラが出て来たらやだな。

『スキルが追加されました』

 よし、ステータス、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 タカシ  16歳

 レベル9999

 スキル メインクラフト

     美少女戦記SP

     英雄伝説SR

 ユニーク ゲーム

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 やべ、なんだこのレベル?

「聖剣召喚 ヴリトラ」

“パァァァァ”と聖剣ヴリトラが召喚される。

「うおおぉ、すげえなこれ」

 聖剣ヴリトラを手に取り振ってみると建物の一部が吹き飛んだ!

「ああ!せっかく作ったのに!」

 ヴリトラはちょっとだけ禁止にしよう。

 セカセカと壊れた部分を直していく。

 やっと直った。


 じゃあハンターゲーム2を入れてみよう。

『スキルが追加されました』

 これは装備がかっこいいんだよな!

 ガルガ装備で良いか!

 これはすごいな!

 俺は回避行動を取ると壁にぶち当たる。

 が痛くないと思ったら壊れとるやん!

 またまた直して、思った。

「チートすぎるやん!」

 声に出してしまうくらいにチートだよ!


 と思ってたら外が騒がしいので見てみると、

「ここは我らが王国の場所だ!もう一度いうぞ!ここから立ち去れ!」

「やなこった!久遠!」

“パァァァァ”

「はい!」

「あのものどもを蹴散らせるか?」

「私ども小隊であればすぐにでも」

「では召喚して蹴散らして来い」

「は!ヴァルキリー軍召喚」

“パァァァァ”

「では行ってまいります!」

「おう!」

 うおー、つえぇなぁ!流石ヴァルキリー軍だ。

 小隊五人で大勢を圧倒している。

「て、撤収!」

「はははははは!我がヴァルキリー軍が負けるはずがないのだ!」

 ふと考える。王国に作ったこの国の領土はどうやって守れば良いのか。

「ご主人様、蹴散らしてまいりました」

「お、おう、ご苦労様!」

「は、ありがとうございます」

 とりあえず全員だすか?全員で星一も併せて千人くらいだしな。

「お前たちにはこの国を守ってもらう」

「は!」

「で、あとは普通に生活しといてくれ!」

「あのー」

 おっとりとした口調の女の子だ。

「なんだ?立花」

「ご主人様、普通に暮らすとはこの街でですか?」

「そうだ、この街の家は空き家だから早い者勝ちだぞ?」

「「「「きゃーーー」」」」

 皆、散らばるように王城から出て行った。

 久遠は残っている流石だがウズウズしているようだが。

「久遠は王城に住むこと、そして俺のいない間の指揮権をお前に渡すからな」

「は!ありがたき幸せ!」

 これはロボットものは使えないよ!いや、戦艦ならまだマシか?

「ご主人様、部屋はどこを使えば?」

「そうだな、私の部屋の隣でいいだろう。小隊もそうしてもらっていいぞ?」

「は!ではこれよりこの街の名はなんと?」

「えーと」

 タカシ城だと風雲を思い出しちゃうし、うーん、

「ヴァルハラでいいと思う」

「は!では、この街ヴァルハラにて難民などはどういたしましょう?」

「難民は受け入れて構わないが仕事を割り当てろよ?」

「は!そのようにいたします!」

「あ、あと地下があるから今から見にいくか?」

「地下ですか?わかりました」

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