第8話 淡路島
アワジ島は「クガ記念日」以前の人口が5万人だが、アワジ島の生存者を含めて498人しか集まらなかった。フェリーの発着する港町には橋の入口からでも雑踏が形成されてるのが見えた。とりあえず港町に近づきさえしなければ安全だし、ホンシュウ島の4000万人から逃げ回るよりはマシだった。
感染者が向こうから近づいてくることはないが、食糧やプラスチック、動植物は感染者の周りで次々と消えていってる。幸い缶詰のように金属容器に入ってるものには興味がないようなので、農地を造成し自給自足を目指す部隊と、都市から缶詰や燃料、金属・コンクリート・陶磁器を回収する部隊にわかれた。後者は感染者がなんなのかを観察したい者が多く、私もその1人だった。
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