第2話




 私は、ブリュッセルという国に生まれた。


 まだ魔法が存在し、自然の豊かな場所に、何不自由のない裕福な王族の間に生まれ、明るい未来が待っていたはずだった。


 それがあろうことか、どっかの魔法使いのバカが、私にある呪いをかけたのが、コトの発端だった。


 そのバカは、戦争に負けた腹いせに、ある事ないこと言い放って、なんの罪も無い私に死の呪いをかけてしまったのだ。


 かけるだけかけて、まるでピンポンダッシュの如く姿を眩ませてしまった。



 そのおかげで、私の日常がぶち壊された。

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