第30話 計画の変更

奴らが光合成をしているかは状況証拠しかない。240日後に飢えて動かなくなるのか、地球が太陽に飲み込まれるまで動いていようが関係ない。私の生存には船が必要だ。陸地にいる限りいつ奴らの注意を引いて同化されるかわからない。


同化された方が幸せではないか?アホの顔で無限に徘徊する、ロックンフラワーズ並みに賢い動物になるなんて私はごめんだね。例えあいつらの頭の中がコカイン吸ったみたいにゴキゲンだったとしても。


栄養が限られている現状、寒中水泳はなんとしても避けなければならないが、真夏でも海を泳ぐのは大変な体力を消耗する。海流に飲まれればそのまま遠洋に放り出されて悲惨な最期しかあり得ない。

当初は泳いで漂流船に乗り込むつもりだったが、手漕ぎボートで接近した方が安全だ。魚釣りにより自給自足を始めて以来中断していたが、今こそ家屋の探索を再開する時だ。

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