生きものの短歌
枯れ枝が白い柵から覗く三階 鳥なら私も、あそこが好きだわ
森の奥 苔生した樹に小さな芽 ヒタキの
水平の全てをみわたす瞳孔は銀河をも知る 山羊の反芻
たおやかに頸をもたげた淑女の礼 優しさのよなキリンの睫毛
日の射してわたしは魚になったまま とろり溶けだし宇宙に還る
爽風に 小さな鳥の啼くこえに 透きとおってく感情の
真四角の白い小部屋にうずくまり 游ぐクジラを下から見てる
ねがうのは殻の
ふっくりと 世界の汚濁を包みこむ ま白い鳩のすべらかな胸
集落の苔生す巨樹の見たものは 人とはどんな生きものですか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます