第8話

会合の場所は、北部の最大の都市であるミラージュシティだった。

ここはかつて暴れ者たちの本拠地だったが、我々によって征服され、改革された。

今では、王国や外国からの観光客や商人や外交官が訪れる繁華な街となっていた。

ミラージュシティには大きな港も作り、漁業や交易も盛んに行った。




俺はミラージュシティの港に向かった。

俺はそこで同志たちと会合する予定だった。

俺は北部連合軍の指揮官として、ミラージュ王国の圧政に抵抗する者たちを率いていた。

俺は父から与えられるだろう敗北の運命を変えようとしていた。


港に着くと、俺は水竜の守る船を見つけた。

それはドラコニア王朝の船だった。

俺はその船から降りてくる人物に目を奪われた。

それはレイラ姫だった。

彼女は3年前に会ったときよりも、更に強く大きく美しくなっていた。

彼女は赤い髪を編んで、碧い瞳を輝かせて、大きな身長を誇っていた。

彼女のスタイルは竜神の力が宿った鱗と角と尾が映えるドレスだった。

3年前より女性らしさの際立ったその美貌に息を呑む。


「レイラ姫!」


俺は思わず、声をかけた。

彼女は俺がここにいるとは思っていなかったのかもしれない。


「カイン!」


レイラ姫も驚いて、俺に声をかけた。

彼女は俺を見て涙を流した。


「レイラ姫、どうしてここに?」


「私はドラコニア王朝の使節団の一員として、ミラージュ王国にやってきました。私は父から北部の視察を任されました」


「そうなんだ…」


「カイン、あなたはどう?元気だった?」


「ああ…まあね…」


俺は、彼女から香る女性らしく甘い香りに意識がぼやっとしてしまった。

彼女の瞳に吸い込まれそうだ。

なんて綺麗な髪だろう。光が反射して輝くようだ。

声は柔らかく包み込むような声だった。

3年の間に少しだけでも、俺は彼女に釣り合う男になれたのだろうか?


「カイン…」


「レイラ姫…」


「ずっとずっと会いたかったんだ」


「私もよ」


「あと数年だね。そしたら結婚して、それからはずっと一緒だ。片時も離れないぞ」


「そうね。もう私もあなたを離さないわ。ずっと一緒よ。約束ね」


「ああ、約束だ、何が合っても俺はお前を離さないぞ、何者が俺達の間を邪魔しようとも必ず守り、そしてお前と一緒になる」


「あなたの約束信頼してるわ。ありがとう」


そして、二人は手を握り合った。

それ以上の言葉はいらなかった。

彼女の瞳から、俺への変わらぬ愛情を感じ取れた。

そのことが物凄く嬉しく、俺は益々彼女が好きになった。


ぎこちなかったかもしれないが、俺が出来る精一杯で俺は同士が集まる会場へ彼女をエスコートした。


会合には、我々の同志たちが集まった。グリム公国の公爵であるハインリヒ、フローラ共和国の大統領であるフローラ・ローズ、ドラコニア王朝のレイラ姫、そして王国内で抵抗運動を組織している貴族や市民たちだった。


「皆さん、こんにちは。私はミラージュ王国の第二王子カインです。私はこの会合を開いた者です」


俺はそう言って、自己紹介した。

そしてそれぞれが自己紹介をしていった。


「皆さん、ありがとうございます。私たちは皆、同じ目的を持っています。それはルシウス派の陰謀を暴き、ミラージュ王国を取り戻すことです」


俺はそう言って、会合の目的を説明した。


「ルシウス派とは何かというと、帝国に忠実な貴族たちの集団です。彼らは第一王子ルシウスを中心にしています。彼らは父であるミラージュ3世を殺害し、ルシウスがミラージュ4世として王位に就きました」


エリックもそう言って、ルシウス派の正体を説明した。


「ルシウス派は帝国から最新の兵器を受け取り、北部討伐軍を強化しています。彼らは空中艇や自動人形などの強力な兵器を準備しています。彼らは北部を反逆者の巣窟と見なし、征服しようと企んでいます」


マリエッタ妃もそう言って、ルシウス派の野望を説明した。


「私たちはルシウス派に対抗するために、情報を集める必要があります。彼らの行動や計画や弱点を探り出す必要があります。私たちは王国内外の同志たちと連携し、情報を共有しましょう」


シムカ伯爵もそう言って、情報収集の重要性を説明した。


「私たちはルシウス派に対抗するために、支持を集める必要があります。王国の人々はルシウスの裏切りを知り、ミラージュ4世としての彼の正統性を疑問視しています。私たちはその不信を利用し、王国の心を取り戻しましょう」


ゼロス子爵もそう言って、支持集めの重要性を説明した。


「私たちはルシウス派に対抗するために、外交的な準備も必要です。私たちは隣国や遠く離れた国からも協力を得ています。私たちは国際的な連携を強化しましょう」


フローラ・ローズ大統領もそう言って、外交的な準備の重要性を説明した。


「私たちはルシウス派に対抗するために、精神的な準備も必要です。私たちは愛する人や家族や友人のために戦っています。私たちは正義と平和のために戦っています。私たちは自分自身の信念を持ちましょう」


レイラ姫もそう言って、精神的な準備の重要性を説明した。


「そして魔力の剣と杖についてもう少し詳しく説明しましょう」


レイラ姫がそう言って、話を続けた。


「魔力の剣と杖は、魔力草の花から作られた特別な武器です。魔力草の花は、魔力を溜め込んで一度に放出することができます。魔力の剣は青い剣で、魔力の杖は赤い杖です。これらは一本ずつしかありません」


レイラ姫がそう言って、魔力の剣と杖の特徴を説明した。


「魔力の剣と杖は、カイン王子とエリック王子が持っています。彼らは魔力の剣と杖を使って、敵の兵器に大きなダメージを与えることができます」


フローラ・ローズ大統領がそう言って、魔力の剣と杖の使い手を説明した。


「しかし、魔力の剣と杖だけでは足りません。私たちは他の武器も必要です。私たちは水色の剣と桃色の杖を持っています。これらは魔力の剣と杖の劣化版ですが、それでも空中艇や自動人形に効果があります」


ハインリヒ公爵がそう言って、水色の剣と桃色の杖を説明した。


「水色の剣と桃色の杖は、魔力草の葉から作られた普通の武器です。魔力草の葉は、魔力を少しずつ放出することができます。水色の剣と桃色の杖は、切れ味や威力は低いですが、魔法の防御や耐性を弱めることができます」


シムカ伯爵がそう言って、水色の剣と桃色の杖の効果を説明した。


「私たちは水色の剣と桃色の杖を使って、敵の兵器に対抗しましょう」


ゼロス子爵がそう言って、作戦を提案した。


「しかし、武器だけでは足りません。私たちは薬草や魔力草も必要です。私たちは薬草や魔力草を使って、自分自身や仲間を回復することができます」


マリエッタ妃がそう言って、薬草や魔力草を説明した。


「薬草や魔力草は、傷や病気や毒などに効く植物です。薬草や魔力草を食べるか飲むか塗るかすると、体調が回復します。薬草や魔力草は北部で豊富に育ちます」


エリックがそう言って、薬草や魔力草の効果を説明した。


「私たちは薬草や魔力草を使って、戦闘中や戦闘後に回復しましょう」


俺はそう言って、作戦を提案した。


「では、季節についてですが、現在は幸いにも秋です。もうすぐ冬になります。冬は北部の気候が厳しくなりますが、私たちはそれに慣れています。私たちは冬の間に訓練を行い、精強な軍隊を作り上げましょう」


レイラ姫がそう言って、季節の見込みを報告した。


「ルシウス派は春に準備を始め、北部討伐軍が準備を終えるのは来年の秋でしょう。それまでに私たちは各種族の精鋭を募って鍛えに鍛えまくろう。怪我は薬草や魔力草を使って何度でも治せばいいさ。死にもの狂いでやろうや」


ハインリヒ公爵がそう言って、訓練の重要性を説明した。


「できる限り、魔の森の魔物の討伐を中心に訓練をお願いします。皆さんもご存知かもしれませんが、魔物を倒したときに力が湧き上がる感覚があると思います。せっかく魔の森に近い立地ですから、恐れずに魔物を討伐し力を蓄えてください」


俺は、暗に軍隊のレベリングを提案した。


「皆さん、これで戦力や兵站や季節の見込みについて話し合いました。私たちはルシウス派に対抗するために、準備が整いました」


俺はそう言って、話し合いを終えた。


さて、俺やエリックはもう既に魔の森の表層ではレベリングは難しいレベルに達してしまった。

ここからの一年とれる策はいくつかある。

それを今一度皆に相談しながら決めようと思う。



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